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密陽送電塔反対住民に希望を

[現場]「希望コンサート - 密陽の春」、「全身を投じて防ぐ」

ムン・ジュヒョン記者 2014.04.13 15:36

超高圧送電塔の建設で9年間、疲弊している密陽住民と共に 希望を歌うコンサートが4月12日午後、慶南道密陽市の密陽駅広場で開かれた。

▲「希望コンサート-密陽の春」に来た密陽の住民たちと参加者が核発電所と超高圧送電塔反対プラカードを持って希望コンサートを見ている。[出処:チャムソリ]

全国各地から約2000人がやってきた今回のコンサートの名前は、 「希望コンサート - 密陽の春」。 これまで共に送電塔建設を阻止してきたいくつかの村が韓電と合意した中で、残った密陽の住民たちは苦しい闘争を続けている。 特に韓電は、4つの村の最終阻止線と言える山腹の竪穴を14日までに自主撤去しろという戒告状を貼り、強制撤去と侵奪を予告している。 さらに密陽の住民たちには連帯が切実な時だ。

今回のイベントの司会をしたカトリック人権委員会のキム・ドクチン事務局長は、 「竪穴を掘ってつらい一日を送る住民たちと多くの人々がひとつになる場」 とコンサートの性格を説明した。

キム・ドクチン事務局長は「最近は足首の1か所が痛かったが、全神経がそっちに傾いた」とし 「今、大韓民国で一番痛いところが密陽だ。 すべての神経は今、密陽に注がれている。 もし韓電が用役を連れてきて、ここに来れば、必ずそこには私たちがいるだろう」 とし、4月14日から行われる強制侵奪に警告した。

イベントの開始は民衆歌手のイム・ジョンドク氏だった。 イム・ジョンドク氏は「今まで何とか頑張ってきたのだから、端金で戦いを放棄しないという言葉をお年寄りらから聞いた」とし 「私たちが努めて無視するここに来たが、とても力が出てくる」とし、 自分の歌「塩の花の木」と、民衆歌「川」を歌った。

▲民衆歌手イム・ジョンドク氏[出処:チャムソリ]

この日のイベントには、労組弾圧にも屈しないユソン企業の労働者たちもやってきた。 150日ほど陸橋で高空籠城をした民主労総ユソン企業労組支会のホン・ジョンイン支会長は 「高空籠城中に密陽お年寄りが訪ねてきて、挨拶してくれた。 自分が作った農産物を持ってきて『死なずに健康に頑張って勝とう』と話してくれて、とても勇気が出た」とし 「ユソン企業労働者たちの闘争も、密陽のお年寄りの闘争も、全く同じ戦いだ。 お金でいたずらをして、暴力的な公権力の鎮圧も全く同じだ。 私たちが団結して真実のために戦えば、必ず勝てる」と応援のメッセージを伝えた。

イベントの中盤には密陽の住民と緑色党のハ・スンス共同運営委員長などのゲストでトークショーが進められた。 ゲストに出てきた密陽市丹場面龍回村のク・ミヒョン住民は 「韓電の野卑な工作で住民が萎縮したことは事実だ。 だが密陽の精神は生きている」とし 「まだできていない送電塔を全身を投げて防ぐ」と、 これから闘争の覚悟を明らかにした。

▲密陽の住民から勇気と希望をもらったというユソン企業労働者たち[出処:チャムソリ]

緑色党のハ・スンス運営委員長は「密陽のお年寄りらがこの荷物を担って戦うのではなく、すべての市民が関心を持ってするべき闘争なのに、あまりに多くの荷物をお年寄りらに預けている」とし 「密陽は、単に送電塔問題だけでなく、脱核と原発、核発電問題など多様な問題を私たちに見せた。 送電塔で苦しむ多くの人々が密陽で元気付けられた。 密陽のおばあさん、おじいさんの戦いが私たちに多くのことを教えてくれた」と話した。

トークショーが終わると、続いてソン・ギョンドン詩人が超高圧送電塔建設に反対する闘争をしている密陽のお年寄りのための詩を朗唱した。 ソン詩人は「この前ここに来た時、ヘリコプターがショベルカーを運ぶ姿を見た」とし 「その姿は竜山から双龍車、キリュンと、そのすべての労働者・民衆の弾圧の現場で資本が攻め込む姿だった。 密陽を守ることは、未来の安全と平等、平和のため」と話した。

ソン詩人の詩の朗読が終わると、密陽おばあさんで構成された 「密陽おばあさん合唱団」が一緒にプラカードを持って「故郷の春」を歌い、多くの人々からの拍手を受けた。 密陽のおばあさんたちは「私の心は負けていない。今日も山に登る」とし、 迫る工事再開に対抗し続ける意向をプラカードで伝えた。

▲密陽おばあさん合唱団がイベントの中盤に登場し、「故郷の春」を歌って、密陽住民たちの気持が含まれるプラカードを持った。[出処:チャムソリ]

イベントの最後はフォーク歌手のユン・ヨンベ氏とバンド アン・チファンと自由たちが引き受けた。 アン・チファン氏は「送電塔建設中断の堂々たる未来のために」とし、自分の歌「ために」などの多くの歌を歌った。

「希望コンサート? 密陽の春」の参加者らはイベントの後 「われわれはまた密陽にくる。 密陽のおばあさん、おじいさんが戦っている所で必ず会う。共に戦って共に勝つ。 核発電所は必要ない。送電塔は必要ない」を叫んだ。

一方、密陽送電塔反対対策委のイ・ギェサム事務局長は記者との短いインタビューで 「52本の送電塔のうち47本の工事が完了し、5本が残っている。 現場で住民たちが竪穴を作って、4本に抵抗している」とし 「竪穴を死守するために多くの人が必要だ」とし、送電塔建設を防ぐための連帯の行動が必要だと話した。

続いてイ事務局長は「今、密陽に必要なものは対話と仲裁だ。 だが韓電と政府は力で住民を踏みにじり、工事を進めている」とし 「韓電は最低の譲歩をするべきだ。住民たちの要求をよく聞け」と話した。

▲ある市民が密陽の住民たちを応援するメッセージを書いた。[出処:チャムソリ]

密陽送電塔反対対策委委員長のキム・ジュナン神父は 「悲壮な気持で住民たちがすぐ明日にでも入ってくるかもしれない警察を防ぐために、竪穴を守っている」とし 「大きな闘いを前にしてなぜ文化祭かと言うかもしれないが、われわれはここに集まった人々を見て希望を感じる」と話し、 密陽に希望を持ってきてほしいと言った。

希望コンサートが開かれた当日、密陽市丹場面100番送電塔の建設現場には、掘削機をはじめとする工事現場費がヘリコプターで運ばれた。 100番現場反対側の101番工事現場は、龍回村の住民たちが最後まで防ぐとし、竪穴を作るなどして抵抗を準備している所だ。

▲101番送電塔敷地の現場から見た100番送電塔敷地[出処:チャムソリ]

付記
ムン・ジュヒョン記者はチャムソリの記者です。この記事はチャムソリにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-04-14 14:50:21 / Last modified on 2014-04-14 14:50:21 Copyright: Default

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