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「16年米国に閉じ込められているキューバの良心犯を釈放しろ」

米国のスパイでっち上げで16年不法収監...「これでも人権宗主国か」

チョン・ウニ記者 2014.06.10 17:22

16年間米国が不法に監禁してきたキューバの良心犯の釈放を要求する声が 韓国でも鳴り響いた。

アジア太平洋労働者連帯(APWSL)韓国委員会、良心犯後援会など12の団体は 6月10日午前、米国大使館の前で米国がスパイでっち上げで16年 不法に拘束しているキューバ良心犯の釈放を要求した。

「キューバ・ファイブ(Cuban Five)」と呼ばれるキューバの良心犯は、 ヘラルド・エルナンデス(Gerardo Hernandez)、 アントニオ・ゲレロ(Antonio Guerrero)、 ラモネ・ラバニーニョ(Ramone Labanino)、 レネ・ゴンザレス(Rene Gonzalez)、 フェルナンド・ゴンザレス(Fernando Gonzalesz)の5人だ。

彼らキューバ5は 「不公正で政治的な裁判によって人権を侵害されている被害者」であり、 「1959年のキューバ革命以後、半世紀以上続く米国政府の反キューバ政策により、 キューバ人が受けている犠牲と苦痛の象徴」だ。

彼らは当初、1990年代に祖国キューバでのテロを防ぐために米国のマイアミにある 反キューバ組織に対する情報収集活動をしてきた。 しかし1998年9月12日、米国連邦捜査局(FBI)の要員はマイアミに住む彼ら5人の自宅と事務室を急襲し、 逮捕してスパイ行為謀議と殺人行為謀議という容疑をでっちあげて起訴した。 特に、収監された5人のうちヘラルド・エルナンデスについては、 キューバ政府が反キューバ・テロ組織による25回の領空侵犯に対する抗議として 飛行機2機を撃墜させた事件にかかわったとし、殺人共謀の容疑までかぶせた。

だが米国政府と検察は結局キューバ5の容疑を具体的に立証できなかったにもかかわらず、 12人の陪審員は三人に終身刑、二人にそれぞれ19年と15年という重刑を宣告し、 現在も不法に収監している。

しかしこうした不当な裁判により、キューバだけでなく米国、そして世界で釈放運動が組織され、 国際的な批判が続いた。 これに負担を感じた米国は、2009年末にラモネ・ラバニーニョ、フェルナンド・ゴンザレス、アントニオ・ゲレロの3人に対して再宣告を実施し、 それぞれ30年、17年9月、21年10月に減刑した。 このうちレネ・ゴンザレスは2011年に仮釈放され、2013年5月に刑期が満了し、 フェルナンド・ゴンザレスは2013年2月に刑期が満了して釈放された。

これらの団体はキューバの良心犯らが米国に渡っていった目的は、 米国政府が主張するように米国社会を攻撃するためのスパイ活動ではなかったと見ている。 彼らの任務は1976年のキューバ民間航空機の爆破事件をはじめ、 米国の反キューバ・テロリストが数十年間、キューバと米国で行ってきた多くの拉致と殺害、爆弾テロ、怠業指示などのテロ活動からキューバ人の生命と財産を保護することだった。 その上、彼らはテロの動きを把握し、これを米国政府に知らせたりもした。 百歩譲って、無許可で米国に入って情報収集活動をしたことが米国法に違反するとしても、 それだけで終身刑のような重刑を宣告され、16年も米国の監獄に閉じ込められる理由にはならないとこれらの団体は意見を集めている。

「キューバ良心犯釈放、長期囚50人ほどいる韓国なのでさらに切実」

こうした状況でこれらの団体は 「これまで人権宗主国を自任し、一方ではテロとの戦争を宣言して反テロの先頭に立ってきた米国の姿がいかに虚構だったのかが天下にあらわれる」とし、 そのため「世界の良心ある人々と組織が彼らの全員釈放を要求し、絶えず闘争してきた」と明らかにした。

アジア太平洋労働者連帯韓国委のチャン・チャンウォン代表は、 「韓国には50人ほどの長期囚がいるので、良心犯釈放の要求はさらに切実な問題」とし、 釈放運動に対する関心を要請した。 キム・ミョンウン追慕連帯議長は「私たちにとって人権は一国家と国民の間の問題に限定されているが、 国家間ではさらに深刻に強行されている」とし 「国際的な蛮行、虐殺が続く現実で、平和を願う人々と共に力を大きくしよう」と発言した。

これらの団体は、記者会見の後、駐韓米国大使館に米国オバマ大統領への抗議書簡を直接伝え、 午前10時から午後6時まで米国大使館前で1人デモを行い、 キューバの良心犯の即時釈放を要求した。

韓国の人権国際団体のデモは、5人のキューバ良心犯の「全員」の完全釈放を要求する世界の平和運動団体との共同行動として進められた。 米国では6月5日から11日まで、ワシントンでホワイトハウスと米議会を対象として キューバ・ファイブ(Cuban Five)の釈放を要求するデモをはじめ、 多様な活動が行なわれている。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-06-10 20:20:06 / Last modified on 2014-06-10 20:20:07 Copyright: Default

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