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みなさん

東京東部労組の須田です。
以下、一昨日に実施した学習会の報告です。

【東部労組の学習活動】
第2回「社会主義に向かう労働運動」連続学習会を実施

全国一般東京東部労組は5月18日、「社会主義に向かう労働運動」連続学習会の第2回を
組合事務所で実施しました。

この学習会は、昨年11月の東部労組大会で確立された「社会主義に向かう労働運動」路線
をいかに職場で実践していくかを考えるために企画されました。今回は、前回実施した学
習会全体の基調提起を受けて、実際に職場で闘っている組合員3人が実践方針を報告し全
体で討論しました。

報告に立った大久保製壜支部の金澤さんは、職場の障害者差別と闘った大久保製壜闘争が
年末一時金の率を健常者と同じ「一律2カ月」と障害者が要求したことに端を発したこと
に触れ、「表面的にはゼニカネの問題のように見えるが、本質的には『差別をやめろ』『
人間として扱え』という叫びだった。資本主義が資本主義である限り人間的な叫びをあげ
る労働者が資本家と対立する争議はけっしてなくならない。これこそが資本主義社会の裂
け目・亀裂である」と話しました。

また「中間管理職の思想に立ってはならない。組合側に立つのか、会社側に立つのか、そ
れ以外の中間はない」と指摘し、「仲間の裏切りは本当につらいが、職場で苦楽をともに
しながら続ける労働運動の中からわたしたちが望む社会像が見えてくるのでは」とまとめ
ました。

次に報告に立った市進支部の並木さんは、学習塾の講師として自身の雇い止め解雇撤回闘
争を振り返り、「あのとき仲間とともに組合を作らずに自分だけ大人しくしていたらパワ
ハラも受けずに雇用も維持されていたのかもしれない」としながらも、「自分だけがおい
しい思いをして、それでいいのか。自分はそのようなことは耐えられない」という思いで
決起したという経験を話しました。

解雇されて経済的に苦しかった当時の闘いで金銭を求めたのは間違いないが、その中には
非正規労働者として差別されている怒りや、そもそも労働者だけが会社の犠牲になって金
銭に振り回されざるをえない存在に置かれていることへの憤まんが込められていたとし、
「労働運動は病気への対処療法ではなく病気そのものの根治するようなものにならなけれ
ばならない」と語りました。

最後に報告した障がい福祉支部準備会の森川さんは、障害者支援の労働現場で働いている
立場として、障害者が従事している「福祉的就労」と呼ばれる作業所などでの労働が最低
賃金制度から除外され、無意味に休日や休憩が多い労働のあり方に疑問を投げかけました
。「働かせてもらえるだけでもありがたいと思え、という資本主義の価値観がある。労働
そのものが持つ喜びから疎外されている」と話し、そこには障害者だけではなく生産性や
能力ですべての人を推しはかる社会の問題があると指摘しました。

そのうえで「職場の労働者に社会主義をめざして行動していることを説明し、『利用者』
として向き合っている障害者とともに立ち上がり、金もうけ優先の能力主義を打ち破る次
の社会を作るような運動を起こしていきたい」と、自身の労働のあり方を捉え直しつつ新
たな社会建設への決意を語りました。

次回の学習会でも職場で闘っている別の組合員3人が「社会主義に向かう労働運動」をそ
れぞれ報告し討論する予定です。

■参照ブログ記事
https://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/fb6c35ca2a516a4f3f02de8c17783aa2

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