
●渡部通信(6/24) :
明けない夜はない(317)<若者を再び戦場に送るな!(67)ネタニ
ヤフとトランプ+G7の戦略について>
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6月21日、アメリカは突然イランの核関連施設への大規模な攻撃を行いました。
トランプはその2日前に、イランに対する攻撃は2週間以内に決断すると述べ、
イランとの交渉を行っていた最中でした。
これは、だまし討ちであり、国際法違反であり、大規模な国家テロです。
また、核関連施設の中心部を狙ったことは戦争犯罪です。
ここには「道義」も「法の支配」も何もありません。
ところで、 今回のアメリカのイラン本土攻撃は、
明らかにイスラエルとの綿密な計画の下に行われたといえます。
イスラエルは、6月13日にイランに対し大規模な攻撃を開始し、
核関連施設や軍事施設などを攻撃し、
さらにイラン革命防衛隊の司令官や、参謀総長らをも次々と殺害しています。
国営イラン放送の本部も攻撃しています。
しかもイランの最高指導者であるハメネイ氏の殺害計画についても否定していません。
そうして、イスラエルにより制空権を奪われたイランに対し、
B2ステルス爆撃機で地中貫通弾「バンカーバスター」を計14発投下したのです。
しかも、その後もイスラエルのイランへの攻撃はやみません。
つまり、イスラエルがまず大規模な攻撃で、イランの防衛力を削ぎ、
そのうえでアメリカが「バンカーバスター」を投下したのです。
ネタニヤフはこの間のガザ攻撃で5月19日に「ガザ全域の制圧をめざす」と述べました。
現在、ガザはほぼイスラエルの制圧下に置かれています。
そのうえで、イスラエルは6月13日にイランへの大規模空襲を行い、
さらに23日にアメリカがイランの核関連施設を攻撃したのです。
そしてアメリカは「体制転換は目的ではない」と述べていますが、
最高指導者のハメネイ氏はいつでも殺せることを否定していません。
つまり彼らの目的は、イスラエルとアメリカの軍事力による中東地域支配です。
しかも、それ以前にカナダで開かれたG7で、6月17日に発表された共同声明では、
「イスラエルが自衛権を有することを確認」
「イスラエルの安全保障への支持を表明する」としました。
また「イランが地域の不安定性とテロの根源」と断定しました。
つまりG7は、イスラエルのイランへの国家テロを認め、
反イランの立場を鮮明にしたのです。
今回のアメリカのイラン本土への攻撃は、こうした準備のうえで行われたのです。
まさにG7は現代における帝国主義国連合で、
その頭目が結局アメリカであることが明らかになったとも言えます。
そして、彼らは「パレスチナ国家」を認めず、
イスラエルをテコに、中東全域をも支配しようとしているのです。
ところで、石破首相はイスラエルによるイランの核関連施設への攻撃に対し、
6月13日には「到底許容できるものではない。極めて遺憾だ」と述べました。
しかし、6月17日のG7での「共同声明」を受けると、
今回のアメリカに由る国際法違反のイランへ本土への攻撃については、
22日、記者団から「米軍のイラン攻撃を支持するのか」と問われ、
明言を避けながらも、「イランの核兵器開発は阻止されなければならない」
とアメリカの攻撃を容認する姿勢をしめしました。
ここに見られるのは、石破首相の圧力を加えられると簡単に姿勢を変える姿です。
これまでアメリカ政府は日本に対し、防衛費をGDPの1%から2%にしろといい、
日本はそれに従い急激に防衛費を増大させました。
しかし、最近3.5%にしろと要求しています。
石破首相は3月「日本の防衛費は日本が決める」などといっていましたが。
昨日は防衛費の増額は「米政権と調整は当然」と後退しました。
昨日沖縄の「慰霊の日」で石破首相は
「平和で豊かな沖縄の実現に向けて力を尽くすことは国家の重要な責務だ」
などと述べていますが、沖縄をはじめ全国で、現在戦争準備を急ピッチで進めています。
G7と一緒に第三次大戦を引き起こす危険性が増大しています。
「大軍拡、大増税、改憲、戦争に反対!」の声を全国各地から上げましょう。
「杉並市民アクション」は本日(6月24日)午後、荻窪駅北口で街宣を行います。
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