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果川撤去民、サムスンに対抗した16年の抵抗

[寄稿]生活のマイホーム取り戻すためのサムスン物産との戦い

チェ・インギ(民主露連首席副委員長) 2020.05.08 16:27

5月8日、ソウル市瑞草区のサムスン本館前、 全国撤去民連合所属の撤去民が5月6日のサムスン 李在鎔(イ・ジェヨン)副会長の記者会見に抗議する集会を開催した。 李副会長は経営権継承などに関して対国民謝罪文を発表した。 この席で、表面的には 「無労組経営という言葉が出ないように労使関係法令を徹底的に遵守して 労働三権をしっかり保障する」と明らかにした。 まも共に民主党の李仁栄(イ・イニョン)は 「巨大な転換点に期待」すると応え、 サムスン遵法監視委も「意味深く評価」すると明らかにした。

[出処:チェ・インギ]

だが集会を開いた全国撤去民連合のナム・ギョンナム議長は、 サムスンと戦う撤去民への対策は全くないとし、 「各種の不法行為はもちろん、労災で死亡したり追い出された労働者に対する まともな謝罪をまずするべきだ」と話した。 貧困社会連帯のイ・ウォノ執行委員長は 「サムスンは、竜山惨事の背後であり主犯だ。 開発の過程でサムスンが撤去用役業者と契約を結び、動向をチェックしたという。 しかし今まで竜山撤去民問題に知らんふりを続けている」とし、 当時作成されたサムスンと用役業者間の非公開文書の内容に言及した。 この他にも民主露天商全国連合鷺梁津水産市場のユン・ホンジュ地域長も 「国政壟断をはじめとする労働弾圧、横領、詐欺など、 あらゆる犯罪者にもかかわらず対国民謝罪で処罰をまぬがれようとする 欺瞞的なふるまいを見せている」と糾弾し、サムスンの暴走を防ぐよう訴えた。

この日の集会には京畿道の果川撤去民のパン・スンア氏も参加した。 彼女は2005年6月、京畿道果川3団地の再建築組合が結成された後から今まで、 長い間サムスン物産と戦っている。 これまで彼女を粘らせたのは逆説的にも撤去用役ならず者だったという。 かなり前の真冬に用役班3百人が押しかけて強制撤去し、 これによって撤去民が用役班の暴行で失神までした。 抵抗した人のうち33人が連行され、合計2600万ウォンにのぼる罰金を払わせた。 この過程で、耐えられなくなった撤去民は一人二人と離れた。

[出処:チェ・インギ]

「サムスン側は李健煕(イ・ゴニ)会長が出退勤する時間に 1人デモと集会をさせず、胸もとをつかみ顔を攻撃するなどの暴行をして、 名誉毀損と集示法違反で告訴・告発と民事訴訟も繰り返されました。 再開発がさらって行った場には生活のマイホームをなくした撤去民の呻吟だけが残りました。 マイホームを取り戻そうと人生に貴重な時間を路上で過ごしました。 16年間戦って、中年だった撤去民はもう高齢に入りました。 約束ない長い闘争で健康も失われ、 その上ある撤去民は自殺の衝動と鬱病できちんと眠れずに治療を受けています。」(パン・スンア)

サムスンと戦っているパン・スンア氏は、融資を受けて商売をしていたが撤去された。 これまでずっと訴訟を受けて罰金を払うということが繰り返され、 借金だけが山のように積もり、その金が億単位になったという。

同じ時間に集会の参加者は、30大財閥社内留保金1千兆ウォンに言及して、 これを還収しろと声を高めた。 これを財源として当面の非正規職労働者問題はもちろん、 公共賃貸住宅を増やし、医療公共性と福祉政策強化のための基盤拡充ができるという。 合わせて本質的な問題は、李在鎔一個人の問題ではなく、 世の中に例を見ない韓国社会の財閥構造だと指摘した。 少数の資本家が世の中を自由にする現実と、 こうして作動する国を根本的に交換しなければ、 労働者キム・ヨンヒのように搾取され、撤去民パン・スンア氏のように弾圧される 足かせの現実を正せないということだ。 一方、参加者は集会の後、江南大路をデモ行進してサムスンと財閥への糾弾を続けていった。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2020-06-01 23:44:46 / Last modified on 2020-06-01 23:44:47 Copyright: Default

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