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LNJ Logo 報告:韓国サンケン尾澤孝司弾圧事件、12.21 東京高裁に対する要請行動
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尾澤邦子です。

「罰金40万円」という有罪判決に抗議し、東京高裁に控訴した尾澤孝司さん。控訴審は1
回の審理で終わってしまうことがほとんどという。冗談じゃない。地労委の「和解勧告」
を本社に伝えて、韓国サンケン労組と話し合いをするよう求めた尾澤さんを警備員が阻止
し、「けんか」として警察に通報し、「暴行」容疑で尾澤さんを逮捕させたサンケン電気
。警備員の業務を指示したサンケン電気。100%子会社韓国サンケンの会社解散・全員解
雇を役員会で決め、一方的に通知した当事者のサンケン電気。そのサンケン電気が裁判に
出てこないで終わるのはおかしいです。12月21日、東京高裁に対する要請行動を行いまし
た。寒い中約30人が参加しました。
 霞が関の裁判所前は、他の裁判の傍聴者などでにぎわっていました。12時からチラシを 配布して宣伝行動。12時半からマイクアピールをしました。尾澤孝司さんから、公判は大 法廷で行うこと、予断と偏見を持たずに公正・公平に審理し無罪判決を出すこと、サンケ ン電気側の事件関係者の証人尋問を行うこと、被告人質問を行うことなどの高裁刑事5部 への要請が話されました。集まった支援者の中から、JAL解雇争議を闘うJHU被解雇者労働 組合、全国一般全労働者組合、争議団連絡会、首都圏なかまユニオンなどから支援のアピ ールがありました。
 尾澤孝司さんを支える会からは、さいたま地裁の判決に対する具体的 な問題点が指摘されました。尾澤さんはサンケン電気本社前で、敷地内に少し入ったこと から警備員に押し出されていますが、プラカードを両手に持っていた尾澤さんが「暴行」 で逮捕され、敷地外に押し出した警備員の行為が「暴行」と問われないのはおかしい、現 行犯逮捕なのに現任者と時間・場所が不明確だなどから、「慎重なる審議と公平・公正な 裁判及び判決を望む」との訴えがありました。韓国サンケン労組を支援する会は「日韓労 働者・市民の連帯行動に対する弾圧を許さない、労働運動に対する弾圧を許さない、尾澤 さんの無罪判決を勝ち取るまでがんばろう」と訴えました。
 午後1時からは全員で建物の中に入り15階へ。東京高裁刑事5部への要請文を読み上げ、 対応に出た刑事訴廷事務室の小寺さんに手渡しました。傍聴希望者が全員傍聴できるよう に、公判は大法廷で行ってほしいという要請は、17階の総務課に行き、要請文を読み上げ 、庶務係の坂本さん、山口さんに手渡しました。対応は極めて機械的で、手慣れた感じで した。  裁判の日程は、まだ決まっていません。  さいたま地裁判決を批判し、その問題点を明らかにし、専門家や学者の意見書も準備し ている段階です。控訴審は被告人の意見陳述を認めないという差別的な法廷です。控訴趣 意書のなかで問題点を書くわけですが、その提出期限を12月27日としています。弁護団は 延長を要請していましたが、認められませんでした。とても威圧的な対応にその手ごわさ を感じます。  葛飾地域を中心に救援活動を行っている「尾澤孝司さんを支える会」は、東京高裁刑事 5部への「尾澤孝司さんに対する『暴行』『威力業務妨害』罪の有罪判決に対して 公正 ・公平な『無罪判決』を求める署名」を始めました。「韓国サンケン労組を支援する会」 も協力することになりました。第1次集約は2024年1月31日です。第2次集約を3月31日とし ましたが、高裁の威圧的な対応は年度内に済ませてしまおうとするかのようです。ネット 署名も準備していますので、ぜひご協力ください。  グローバル企業の横暴を許さず、韓国の労働者と共に国際連帯で、この裁判の無罪判決 を勝ち取っていきたいと思います。多くの皆様の関心とご協力をお願いいたします。

Created by staff01. Last modified on 2023-12-25 10:16:11 Copyright: Default

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