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非正規職の現場を駆けまわる新政治連合 乙支路委員会

持続的連帯で真情性と現場性を認められる...300日の動き、乙を生かす大会

キム・ヨンウク記者 2014.04.03 14:37

「私たちが朝5時に仁川空港に行くというと、仁川空港公社は 『議員が1人か2人来るのだろう』として初めは会う場所も貸してくれませんでした。 しかし議員が10人もくるというので、そのあわてた様子は… 俗な話でちょっと笑いました。 そうして行きました。 そこで『われわれ議員にもこうなのに、非正規職労働者はどれほどか…』 そんな非正規職労働者の犠牲と苦痛によってサービス世界1位という名誉を維持しているのだと思いました。 仁川空港公社非正規職労組主席副支部長のイ・ヨンジェさん、今どうしていますか?」(禹元植(ウ・ウォンシク)新政治連合議員)

「間接雇用の非正規職労働者がスーパー甲である空港公社と戦うのは本当に大変でした。 1年間戦いましたが本当に指導部からすべての力が抜けていく時、乙支路委員会の議員10人ほどが来て、私たちに力を貸してくれました。 思い出すのは空港公社の社長や関係者を私たちの前で叱責した時、私たちが動画を撮影しました。 2千の組合員にその動画を見せた時、組合員たちが拍手して、私たちにも声をあげられるんだ... その時、私たちも元気付けられましたし、20日間ストライキをして、ある程度の成果もあげました。 乙のための政治をするというので、われわれ空港支部の乙のために、もう少し力を貸して欲しいとお願いしたいです」(イ・ヨンジェ仁川空港公社非正規職労組委員長)

「乙支路委員会はモットーは、一度捉えたことは放棄しない。 最後まで行きます!」(禹元植議員)

昨年5月10日、旧民主党の3次最高委員会議決で構成された新政治民主連合 乙支路委員会(訳注:「『乙』を守る経済民主化推進委員会」の通称)が 300日以上、非正規職労働者の涙を拭う役割を果たし、好評を受けている。

4月2日午後6時30分、国会議員会館の大会議室で開かれた 「乙と共に新政治! - 300日間の希望デモ行進-」というモットーで進められた 「新政治連合 乙生かす大会」は、そうした役割をよく見せてくれた。

大会現場にはサムスン電子サービス、貨物連帯、ダンプ生コン、学校非正規職、国会清掃労働者、郵便局宅配労働者など 500人を越える非正規職、特殊雇用労働者と自営業者が参加し、 乙支路委員会が訪れた多様な現場の横断幕が壁をぎっしり埋めた。

非正規職労働者たちは、殷秀美(ウン・スミ)、張(チャン)ハナ、韓貞愛(ハン・ジョンエ)議員など、労働現場に格別の愛情を持って走り回った議員が紹介されると歓呼で応えた。 こうした姿は以前、民主労働党で代弁された進歩政党の有力政治家や、2012年の前後に粘り強く闘争現場を訪問した鄭東泳(チョン・ドンヨン)前議員が見せたような姿だ。 ただ鄭前議員は個人的な行動だったが、乙支路委員会は新政治連合が組織的に動いているという差が大きい。

大会は安哲秀、金ハンギル共同代表も参加して、 17人の各現場の代表者とタウンホールミーティングを行って終えた。

タウンホールミーティングで金属労組サムスン電子サービス支会のウィ・ヨンイル支会長は 「私が労組を作る前は、サムスン電子サービスのエンジニアだった」とし 「企業家に好きな人はあまりいないが、その中で自分のFaceBookに書き込むほど好きだった企業家が1人いた。 その方がまさにここにいる安哲秀代表」と話し、歓呼を受けた。

ウィ・ヨンイル支会長は続いて 「職員を尊重するその姿勢を見て『ああ良い人だ』と思ったことがある。 私がサムスン電子サービスでコンピュータの修理をよくしたが、一生懸命V3をインストールして案内して、広報の役割もずいぶんしたようだ」とし 「乙支路委員会がとても苦労してくれたので労組を認められるようになったが、今も弾圧されている。 われわれは屈することなく熱心に戦う。 その中心に乙支路委員会も一緒にしてほしい」と述べた。

乙支路委員会の禹元植(ウ・ウォンシク)委員長は 「果川競馬場の馬匹管理士の労働者と会いに行く時も、朝5時半に議員10人が訪問したので馬事会が驚いた」とし 「非正規職状態で誰も保護してくれない状態が見えないので行ったのだが... 私たちが行くと私たちの手を握って本当に... なぜを乙たちはこんなに泣くのでしょう。 もう泣かないで下さい。 わんわん泣く男の姿を見た」と馬匹管理士労組を訪問した日を回想した。

馬匹管理士労組のパク・ホンチョル委員長は 「乙支路委員会を通じて眠っていた馬事会の力を引き出した」とし 「われわれ労働者は最後まで乙支路委員会と共に行くことを約束し、甲の横暴で、力の論理で押し出される私たち乙のために、涙をぬぐう乙支路委員会委員に感謝する」と応えた。

民主労総公共運輸労組のイ・テウィ全会連学校非正規職本部長は 「一度噛み付いたら放さない乙支路委員が昨年末に予算を通過させ、 小細工しようとする政府にきちんと厳しい忠告をしてくれてありがたい」と学校非正規職労働者の現実を告発した。

全国学校非正規職労組のミン・ギョンホ事務局長も 「われわれ3万の労働者が座り込みをしてもテント闘争をしても、 乙支路委員会が珍島犬精神で噛み付いて放さないでほしい」と頼んだ。

国会清掃労組のキム・ヨンスク委員長は 「乙支路委員会委員と組合員の団結した闘争で、必ず直接雇用を実現させる」とし 「民主連合ファイティング!! 乙支路委員会委員様ファイティング!!」と叫んだ。

1回だけの訪問ではなく、現場性と真情性を確保...党の現場活動の基盤作り

乙支路委員会は、国会議員45人、市民団体諮問委員4人、事務局4人で出発した後、 83件の現場訪問、100件の法律相談、懇談会/討論会112件、事例発表45件、記者会見74件、交渉妥結/整理25件の成果をあげた。 また、商店建物賃貸借保護法、独占規制および公正取り引きに関する法、加盟事業法、利子制限法、建設機械管理法など一部改正法律案の7件を通過させた。

こうした活動の結果は、乙と呼ばれる自営業者・非正規職との持続的な連帯で、党が現場性と真情性を確保し、今後の新政治連合の民生現場の活動方向を摸索する基盤を固めた。 事業方式も二大労総や労働組合の上級団体組織と共に、問題がある事業場を1回だけの訪問の方式を越え、政界が直接関係を結ぶ方式で進めた。 現場の要求を国政監査、立法、予算などの議院活動に反映させ、その結果をまた現場と共有する連係システムを活用した。

乙支路委員会が成功したもうひとつの要因は、労働市場の内部で最も弱者とされる非正規職、特殊雇用職労働者を甲の横暴で収奪される乙だと簡単に呼び、大衆的な共感と社会的な公憤を集めたところにある。 乙支路委員会が一度動くたびに、関心がある数人の議員ではなく、10人ほどの議員が一緒に現場を訪問し、使用者を大々的に圧迫したことも重要な要因になった。 労働界などでは、新政治連合が以前の進歩政党の役割を置き換えたのではないかという憂慮もあがっている。

この日、大会現場で会った民主労総所属のある単位労組の幹部は 「新政治連合が南陽乳業事態の後、問題をしっかり把握して早く動いている。 成果は多くないが、非正規職と会う計画をうまくたてているようだ。 上手くやっている」が、 「問題は10年前に彼らが作った法で非正規職がこうなったのだから、苦々しい面もある」と述べた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-04-04 14:19:31 / Last modified on 2014-04-04 14:19:31 Copyright: Default

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