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[論評]北朝鮮核実験、韓半島民衆の生命を担保にした危険な賭け

盧武鉉政府は 米国の責任を明確に問え

チャムセサン/2006年10月09日21時25分

10月9日の午前に行われた北朝鮮の核実験で、1994年の核危機以後、韓半島は いつよりも深刻な危機状況に直面している。北は核実験が自衛的な次元で行っ たと明らかにしている。しかし、南韓民衆の立場としては、北の核実験は南韓 民衆の利害と反する行為であることを北は直視しなければならない。南韓民衆 のほとんどが韓半島の平和定着を願っているという点で、核保有による韓半島 の緊張感の昂揚は、南韓民衆の利害に符合せず、民衆の意にも反する。だから 今回の北の核実験は、南韓民衆に対する自主権と生命権の重大な侵害行為であ り、韓半島の全ての民衆の命を担保にした危険な賭けだ。

いかなる理由があっても、北の核兵器保有は正当化できない。米帝国主義によ る対北朝鮮経済封鎖は、反人道的行為として糾弾されて当然だが、核の脅威で この問題を解決しようとする北の態度も容認できない。それは問題を解決する 方法にならず、韓半島を戦争の飽和の中に追い込むものだからだ。経済封鎖を 解いて人民の経済難を解決していくためには、先軍政治のような武力による解 決が唯一の道ではない。数十年間の米国による経済封鎖の中でも人民の賢い意 志でこれを解決していったキューバが存在し、南米と中東、アフリカの多くの 国々が米国に対し自主的な道を進んでいる。それでも「力には力」の原則だけ を強調し、韓半島全体を共倒れの危機に陥れる核兵器保有戦略は決して代案で はない。

今回の事態の直接的な原因が、米国の対北朝鮮制裁と経済封鎖であるだけに、 問題解決の糸口は米国の対北朝鮮制裁解除から出発するほかはない。その意味 で国連安保理による事態解決は、破局への道だ。現在の国連安保理は、米国の 対北朝鮮制裁政策を防ぐどころか拡散の道具に過ぎないからだ。大部分が問題 誘発国家により構成される国連安保理でこの問題を扱うこと自体がナンセンス でしかない。国連安保理常任理事国のほとんどが核を保有する国だという点で、 彼らは北の核実験に何かを言える境遇ではない。その上現在の状況は、米国の 対北朝鮮制裁→北ミサイル発射→国連安保理制裁→北核実験と、事態は悪化の 一路を辿っている。このような状況で、国連安保理の対北朝鮮制裁拡大は武力 による破局という予定された結末に至る腐った道でしかない。

今、この敏感な局面で、これまでカカシでしかなかった盧武鉉政府の立場と態 度も、重要な要素として作用することになった。何より政府が主張するように、 北朝鮮の核問題の平和な解決には、国連安保理による対北朝鮮制裁の拡大に賛 同してはならない。しかし大統領府は「北朝鮮の核保有を容認できないという 原則により、きっぱりと対処する」とし「政府はこの問題について国際社会と 緊密に協力し、特に国連安全保障理事会で即刻議論することを支持する」とし、 韓半島の平和とは正反対の行動をしている。

盧武鉉政府は、今の状況で対北朝鮮制裁に賛同したり、これ以上北を圧迫する いかなる措置も取るべきではない。それとは別に、今でも盧武鉉政府はこの問 題を誘発した主体である米国の責任を明確に問い詰める必要がある。9月の韓 米首脳会談でさえまともに話ができないこの問題を、この破局的な状況でその 立場を明らかにする時だ。つまり、北朝鮮の核問題の解決で、米国の圧力によ る解決という戦術的な転換が必要な時だ。これは、北を助けるための民族協調 次元の問題ではなく、米朝間の緊張と対立の中で脅かされる韓半島民衆の生命 を守るための自衛権的な次元で要求される。またこうした盧武鉉政府の態度こ そが、北の核兵器保有戦略への最も直接的かつ効果的な強制手段になるだろう。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
訳者注: この文章は、韓国社会運動内の民衆系左派の立場からのものです。
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2006-10-10 01:39:36 / Last modified on 2006-10-10 01:49:52 Copyright: Default

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