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「活動家という生き方―非暴力が世界を変える」アンジー・ ゼルターの本
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大畑です。 核兵器廃絶をめざし、直接行動によって兵器を「非武器化」する「トライデント・プラウ シェア2000」を提唱しているアンジー・ゼルター(Angie Zelter)さんの "Activism for Life"(「活動家という生き方―非暴力が世界を変える」仮題)が出版されることになり ました。 アンジーさんはは1951年、イングランド生まれ。トライデント・プラウシェア2000のメン バーの一人として活動。1996年、ブリティッシュ・エアロスペース兵器工場、また1999年 には原子力潜水濫関連施設に侵入し「非武器化」していずれも起訴されたが、「彼女たち の行為は正当なものだった」として二度とも裁判で無罪を勝ち取っています。2000年には 来日し8都市で講演しています。 以下、出版に向けたクラウドファンディングサイトからの引用です。 ぜひご協力をお願いします: https://camp-fire.jp/projects/675547/preview?token=1tt0o39d 1996年、イギリスからインドネシアに輸出されようとしている一機の戦闘機がありました 。これがインドネシア政府に渡れば、当時支配下にあった東チモールの住民の虐殺に使わ れることは明白でした。 輸出を阻止するためアンジーとその仲間は、関係者に手紙を書き、製造元のブリティッシ ュ・エアロスペース社の株主に訴える、会社幹部にも申し入れをするなど様々な行動を起 こしましたが、インドネシア政府が訓練用に使うと言っている、英国政府から輸出許可が 出ていると強弁するエアロスペース社を止めることがは出来ませんでした。 そこで最後の手段として「直接行動」に出ます。4人の仲間のうち3人が1996年2月 のある早朝にエアロスペース社の格納庫に侵入して、家庭用のハンマーで機体のコックピ ットを破壊しました。彼女らはこれを「非武器化」(つまり武器を武器でないものに変え る)と呼びます。 激しい行動ですが、彼女は、「火事の建物から人を助けるために入口の鍵を壊すのは暴力 ではない」という喩えを使います。 日本の官僚的な裁判に慣れている私たちは驚いてしまいますが、裁判でアンジーを含む4 人全員が無罪となりました。陪審員たちは彼女らの行動を「正当行為」と見做しました。 イギリスでは無罪判決に対して検察側は上訴できないため、これが確定しました。 この3年後の1999年6月、アンジーを含む3人の女性は、イギリスの核兵器システムの非 武器化に挑戦します。 原子力潜水艦の基地である、スコットランドのファスレーン基地に付属する、ゴイル湖に 浮かぶ原潜試験施設「メイタイム」に侵入し、コンピュータなど研究所にあった機器を湖 に投げ込み、実験用潜水艦モデルを破壊しました。 これまた、グリーノックの裁判所は彼女らの行動が国際法を遵守するためにはやむをえな かったと判断し、無罪を言い渡しました。ちなみに、ファスレーン基地は2021年、人気漫 画「ゴルゴ13」の舞台になりました。 彼女らのグループは、これらの功績が認められて、2001年に、「第二のノーベル賞」と言 われるライト・ライブリフッド賞を受賞しました。 引用以上。

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