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関西生コン弾圧・京都事件無罪判決の意義を語る/3.23名古屋 | ||||||
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愛知連帯ユニオン 3月23日名古屋市熱田区労働会館本館で『関西生コン弾圧を許さない東海の会』主催の「判決報告&支部組合員との交流集会」があり、この地で様々な運動に携わる約60名が集いました。 開会を告げた植木事務局長は「2月20日東京で、東芝のリストラに反対するビラまきをJRの敷地で行っていた労組員が警察に身柄を拘束されるということがあった。30年間問題がなかった場所だ。関生問題をそのままにしていることがこのような状況を生んでいると思う」と警鐘を鳴らしました。続いて石田共同代表は自らも駆けつけた2・26判決の喜びを語り、「イギリスで労働組合が認められてから200年、関生問題は一組合の問題ではなく、社会的な問題だ」と指摘しました。 同じく共同代表の中谷雄二弁護士から判決のポイントとその意義について解説がありました。中谷弁護士は、「通常の刑事判決が犯罪行為の有無の認定と正当行為の免責があるか否かの判断という形式となっているがこの判決はそういう構図になっていない、それはこの事件の特殊性に拠っている」と指摘、「過去の関生支部の違法ストに経営者が畏怖の念を抱き、関生支部がそれに乗じて自らの要求に応じさせるスキームを確立していた」という検察の主張は、「関生支部は怖い」という一部世論に乗っかったもの、判決はその主張を退けたが、今後も社会に働きかけて組合運動の正当性を広めていくことが大切だと指摘しました。判決は事実関係を丁寧に認定して事件が労働運動の典型的な事案に過ぎないことを明らかにしているが、刑事事件の裁判官は「黒」の心象から始まるので、それを丁寧な立証で真っ白に塗り替えていった被告と弁護団の努力は並大抵ではなかったと思うと述べました。 続いて当事者の湯川委員長(写真上)が発言。無罪判決時の支援の歓声とどよめきは生涯忘れることはないとしてお礼を述べ、また、実刑4年の判決を受けている大津1次事件の控訴審判決が11月18日になったことが報告されました。そして京都事件について、「逮捕以前に後から被害者とされる京都協組の久貝氏や他の業者の人から何度も警察に呼び出され事件がつくられようとしていると聞いていた。普段は公私ともども仲良く付き合ったり、頻繁に電話がかかってきて依頼事をされたりするような人たちだった。それが事件の被害者になり、裁判では『怖かったです』等と証言させられていた。警察と大阪広域協組からの経営への圧力でそうせざるを得なくなったのだろう。」と事件が全くの捏造であることをリアルに語り、「絶対的ピンチであったが、絶好のチャンスに変えていく」と組合再生の決意を明らかにしました。ストライキ事件の当該である七牟礼副委員長からは「関生支部は人数が減ったが、今日来ている6人や残った組合員は泥水をすすってでも、最後の一人になっても闘う決意だ。京都事件の無罪が一番嬉しかった、メディアの報道も少しづつ増えている、少しでも事実を広めていく」と強い決意が語られました。 休憩は挟んで第2部では、関生弾圧下の産別と地域労働運動の現場の取り組みについて、4人の発言がありました。関生支部京津ブロックの田中組合員からは、弾圧で2019年に会社が閉鎖、11月15日に解雇通告を受け、10人の分会が4人になったが、日々雇用のミキサードライバーとして働きながら、京都ユニオンなどの支援の力を借りて闘っていることを報告されました。連帯ユニオンゼネラル支部の書記長で、今期から関生支部の役員にもなった兼清さんは弾圧が始まってから組合活動を始め、関生支部の困難な闘いや支援との共闘の中で学びつつ、生コン・トラック業種以外の産別組織を作っていく核になることをめざしていると話しました。続いてユニオンみえの副委員長の柴田さんは、広岡元委員長が急逝した後の困難な中でも労働争議や外国人労働者の組織化を進めていること、その中での課題を報告しました。愛知県の中心的な地域ユニオンである名古屋ふれあいユニオンの鶴丸さんは他の発言者とも共通する経験や課題を話し、世代交代が多くのユニオンで課題になっていること、また、社会構造が変わらないと解決できないテーマもあり、関生支援のように組織や潮流を超えて運動を作っていくことの必要性を提起しました。 東海の会の柿山事務局長は海員組合での「選別・差別を憎み、仲間を裏切らない」という職場綱領を紹介、共同代表である熊沢誠甲南大学名誉教授は、「京都3事件の勝利に浮かれてはならない。権力は産別スト、アウト対策や非組合員の就労制限、雇用関係のない非正規の問題を労組が取り組むことを許していない、大津事件はコンプライアンス活動が安全や品質を護る社会的正義の行動だと主張するに留まるか、アウト企業の営業妨害は産業別組合の正当な機能にほかならないと主張するか、迫られる」と問題提起がありました。 Created by staff01. Last modified on 2025-03-25 07:43:50 Copyright: Default |