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LNJ Logo 韓国:社会的交渉・反対派バッシングを巡るメディアチャムセサンの記事
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[論評]強硬派はだれか

今日のマスコミのタイヤキ社説、 声をあわせて分裂を助長

「社会的交渉(案)」は巨大な暴力、 不幸な事態を起こすな

メディアチャムセサン

予想されていたが、タイヤキ社説が一気にあふれ出た。 「自ら孤立を招く民主労総強硬派」(東亜)、 「民主手続きも無視した民主労総」(文化)、 「暴力に汚された壇上の民労総」(朝鮮)、 「民労総の存在理由を考え直す時だ」(中央)、 「民主労総、時代の流れ読め」(韓国)、 「民主労総、誰のための組織なのか」(ソウル)、 「戦闘的労組、今はもう立つ場所ない」(毎経)、 「勤労者の大義を失った民主労総不均衡」(毎経)、 「修羅場の民主労総、本当にこれでいいのか」(韓経)、 「危機認識に鈍感な民主労総」(京郷)、 「民主労総暴力後遺症を抜け出せ」(ハンギョレ)......

国会でもなく、保守政治圏でもない民主労総代議員大会が「暴力」で汚されると、あらゆるマスコミは待ってましたというように非難の矢を浴びせかけた。 今朝、全国に配布された新聞は、新聞社と新聞の見出しを分ける理由がない。 どれをめくっても、同じ基調と類似の内容の社説が載っているためだ。

社説だけを見れば、労働組合運動の団結を訴えたハンギョレ新聞が論調の違いを見せているが、事態の本質を見る視点は他の新聞と違わなかった。 はなはだしきは、民衆言論を自任する「民衆の声」も「民主労組運動の最高機関という民主労総代議員大会で暴力と罵倒が乱舞し、意志決定自体が遮られたことはとうてい理解できないことだ」と同調している。 2日に発表された「壊された団結闘争の気風」という題の論評で「1つか2つの意見の差を掲げて分裂を当然視するのは、労働者階級に背信する行動でしかない」とし「強硬派」を厳しく叱責している。 団結の気風が破られることになった原因について一語も言及しないのは、保守言論と違いがない。

民主労総代議員大会を扱った今朝の日刊紙の社説は、新聞により若干論点は違うものの、全般的には △起亜自動車採用不正で道徳性が地に落ちたのに、今は暴力まで乱舞 △根深い路線対立と葛藤、強硬派の問題 △表決霧散、暴力乱舞、民主的手続きも守れない組織 △社会的交渉、労使政委復帰とともに労働運動の変化 などを含んでいる。 民主労総が変化することを、変身することを願って労労・労使の葛藤解決に救いの手を差し出す雅量さえみせる。

-*-

民主労総第34回臨時代議員大会が暴力で汚されたことは事実だ。 「社会的交渉」案件に反対する組合員の集団的な行動があり、怒ったある代議員はシンナーを撒き、消防ホースと消火器が動員されることもした。 シンナーと消防ホースの後ろに隠れてしまったが、イスホ執行部が動員したというガードマンの暴動もあった。 大会が開かれる前から、既に暴力を孕んでいたというわけだ。 むしろ流血事態にまで行かなかったことが千万多幸というべきだろう。 会場はそうである。 参観人の間にあちこちで悪口が飛び交い、胸ぐらをつかむことが行われた。 性暴力のような悪口も乱舞した。 第34回代議員大会は、明らかに暴力的だったし、非常に暴力的だった。

ところが今朝の日刊紙の社説のどこを持ち上げて見ても、暴力がどこから始まったのかを説明する文句は1行もない。 路線葛藤、派閥間対立が問題で、民主労組運動の強硬派が暴力を主導したという話が全てだ。 これは、保守言論と改革報道機関のひどく陰湿な攻撃的で破廉恥な工作にすぎない。 現状的には、壇上を占拠し、消防ホースで水をかけ、表決を妨害した組合員、代議員の集団的な行動が暴力の当事者であり、彼らに関連する勢力と言えば現場派だの中央派だの国民派だのという現場組織が背後勢力だという指摘も間違った話ではないかもしれない。

しかし発生したあらゆる事件は、結末に至るまでには、それを触発させた出発点があり、あらゆる結果には原因がある。 この原因を見ようとせず、結果だけに焦点をあてれば、起きた問題の解決は永遠に探せないだろう。 今こそ冷静になって今回の代議員大会で暴力を呼んだ原因が何だったのかを正すことに注目しなければならない。 結局、「社会的交渉(案)」の問題だ。 尋ねれば、簡単に答は出る。 尋ねてみよう。 「社会的交渉(案)」がなければ、集団行動があったというのか。 壇上占拠があったというのか、議事進行を妨害しただろうか、その案がなければシンナーを、消防ホースの水、消火器を撒いただろうか。

また、当日の代議員大会を見よう。 イスホ委員長が案件上程を知らせ、キムテヒョン政策室長の案件説明が終わると、無数の質問があった。 ところがほとんどの質問は、「なぜ社会的交渉(案)を強行するのか」であった。 十数人の代議員たちが各々根拠を上げて質問したのは、「なぜ昨年9月から情勢は変わっていないのに、社会的交渉(案)に執着するのか」であった。 非正規法案を阻止するために全面ストライキ闘争準備にオールインしてもうまくいかないのに、「社会的交渉(案)に命をかける理由は何か」を問う質問だった。

イスホ執行部は「社会的交渉(案)」の強行に命をかけ、この点が民主労総暴力事態の始まりだ。 公約事項だと言って、昨年6月に労使政代表者会議に参加し、8月の中央委員会と9月の32回代議員大会の議事を進め、そして今回連続して開催された第33回、第34回代議員大会でイスホ執行部は「社会的交渉(案)」の強行を止めなかった。 「なぜ、そうするのか」という代議員の質問には「すべて答えた」、「案件紙を参照しなさい」と言うだけで、はっきりとした返事は見つけることが難しかった。

社会的交渉(案)に反対する組合員や代議員、現場組織にとって「社会的交渉(案)」は「巨大な暴力」そのものだった。 反対する代議員は、多くの賛否討論と声明書と印刷物によって、それが第二の整理解雇制であり、地獄のどん底のような労使政委への参加であり、労働運動を資本と政権に売り渡すことだと主張した。 憂慮し、警戒し、反対し、憤怒した。 しかしイスホ執行部はこの現場の声を無視して強行した。 結局、暴力事態を誘発した一次的な原因は「社会的交渉(案)」であり、一次的な主体は明らかにイスホ執行部ではなかったか。

保守言論は、民主労総内の派閥葛藤を話しながらイスホ執行部は穏健派、社会的交渉(案)に反対する勢力は強硬派と分類する。 どんな基準でそのように言うのか、いちいち問い質す理由はない。 ただ、暴力を行使した勢力が強硬派だというのなら、今回の暴力を呼んだ勢力はどう呼ぶべきだろうか。 民主労総の悠久な闘争の歴史で、イスホ執行部ほど分裂と対立を助長してまで特定の案件を強硬に押し進めた勢力があっただろうか。 イスホ執行部ほど民主労組運動の団結の気風をぶち壊してまで、強硬な実践を行った勢力があっただろうか。 今、本当に強硬派というレッテルを付けられるべきなのは誰だろうか。

-*-

民主労総は今日の午前11時に記者会見を開き、「2回霧散した『社会的交渉(案)』を来る21日に臨時代議員大会を開いて議論するが、イスホ委員長の再信任も共に問う」と明らかにした。 また「代議員大会暴行事件に対する真相調査と再発防止策を樹立して、代議員の義務と権利を保障する」と発表した。

イスホ委員長は「公約事項である社会的対話機構推進件に対して表決さえできない状況が続いたことに無限の責任を感じる。最終的な去就は21日の代議員大会で再信任を問い、決定する」と明らかにした。 また、「2月1日、一部の参観者の会場占拠乱入事件は、民主労総の正統を自ら否定して大衆組織活動の基本秩序を傷つける深刻な反組織行為」だと規定した。

イスホ執行部の強硬な意志が闡明された記者会見だ。 辞任という背水の陣を敷いて「社会的交渉(案)」を推進するイスホ執行部、これほどになればイスホ執行部にとって「社会的交渉(案)」は主祈祷文であり邪道神経であるようだ。 嘆かわしい。 労働組合運動の今日のこの事態、どこに起源があるのか、なにがこのように執拗な筋金入りの強硬派を呼ぶのか。

2005年02月03日12:56:00

原文

翻訳/文責:安田(ゆ)

「非正規法案、2月国会で必ず処理する」

政府、民主労総への揺さぶりと、労使政体制の強要で一貫した攻勢

イジョンソク記者

民主労総が苦しんでいる中で、政府与党は2月の国会で非正規法案処理を強行するという意志を見せている。 また、民主労総の参加がなくても労使政対話をしていくという立場を表明し、民主労総に対する圧迫攻勢を立体的に繰広げている。

これに対して民主労総は3日午前、記者会見で「政府が非正規法案を強行処理すればいかなる形式の対話も意味がない」と話し、 「政府案を強行すれば未練なく断固とした全面ストライキに突入し、これまでの社会的対話に対するあらゆる議論を廃棄せざるをえない」と明らかにし、衝突が不回避なものと見える。

*民主労総代議員大会でのイスホ委員長の挨拶*

キムデファン労働部長官は2日、果川庁舎でのブリーフィングで「労使関係法制度先進化方案」(ロードマップ)を年内に立法化するという原則を守り、民主労総が参加しなくても韓国労総と経営界の参加でロードマップを強行する立場を明らかにした。

キムデファン長官はまた非正規法案に関し「毎年80万人ずつ増加している非正規職問題の解決と経済の二極化の解消のためには、国会に係留中の法案が2月の臨時国会で必ず処理されなければならない」と話し、 「政府案の骨格を維持して今月の臨時国会で処理すること」を示唆した。 非正規職法案の処理日程を、政府案の骨格を維持しながら「国会の時計」に合せて処理するというもので、既に1月末に党政調が合意した内容でもある。

キムデファン長官は民主労総の臨時代議員大会事態に対して「これまで労働運動団体は政治的文化の後進性を非難してきたのに、代議員大会で物理力を使ったのは国民的な失望を抱かせる事例になる」と指摘し、 「社会的対話の形式を離れては、これからは対話と妥協を無視して一歩も進めない状況に来ている。 どんな方法であれ、社会的対話が行われるように努力して行く」と話した。 「社会的交渉(案)」で鎮痛を味わっている民主労総を非難すると同時に、早く労使政対話の枠組に出てこいという注文を含むものと見られる。

ヨルリンウリ党のイムチェジョン議長は2日の拡大幹部会議で 「労働運動は道徳性、合理性が基本なのに、それが破られれば大義を内面化できず、統合して行くこともできない」と語り、 「早急に民主労総が内部整理を終えて葛藤を越えて基本立場を整理してくれることを期待する」と注文した。 合わせて「われわれの社会協約推進の努力を加速化し、継続的に努力していく」と強調することにより、与党内の流れと同じであることを見せた。

ヨルリンウリ党のイモクィ第5政調委員長も2日、国会で記者会見を開き、民主労総に対して「口では進歩を言いながら、内心は古めかしい路線闘争をしている」と主張した。 イモクィ議員は「若いころ、労働運動をした人として、国民のひとりとして、憤怒と虚脱感を禁じえない。 30〜40年前の『角材全党大会』を思い浮かべる」と話し、 「時代遅れの歪んだ路線がこういう状況を呼んだ。 彼らは現在の執行部を揺さぶって、ひいては自分たちがそれをかえようとしてやったのではないかと思う」と民主労総を分裂させるような発言をした。 また「労使政委員会参加に賛成しようが反対しようが、それは民主労総の役割」とし、「民主労総の労使政対話参加をこれ以上待たない」と述べて、やはり同じこと言っていることが確認される。

民主労総は21日に代議員大会を招集し、また社会的交渉(案)などを扱う予定で、政府与党は非正規法案を強行する立場だ。 一方、民主労総は、非正規法案が処理されれば全面ストライキ闘争を行う方針で、今後「社会的交渉(案)」の処理とともに絡んだ糸のような難しい局面がどのように広がるのかに関心が集中している。

2005年02月03日18:33:59

原文

翻訳/文責:安田(ゆ)

民主労総、21日「社会的交渉」また正面突破

委員長辞任件も案件上程、代議員大会を実力で守ることを示唆

臨時代大暴力事態真相調査・厳重措置、起亜車不正連累除名など

チェハウン記者

民主労総が1日の臨時代議員大会暴力事態と起亜車人事不正に関連して組織的にきっぱりと対応するという立場を明らかにした。

民主労総は3日の午前11時、記者会見を開き、臨時代議員大会が暴力に霧散したことに関連して △2月4日の中央執行委員会と15日に中央委員会を開催して代議員大会暴行事件に対する真相調査と再発防止策を樹立して代議員等の権利と義務を保障すること △2月21日に臨時代議員大会を開催して霧散した案件に対して明らかな結論を下すこと △臨時代大を通し組織内葛藤を解消して全体が大同団結できる最善の努力を尽くす と明らかにした。

また民主労総は、起亜車人事不正事件に対して △不正に介入した幹部に対して各該当組織から除名を含む厳重な懲戒措置を取る △幹部行動綱領を制定し、透明で自主的な組合幹部上を確かにする △内部告発センターを用意して持続的な監視活動を展開する △内部会計監査強化など制度的装置を組織革新事業として展開する と明らかにした。

合わせてイスホ委員長の去就問題も21日の臨時代議員大会に上程すると明らかにした。

一方、「政府の非正規法案が強行されれば、いかなる形式の対話も意味がないと判断し、断固とした全面ストライキに突入する」と闡明した。

民主労総の正統性を否定する反組織的行為には、あらゆる措置を取る

イスホ委員長は、臨時代大霧散事態に対して「一部参観者たちの代議員会議長占拠乱入事件は、誇らしい民主労総の正統性を否定して、大衆組織活動の基本秩序を傷つける深刻な反組織的行為」だと規定し、 「会議の進行を妨害するためにシンナーを撒き消火器を散布して鉄製椅子を投げ捨てるなどの暴力を行なったことに対しては、厳しく責任を問わざるをえない」と断固とした語調で語った。

イスホ委員長は「真相調査を実施して労働運動内の非民主的な要素を根絶し、組織の健康性回復のためのあらゆる措置を取る」と述べた。 しかし、「刑事処罰などの対応は、現在では講じておらず、自主性に基づく内部自浄を通して解決する」と強調した。

社会的交渉が作られれば非正規法案問題も議論できるので、早期の結論が必要

イスホ委員長は、「社会的交渉が代議員大会で承認されれば、社会の二極化・貧困問題などと共に、非正規問題も議論できると思う」と前置きし、 「政府の非正規法案の強行意思が闡明されている状況で、時期的に社会的交渉の議論が適切ではない」という反対側の立場に対し、 「社会的交渉と非正規法案の連関性について話し、そのためにはっきりと整理して戦うことができる」と反駁した。

イスホ委員長は「この議論はもう1年以上続けてきたので、これ以上あまり討論の余地は残っていない」とし、 「時期を理由に反対する同志は2月に非正規法案が持ち越されれば反対しないのか、3〜4月にはロードマップといったとんでもない事案が出てくる情勢だ。 ゆっくりしている余裕はない」と断言した。 イスホ委員長は「結局、絶対反対でしかない、もう少し素直になって、2月の可能な日時内に整理しなければならない」と述べ、社会的交渉案の処理の意思を再度強調した。

21日臨時代大、自発的参観人など通り必ず再発を防ぐ

イスホ委員長は「前回の定期代大霧散以後、いろいろな問題発生の余地を点検して、既に臨時代大の日に社会的交渉に反対する代議員は大会場所の前で別に集会申告をして、集団的に参加するだろうという情報も持っていたため、議事妨害や霧散させるような行動もあるかもしれないと憂慮もした」と話した。 「しかし、警察の保護を受けることもできない自主的運動団体であり、警護権を発生することもできずシステムもない限界などで、参加した代議員や執行部が構成員を自制させる方法しかない」とイスホ委員長は苦情を吐露した。

21日の臨時代大の成功についてイスホ委員長は「あらかじめ反対の意志を持つ同志を説得する」と話し、 「1日の臨時代大以後、大会を守ると言って参観の意思を示す組合員が増えている」とし、 「そうした組合員たちが来れば組合員の身分を確認し、使える制度的装置を使って秩序を維持し、さまざまな呼び掛けで団結していきたい」と明らかにした。

交渉の件と無関係に信任の件を上程、事実上カンスンギュ首席代行体制で

民主労総は21日の臨時代議員大会に、イスホ委員長信任の件も案件として上程する。

イスホ委員長は「起亜車人事不正連累の件、代議員大会暴力事態、公約事項である社会的対話機構推進の件を表決さえできない状況に対して、国民と組合員同志に深い責任を痛感している」と話した。

イスホ委員長は「私に対する信任の件は、社会的交渉承認の件と無関係に案件として扱われる」と述べ、 「代大決定の前に公式に代行体制に転換するわけではないが、私はこれらの諸々の事態に対する責任を痛感し、代議員大会前までは謹慎するつもりで、全国的な活動はカンスンギュ首席副委員長が積極的に責任を持って進める」と述べた。

民主労総は、2代イガボン委員長が3年任期のうち1年を責任を持って遂行するという選挙当時の公約通り、1年以後は委員長職を放棄した事例と、3代段炳浩委員長が発電ストライキ事態で執行部が総辞職した後、獄中で自身の去就問題を中央委案件上程を要求して議論したことがある。

民主労総の規約上、弾劾手続きの他に信任に関する件についての議事手続きはなく、一般議案により扱われる可能性が高い。

非正規法案強行処理時は、あらゆる対話に意味がない

イスホ委員長は「政府が非正規法案を強行処理すれば、いかなる形式の対話も意味がない」とし 「一角で、法案の一部修正の話が出ているが、一部修正して通過するのは強行する意思と変わりない」と断言した。 イスホ委員長は「民主労総は、新しい枠組で全面的に再議論をしようということ」とし、 「政府案を強行すれば、未練なく断固とした全面ストライキに突入し、これまでの社会的対話に対するあらゆる議論を廃棄せざるをえない」と警告した。

イスホ委員長はまた「社会的交渉が進められたとしても、非正規法案の全面的な再検討の可能性がないと言われているが、対話というのは文字通りの対話であり、取り巻きにされると予断するものではない」としながら 「もしそうした憂慮が現実になれば、飛び出せばよい」と話した。

起亜車人事不正、厳重な懲戒措置を続ける

カンスンギュ首席副委員長は「起亜車人事不正事件は、企業の人事採用権を一つの利権として関連有力機関の個人に癒着の輪として活用した不正事件であり、これに労組幹部が職位を利用して介入したことで民主労組運動の名誉を深刻に失墜させた」と話した。

カンスンギュ首席副委員長は「1日の臨時代大で内部革新組織行動綱領特別決議文を採択し、起亜車関連調査の第一次中間報告をして、対国民メッセージを発表しようとしたが、霧散したのはたいへん残念」と明らかにした。

労組の道徳性毀損に対する反省を前提にして、カンスンギュ首席副委員長は 「今回の起亜車人事不正には、約100余名の有力者が含まれており、1079人の対象者のうち光州工場の幹部が含まれる一枚のファイルだけが公開された」と述べた。 また「一番初めにこの事件を記事にしたメディアの記者に情報を流した側は、検察ではなく会社だったということが確認された」と付け加えた。

カンスンギュ首席副委員長は「検察の捜査内容をまず尊重するが、この部分についての独自調査も続ける」と述べた。

果して希望に満ちた新年はくるのか

イスホ委員長は記者会見を終えて「民主労総は韓国の労働者の苦しい闘争の成果であり、われわれが守って行かなければならない大切な資産」と語り、 「いまは、すべての組合員が団結して民主労総を守り、健康に変えて行かなければならない時期」だと強調した。

イスボン教宣室長は「まだ旧正月が過ぎていないので新年はきていない。 希望に満ちた新年のために、あらゆる努力を尽くすので、見守ってほしい」と付け加えた。

既に社会的交渉をめぐり、中間のない対蹠点に立った賛否の惨めな対立を目撃し、この案件について代議員大会が再招集される。 「自発的参観人」によって大会が死守されるのか、もう一回、さらに大きな物理的衝突があるのか、誰も予測できない状況だ。 臨時代議員大会がまた行われ、社会的交渉に対する議論が「手続き的」民主主義によって整理されれば、民主労総の希望に満ちた新年は明けるのだろうか。

2005年02月03日 15:13:08

原文

翻訳/文責:安田(ゆ)

ハンギョレ新聞、労使政委を守るために乗り出すか

社会的交渉反対勢力を悪意的に叩き、労使政委復帰を推奨する策略は何か

ユンテゴン記者

唯一目につくハンギョレ報道

1日に開かれた民主労総臨時代議員大会が跛行的に終結した後、予想とたがわずあらゆるマスコミは口を揃え、大きくは労働運動全体、民主労総あるいはいわゆる「強硬派」を非難した。 労働関連事案に対する既存のマスコミの態度といえば、昨日や今日の問題ではなく、今回の臨時代議員大会が暴力で汚されたのも間違いない事実なので、一部では「打たれるべくして打たれているだけ」だという沈痛な反応を見せている。 それでもハンギョレ新聞が続けて出している2日と3日の労働関連記事は、記事の量と内容面で唯一目につくと指摘されている。

ハンギョレは2日に「民主労総労使政委復帰、また霧散」という副題のボックス記事で、「社会的交渉案に対する民主労総代議員大会の決議が反対派の実力阻止で再び霧散したことにより、民主労総が内外から深刻な危機に置かれることになった」と書いた。だが、物理的衝突より先にイスホ委員長が代議員大会当日に示した強行処理の意志、手続きを無視した討論の中断と表決実施の宣言などについては、全く言及しなかった。

臨時代議員大会の不均衡の原因についての説明は、むしろ朝鮮日報が客観的な報道をした。 朝鮮日報は、臨時代大会流会の原因について「労働界では『李委員長が労使政対話に反対する現場の民心をおろそかに感じたようだ』と分析する」と報道した。

2月3日の3面すべて「内外危機、民主労総」で編成

1日の臨時代議員大会で社会的交渉案を説明したイスホ委員長が 「社会的交渉を再開するのは労使政委復帰ということではない」と強調し、 「同じことを何度話したかわからない」と愚痴までこぼしたのに、ハンギョレは記事の中見出し、分析報道などで社会的交渉=現行労使政委復帰という等式を固めた。

こうした部分に対しては、物理的衝突や扇情的な部分に敏感なマスコミの特性だと片付けることができるかもしれないが、行き過ぎた報道が続いていると言える。 ハンギョレは2月3日付の3面全体を「内外危機民主労総」という題目で編成した。 3面は、四つの見出しで構成され、そのうち「『資本に抱き込まれた』現場派反対の論理」という記事が特に問題になっている。

大部分の報道機関が社会的交渉反対勢力という表現をしているのに対してハンギョレはこの記事で「社会的交渉拒否勢力」というタイトルをつけた。 そして記事の本文で社会的交渉に反対する勢力が主張する内容やその理由を説明するよりは、民主労総内部の政派、特に現場派に対する詳細な説明と系譜を重ね、社会的交渉反対がとにかく政派的な理由で始まったように報道した。

ハンギョレ、「強大な単位労組が既得権のために社会的対話機構への参加に反対」

同じ記事でハンギョレは「民主労総内の多くの単位労組は、大企業や公企業労組で、強大な交渉能力を持っている。彼らには事実上労使政委などの超企業的交渉機構に参加する必要性があまりないと言っても言い過ぎでない。 会社側との交渉でいくらでも要求を勝ち取れるからだ。 超企業単位で進められる社会的対話機構に参加することは、彼らの動きを制約しかねない」とし、「彼らが社会的対話機構参加に反対したり消極的なのには、現実的利害関係もあるものと分析される」と説明した。

ハンギョレは当初、インターネット版で「社会的対話機構に参加することはむしろ自分たちが今享受する持分が減りかねないからだという分析もある」と表現したが、「社会的対話機構に参加することは彼らの動きを制約しかねないと判断している」と水位を下げている。

いったい今、どこの単位労組が「強大な交渉力を活用して会社側を相手に自分たちの要求を勝ち取った」というのかはわからないが、社会的交渉反対を大企業正規職の既得権と連結させて分析した媒体は、ハンギョレだけだ。 その上、同記事の前のほうで、社会的案件処理の妨害を主導したのは公共連盟、金属連盟、社会保険労組などだと指摘し、後半では大企業や公企業労組の利己主義に言及するために公共、金属、社会保険労組などが既得権により社会的交渉に反対し始めたというような否定的イメージを重ねたのは、典型的な朝鮮日報式報道と指摘される。

非正規職労働者の激しい反発くすねた意図あるか

また3日付のハンギョレが3面をすべて使った「内外危機、民主労総」では、1日の臨時代議員大会状況に対する巧妙な歪曲も確認された。 臨時代議員大会に参加した多くの非正規職組合員と非正規職代議員の大部分が社会的交渉に激しく反対しており、イスホ委員長の討論の間ずっと宣言直後からの壇上占拠も代表的な非正規職労組のひとつである現代重工業社内下請け支会の支会長と組合員が激怒して登壇したことで触発されたにもかかわらず、ハンギョレは公共連盟、金属連盟、解雇者復職闘争委員会、社会保険労組などが主導したと報道した。

もちろん、現代重工業社内下請け支会やこの日参加した多くの非正規職労働者たちが金属連盟の組合員なので、この報道自体が偽りだということはできないが、労働者の力、メーデーフォーラム、全労闘など、労働運動内の政治団体や現場闘争団体の名称まであげて細かくセクトの構図を説明したハンギョレは、臨時代議員会場で激しく反発した非正規職労働者たちの存在を知らないわけがない。

結局、ハンギョレのこうした連鎖報道には、社会的交渉に反対する陣営に対する攻撃を通して社会的交渉の再開、ハンギョレ式報道によれば「労使政委復帰」に力を与えるためではないかという疑惑も提起される。

ハンギョレは2月3日付「内部の亀裂、場外闘争で孤立を憂慮」という記事で社会的交渉霧散について「民主労総が時間を引きのばせば引き延ばすほど状況は不利」、 「自ら対話を拒否」などの表現で激しい怒りを呼んだ。 また「内部改革の契機になるか」という中見出しでは、「代議員大会以後、一般組合員と代議員からイスホ委員長に対する支持の世論が逆に高まる勢い」と、現執行部の社会的交渉再推進に力を貸した。

20億広告誘致、希望2005キャンペーンの前提条件は労使政委再開?

一方、ハンギョレが全方向的に社会的交渉反対勢力叩き、現イスホ執行部応援をしているのは、別の内心があるという指摘もあり、波紋を起こす展望だ。 中央日報のホンソギョン会長、ソウル新聞のチェスサム社長と共にハンギョレのコフィボム社長は先月6日に発足した「雇用創出と新しい共同体建設のための2005希望提案」に参加した。 市民の新聞のイヒョンモ社長、ユハン・キンバリーのムングキョン社長などが先頭に立ったニューパラダイムフォーラムと深い関連を持つ「希望提案2005」は、民主労総、民主労働党などを訪問して労働陣営の譲歩を要求した社会的コーポラティズムの外廓機構的性格をもっている。

こればかりでなく、ハンギョレは先月31日「希望の前に」という題の三星グループの広告を全面掲載した。 メディアオヌル、ハンギョレがこの広告を筆頭に、6月まで希望作りキャンペーンを行い、その過程で国内の主な大企業と政府部処などの協賛を誘致し、20億ウォン程度の収益を上げられると期待していると報道した。 ハンギョレのファンチュンヨン広告企画部長は「希望は雇用と富のわかちあいから出発するという意味で、今回の企画広告を始めた」とし、「編集局では先進国のワークシェアリングの事例記事も準備している」とメディアオヌルを通して伝えた。

また、企画広告とともに4月からは関連特集記事まで報道される予定だと伝えられている。 広告誘致とその広告を後押しする記事の組み合わせという古い弊習がハンギョレで進められているらしく、その内容はいわゆる「希望作り」ということだ。

結局、「希望提案2005」も「希望の前に」も、間に労働者の譲歩を前提とする社会統合的キャンペーンが効果を上げるためには、労使政委の再開が最小限の前提条件であり、ハンギョレのこうした一連の報道は、キャンペーンと裏表になっているということだ。 「ハンギョレが変わった」という指摘と「それでもハンギョレという主張」が対抗している中で、ハンギョレの報道とキャンペーンが彼らの本質を語っている。

2005年02月03日14:25:48

原文

翻訳/文責:安田(ゆ)


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