李完九、三清教育隊で中心的な役割-1時間千万ウォンの特講で議論

陳声準「李完九、三清教育隊で中心的な役割を示唆する資料を見つけた」

キム・ヨンウク記者 2015.02.03 16:07

李完九(イ・ワング)総理候補者人事聴聞特別委の新政治連合の陳声準(チン・ソンジュン)委員は、李完九候補が1980年の三清教育隊事件で中心的な役割を果たしていたことを示唆する資料を見つけたと明らかにした。

三清教育隊事件はクーデターを起こした全斗煥(チョン・ドゥファン)戒厳司令部の「国家保衛非常対策委」が不良掃討計画という名目で1980年8月から1年5か月ほどの間に約4万人を軍部隊に設置された三清教育隊に収容し、純化教育、勤労奉仕、保護監護を施行した大規模な人権侵害事件だ。特にこの過程で54人の死者と多数の負傷者が発生した。

陳声準議員は2月3日午前、国会で記者会見を行って、 2007年12月6日に国防部過去史真相究明委員会が発行した総合報告書内容を公開し、李完九候補者が当時担当していた業務の性格を説明した。

［出処:チャムセサン資料写真］

陳議員によれば李完九候補は当時、治安本部企画監査課で警正として働き、「国家保衛非常対策委」内務分科委員会行政要員に派遣されて働いていた。陳議員が内容を公開した1980年7月29日付の「国家保衛非常対策委」付録文書には、内務分科委員会が「不良現況」を把握してリストを作成し、事前に検挙する計画を樹立した。実際、戒厳司令部の純化計画には検挙者を2万22人と推算し、師団別配置、宿泊対策を講じたことが明らかになった。

過去史真相究明委は三清教育隊事件に関して「公職者の粛清やジャーナリストの解職、および言論統廃合と共に、内乱罪の一部分と見られる」と結論付けた。また、三清教育が国保委常任委員長の裁可だけで閣僚会議に付されずに施行されており、適法な手続きを無視したともした。

こうした資料に基づいて陳声準議員は「李完九候補者は三清計画の樹立と執行に核心的な役割を果たし、その功労で報国勲章光復章を受けることになったと見られる」と指摘した。また「李完九候補者は現代史が生んだ最大の人権侵害事件である三清教育隊事件に対する自分の認識と立場を明らかにし、国保委内務分科委内で担当していた自分の役割を率直に打ち明けて許しを請わなければならない」と要求した。

李完九総理候補者人事聴聞会準備団は報道資料で「李候補者は国保委内務分科で最下位職の実務者の行政要員として勤め、所管部署との文書作成、連絡業務を担当した」とし「内務分科での所管業務は、内務部、中央選管委、ソウル市、セマウル運動などで、三清教育隊とは無関係だ」と反論した。

一方、同党の金炅侠(キム・ギョンヒョプ)議員は党の院内対策会議で李完九候補が2010年1月から2011年4月まで、大田又松大学の大学院教授として在職し、講師料として一時間千万ウォンを受け取った皇帝特講をしたと明らかにした。李完九候補者が忠清南道知事在職時、高校同窓のキム・ソンギョン又松大財団理事長を教育特別補佐官として採用し、キム理事長は道知事~退職した後に李候補を大学院教授として採用したという。

金炅侠議員は「李完九候補は忠清南道知事を退任して一か月で某大学の大学院教授として採用された」とし「ところが正規の学士科目は一つもなく、たった6回特講をして学校から受け取った給与が6000万ウォンだ。一時間あたりの特講料千万ウォン」と公開した。金議員が公開した資料によれば、李候補は在職期間中に正規科目を担当せず、 6回の特講はすべて1時間だった。金議員は「6千万ウォンの皇帝特講の代価は事実上の政治資金授受と見られる」と指摘した。

新政治連合の朴完柱(パク・ワンジュ)院内報道担当者はブリーフィングで「李完九候補はすべての疑惑について率直な告白と謝罪、反省をすべきだ」とし「準備された総理だとし、自販機のように答え、皇帝特講、三清教育隊事件については明確な釈明がない。国民の前に堂々とした総理になるためにも、すべての疑惑に対して明明白白に明らかにして反省しなければならない」と要求した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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