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おもしろい! 勇気がわく! /斎藤幸平らの『コモンの「自治」論』 | ||||||
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おもしろい! 勇気がわく! 〜斎藤幸平らの『コモンの「自治」論』浅井健治
第1章こそ「便所飯」と呼ばれる現象が生まれるほど学生同士のつながりが失われた今の大学の悲惨な有り様に絶望させられますが、第2章以降は、「自治」の芽を育てる岡山の本屋さん・古着屋さん、縁をつなぐ「京都三条ラジオカフェ」、〈コモン〉と〈ケア〉の結節点をめざす岸本杉並区政、大勢の「ひとり」がつくる神宮外苑再開発反対運動、「自治」の種をまく市民放射能測定所運動、などなど地域から「人新世」の危機を乗り越えようとする取り組みの実践例がふんだんに紹介されています。 精神医療改革運動の歩みをたどった第5章、1920〜30年代に日本の論壇を風靡した権藤成卿(ごんどう・せいきょう)の思想を紹介した第6章は、やや手ごわいですが、それでも読み進めばうんうん頷いてしまうこと必至。 そして最終章。反緊縮派の議論を「上からの改革」ばかりを重視する「政治主義」として批判した個所や、政党とくに「前衛党」が主導するトップダウン型の運動を否定した個所などには、おそらく異論を持つ向きもあるでしょう。しかし、「3・5%の人間(エリカ・チェノウェス『市民的抵抗』)がリーダーフルな存在になれば、この社会は変わる」「『〈コモン〉の自治』こそが『希望なき時代の希望』なのだ」という斎藤さんの呼びかけに賛同しない人はいないと私は確信します。ぜひご一読を。 Created by staff01. Last modified on 2023-08-30 13:28:20 Copyright: Default |