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TPP最終交渉文、知的財産権チャプターが流出…「私たちの生命を要求」

ウィキリークスが公開…エドワード・スノーデン、「医薬品と知的著作物へのアクセス権を制限」

チョン・ウニ記者 2015.10.10 14:23

10月5日、米国アトランタで妥結した環太平洋経済パートナー協定(TPP)の最終交渉文の 知的財産権(IP)チャプターが公開された。

10月9日にウィキリークスが公開したTPP最終交渉文の知的財産権チャプターによれば、 インターネットサービス、医薬品、出版物、市民の自由とバイオ医薬品特許に関する製薬会社などの権利保有者の独占権は強化されているが、 利用者の権利と表現の自由は大きく制限される予定だ。

▲TPP最終協定文のIPチャプター[出処:ウィキリークス]

交渉文を分析した米国の消費者団体パブリックシチズンによれば、 一番論争があったバイオ新薬の特許権独占期間は協定上、最低5年を必須期間として合意するが、 加入国が△8年を選択するか、または△最低5年に加え、合計8年の独占期間と比較されるほどの市場の成果があがる措置、二つのうち一つを選択し、 事実上、8年以上と決定された。 付録を見ると、ペルーとベトナムは10年の履行期間を明示している。

ガーディアンによれば、協定加入国の情報公開制限権限は増え、 表現の自由も萎縮する公算だ。 加入国は情報が侵害された時、自国の経済的利益、国際関係、安保などのために法的手続きを短縮して行うことができる。 また知的財産権に違反した容疑がある者に対する情報を公開することもできる。

著作権の保護期間は個人の場合は著作者の死後、 または共同著作物の場合には著作物の発行以後を基準として70年と規定された。

これ以外にもTPPのIPチャプターでは、 利用者の権利よりも権利保有者の独占的権限を認める条項が含まれている。 例えば国際非営利団体の電子フロンティア財団によれば、 「パブリックドメインに関する節は、接近に関する特別義務を賦課し、 最初に流出した草案よりはるかに強化された」と明らかにした。

[出処:ウィキリークス]

パブリックシチズンは、 「TPPは富や発展の水準とは無関係に、 すべての参加国を医薬品の特許規定に従わせる」とし 「巨大製薬会社のための新しい独占権は、 TPP加入国における医薬品への接近を危険にする」と論評した。

彼らはまた「TPPが承認されるとバイオシミラー(バイオ医薬品分野複製薬)をはじめ、 ジェネリック競争を遅延させるだろう」とし 「これは結果的に、患者が高価な医薬品にさらに長く依存したり、利用できなくし、 結局は私たちの生命を要求する」と付け加えた。

米国の国家安保局(NSA)の無差別な通信情報収集とハッキング実態を暴露した元職員エドワード・スノーデンもツイッターで 「ウィキリークスが公開したTPP秘密交渉の新しいチャプターは、 医薬品と知的著作物に対する接近を制限する」と指摘した。

TPP交渉全文は10月19日に実施されるカナダ総選挙の後に公開される予定だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-10-11 04:01:20 / Last modified on 2015-10-11 04:01:21 Copyright: Default

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