日本の入管問題、仮放免の子どもたちの状況を問う映画「イマジナリーライン」上映会のお知らせ

「入管の民族差別・人権侵害と闘う全国市民連合・東海」＆「エルクラノの会」の小野で
す。

愛知県弁護士会主催の日本の入管問題、仮放免の子どもたちの状況を問う映画「イマジナ
リーライン」上映会のお知らせです。

◆日時 ７. 23（水曜日） 17:30-19:10

上映後、坂本憲翔監督あいさつ（オンライン）

◇会場 愛知県弁護士会館4階会議室

（名古屋市営地下鉄「丸の内」①出口7分、名城線「名古屋城」➅出口9分）

◆主催 愛知県弁護士会

◆◇入場無料（定員40名、事前申し込み）
上映会は定員40名の事前申込制です。チラシのQRコードか、以下のリンクから申し込み下
さい。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSe3Xb4_fbpTXmRHQzfQZS2EHxwBdtE5WWHluksIAnWR2HAXGA/viewform?usp=header

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映画「イマジナリーライン」（坂本憲翔監督）

◆2024年／日本／カラー／90分／Blu-ray

監督：坂本憲翔 出演：中島侑香、LEIYA、丹野武蔵、早織、松山テサ

◇予告編は、以下です。

https://www.youtube.com/watch?v=UFkwwkVI0-g

◆外国ルーツの女性と親友、その友人である入管職員をめぐる物語を通して、日本の難民
問題、入管制度、外国人差別に光をあてた、東京藝術大学大学院の卒業制作作品。綿密な
取材をもとに脚本が構想された映画です。

仮放免の子どもたちには、親に在留資格がない場合、日本で生まれ育ったとしても在留資
格が認められません。日本の学校に通い、日本語しか話せなくても就労や健康保険への加
入が禁止され、大学の入学も拒まれるなど、多くの不利益が強いられています。

映画は、仮放免の子どもたちが、いつも、急に収監されてしまうかもわからない恐怖を抱
えて暮らしていること、住んでいる都道府県以外に移動する際も許可がないと移動できな
いなど「難民入管法」による厳しい決まりの中で暮らしていることがリアルに描かれてい
ます。

この映画は、日本で生まれ育ったのにもかかわらず親に在留資格がないことを理由に子ど
もにも在留資格が認められず、日本で生きていくために最低限の権利すら認められていな
い子どもたちのことを知ることによって、いま、日本で生きる多くの難民の人々の厳しい
現実を前に、私たちに何が求められているかを考えることになるでしょう。

上映後、監督のオンラインでのあいさつもあります。ぜひご参加ください。

◆◆◇東京芸術大大学院映像研究科（横浜市中区）の学生たちが、日本にいる難民が置か
れた現状を題材にした映画を製作した。きっかけは、3
年前に名古屋入管に収容されていたスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさん（当
時33
歳）が死亡したことだ。学生が多くの関係者への取材を基にストーリーを考え、横浜市な
どでロケをした。約90
分間の映画は映像研究科の修了制作として作られ、作品名は想像上の線を意味する「イマ
ジナリーライン」。

「人間を在留資格で線引きし扱いを変えるのは差別的だ」。監督を務めた坂本憲翔さん（
25）やプロデューサーの小池悠補さん（27
）の問題意識が製作につながった。
坂本さんは大学院に進学する前に通った神戸市外国語大で、難民に関して学んだ経験があ
る。入管行政を今回の映画のテーマに選んだ理由について、「ウィシュマさんが十分な医
療を受けられず収容中に亡くなったことに衝撃を受けた」と話す。（朝日新聞記事より）

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◆「ウィシュマさん名古屋入管死亡事件」国家賠償裁判支援等に心から感謝いたします。

◇「ウィシュマさん名古屋入管死亡事件」国家賠償裁判支援・傍聴やウィシュマ・サンダ
マリさんのご遺族である原告の妹さん（ワヨミさん、ポールニマさん）への激励やご支援
、裁判支援、弁護団支援やカンパなど、ほんとうに有難うございます。

スリランカから日本で英語の教師になるのを夢みて日本に語学留学したウィシュマ・サン
ダマリさん（当時33
歳）は、収容された「名古屋出入国在留管理局（名古屋入管）」施設で、飢餓状態になる
ほどの体調悪化し、2021年2月23
日の名古屋入管施設で撮影された映像では、「担当さん、病院の点滴お願い」、「もうが
まんできない、息もできない」と訴えている声が記録されています。3月3
日付の「申出書」には「薬をください」という言葉もあります。その3日後、2021年3月6
日、ウィシュマ・サンダマリさんは、本人と支援者の訴えにもかかわらず、救急搬送もさ
れず、飢餓状態であることがわかっていながら、病院への救急搬送もされず、点滴などの
治療も受けられないまま亡くなりました。
2025年６月４日、「ウイシュマさん名古屋入管死亡事件」第18
回口頭弁論がおこなわれました。ウィシュマさん遺族・原告側が証人尋問を求めているウ
イシュマさんが名古屋入管施設内で死亡した当時の入管局長や処遇担当統括、ウィシュマ
さん担当の看守、庁内整形外科医、看護師について、被告の国側は
5月28
日付で「原告の立証計画に対する意見書」を提出し、国家賠償法上の義務違反を巡る事実
関係はこれまでの弁論で既に立証されているなどとして、いずれも「証人尋問を実施する
必要はない」と主張しました。

◆◆次回、第19回口頭弁論の期日は9月3日（水曜日）午後の予定です。

なお、5月20
日、ウィシュマ・サンダマリさんのご遺族である原告の妹さん（ワヨミさん、ポールニマ
さん）が東京地裁に、ウィシュマ・サンダマリさんの名古屋入館施設での最期の記録映像
を全面公開（２９５時間分）することを求める訴訟を提訴しました。こちらのご支援もよ
ろしくお願いいたします。

◇全国の皆さんの、これまでの「名古屋入管ウィシュマさん死亡事件国家賠償裁判」への
さまざまな温かいご支援に心から感謝を申し上げます。

今後とも、ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

お元気で。再見。