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西橋洞タワークレーン崩壊、「ボルトさえちゃんと交換していれば...」

ホン・ヒドク、「西橋ザイのタワークレーン崩壊事故分析報告書」発表

イ・ジョンホ記者 2010.10.08 18:09

10月6日、二人の労働者命を奪ったソウル市西橋洞のGS建設ザイ・アパート建設 現場でのタワークレーン崩壊事故は、接合ボルトを交替すべきタワークレーン の構造的問題と労働部の形式的な不良点検で起きたという分析が出てきた。

民主労働党のホン・ヒドク議員室が8日に発表した「西橋洞ザイ・タワークレー ン崩壊事故分析報告書」によれば、事故がおきた西橋洞のGS建設現場のタワー クレーンはイタリアのコメディル(COMEDIL)社の製作で、AフレームがないT型だ。

このクレーンは上部が低いという長所はあるが衝撃緩衝機能が弱いという短所 がある。

Aフレームがないので衝撃(荷重)が発生するとすぐカウンターチップの負担が増 加し、垂直部の一番弱い部分に衝撃が集まるが、衝撃緩和装置がなくクレーン で一番弱いキャップマスト部位の接合ボルトでコーナーごとに2つずつつながれ ており、衝撃に耐えて事故を防止するにはこの部分に強化ボルトを使用したり、 現場が変わるたびにボルトを交換しなければならない。

イタリア純正製品は定期的にボルトを交替することを前提に弱いボルトを使用 するが、普通、建設現場では二本のボルトをきちんと交替していないという。

▲6日午後2時30分頃西橋洞GS建設ザイ現場でタワークレーン4号機のブームが倒れ、1号機のブームにあたる事件が起きた。結局4号機の作業員が死亡し、1号機が4号機にあたって倒れ、建物の外壁にあたり、外壁作業をしていた労働者は病院に運ばれたが死亡した。[出処:ホン・ヒドク議員室]

ホン・ヒドク議員は「建設現場でのタワークレーン使用はその高さにより費用 が違うが、GS建設はAフレームがなく、低くて使用費が安いこのクレーンを建設 現場でよく使われる」とし「それならこれに合う安全基準で点検しなければな らないが、現在はこのクレーンに関する安全基準は何もない」と指摘した。

昨年10月20日、労働部は性能維持、ジョブ管理実態など21の条項についてタワー クレーン安全点検を実施した。だが今回の事故と無関係な部分についてのみ、 2件の是正指示がなされただけだ。

ホン・ヒドク議員は「この装備は構造的に欠陥があるので、それに合わせて監 督しなければならない」とし「2008年にも昌原のGS建設現場で類似の事故がお きたが、労働部はこれを考慮せず形式的な点検しかしなかった」と批判した。

ホン議員は「GS建設は、このクレーンを使用しながら、ボルト交換の必要など を知っていたはず」とし「形式的な安全点検をした労働部と、問題を知りなが らも隠していたGS建設が今回の死亡労災事故を起した」と分析した。 (記事提携=蔚山労働ニュース)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-10-10 02:02:21 / Last modified on 2010-10-10 02:02:26 Copyright: Default

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