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小倉です。下記のようなイベントを開催します。
可能であればぜひご参加ください。

==============================================
グローバル暗号デーのイベントについて

JCA-NETは、グローバル暗号化連合のメーバー団体として、10月21日を中心に
世界各地で取り組まれる「グローバル暗号デー」に以下の企画で参加します。
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/147
このメールには前回のご案内以降の更新情報が含まれています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
グローバル暗号デーの取り組みについて
(目次)
・10月21日 (木)JCA-NET月例セミナー特別編 午後7時から
(テーマ)国際人権運動から暗号の重要性を考える
・10月23日(土) シンポジウム 午後1時から3時
(テーマ)監視社会と暗号
・10月26日(火)JCA-NETセミナー 午後7時から
(テーマ) 市民運動・社会運動のための暗号入門(1)
・10月30日 午後3時から
(テーマ) 市民運動・社会運動のための暗号入門(2)
・グローバル暗号連合からの告知
・紹介:『反対派を防衛する:社会運動のデジタル弾圧と暗号による防御』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

JCA-NETも参加しているグローバル暗号化連合は、政府などによる暗号規制を
強めようとする動きを危惧して、10月21日を中心に、暗号の大切さを訴える国
際キャンペーン「グローバル暗号デー」を開催します。

JCA-NETは、下記の日程で、このキャンペーンに沿った取り組みを行います。
皆さんの参加をお待ちしています。

■■■■
■10月21日 (木)JCA-NET月例セミナー特別編 午後7時から
■(テーマ)国際人権運動から暗号の重要性を考える

国際的な人権活動では、現場の人権活動家やジャーナリストの人命を守りつつ
必要なコミュニーションをとることは必須の条件になります。国際人権の観点
から暗号の課題についてお話をいただきます。

ゲストスピーカー 寺中誠さん(元アムネスティ・インターナショナル日本事務
局長、東京経済大学で犯罪学、国際刑事法などを教える)

開催方法:オンライン
JCA-NETの会員には、当日30分前に、メーリングリストからの会議室案内をみて
アクセスしてください。

会員以外で初めて参加される方は予約が必要です。
おなまえ、メールアドレス、を書いて、下記に申し込んでください。
jcanet-seminar@jca.apc.org

問い合わせ先
小倉利丸(JCA-NET理事)
toshi@jca.apc.org
070-5553-5495

Jitsi-meetのマニュアル
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/93

■■■■
■10月23日(土) シンポジウム 午後1時から3時
■(テーマ)監視社会と暗号

エドワード・スノーデンの告発を支えたのは、暗号に支えられたジャーナリス
トとの秘密裏での接触でした。他方で、政府がデジタル庁や警察庁サイバー局
などの組織を立ち上げるなかで、私たちの通信の秘密の権利が脅かされつつあ
ります。このシンポジウムではこうした問題について考える機会にします。

小笠原みどり さん(監視研究者、カナダ在住)
宮崎俊郎さん(NO!デジタル庁、共通番号いらないネット)
小倉利丸さん(JCA-NET:司会)

開催方法 会場とオンラインの同時開催
会場 韓国YMCAホテル(東京、水道橋) 3階会議室
アクセス
http://www.ayc0208.org/access.php
ライブストリーミング
https://vimeo.com/event/1337352

■■■■
■10月26日(火)JCA-NETセミナー 午後7時から
■(テーマ) 市民運動・社会運動のための暗号入門(1)

テキスト 『反対派を防衛する:社会運動のデジタル弾圧と暗号による防御』
著者:Glencora Borradaile
下記からダウンロードできます。(テキストの概要をこのメールの最後に掲載しま
した)
https://www.jca.apc.org/jca-net/sites/default/files/2021-10/%E5%8F%8D%E5%AF%BE%E
6%B4%BE%E3%82%92%E9%98%B2%E8%A1%9B%E3%81%99%E3%82%8B%28%E7%B5%B1%E5%90%88%E7%89%
88%29_0.pdf

開催方法 オンライン
JCA-NETの会員には、当日30分前に、メーリングリストからの会議室案内をみて
アクセスしてください。

会員以外で初めて参加される方は予約が必要です。
おなまえ、メールアドレス、を書いて、下記に申し込んでください。
jcanet-seminar@jca.apc.org

問い合わせ先
小倉利丸(JCA-NET理事)
toshi@jca.apc.org
070-5553-5495

Jitsi-meetのマニュアル
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/93

■■■■
■10月30日 午後3時から
■(テーマ) 市民運動・社会運動のための暗号入門(2)

テキスト 26日と同じ『反対派を防衛する:社会運動のデジタル弾圧と暗号に
よる防御』を用います。

開催方法 オンライン
JCA-NETの会員には、当日30分前に、メーリングリストからの会議室案内をみて
アクセスしてください。

会員以外で初めて参加される方は予約が必要です。
おなまえ、メールアドレス、を書いて、下記に申し込んでください。
jcanet-seminar@jca.apc.org

問い合わせ先
小倉利丸(JCA-NET理事)
toshi@jca.apc.org
070-5553-5495

Jitsi-meetのマニュアル
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/93

■■■■
■以下、グローバル暗号連合からの告知
■

2021年10月21日、グローバル暗号化連合は、第1回グローバルエンクリプショ
ンデーを開催します。

この日の活動の一環として、連合運営委員会は「グローバル暗号化デー・ステー
トメント」を発表します。この共同声明は、強力な暗号化がすべての人のセキュ
リティとプライバシーにとって極めて重要であり、それを弱体化させたり禁止
したりしてはならないということを、世界各国の政府に向けて発信するもので
す。

私たちは、世界中の組織、企業、団体が署名し、強力な暗号化への支持を表明
することを求めています。
署名サイト
https://app.smartsheet.com/b/form/c1f39dbb9b9a4d76be4ea9df20a0f383

グローバル・暗号デー・ステートメント - 2021年10月21日

強力な暗号化は、人々やその情報、通信の秘密と安全を守るための重要な技術
です。オンラインでの信頼を支え、脆弱なコミュニティのメンバーを保護し、
政府、企業、市民のデータを犯罪者やその他の悪意のあるアクターから守るこ
とができます。

しかし、一部の政府や組織は、暗号化の弱体化を推進しています。これは、世
界の何十億もの人々のセキュリティとプライバシーを危険にさらす、危険な前
例となるでしょう。暗号化を弱体化させる一国の行動は、私たち全員を脅かし
ます。

グローバル暗号デーに、私たちは、各国政府と民間企業に対し、暗号化を弱体
化させようとする動きを拒否し、代わりに、世界中の人々を守るために強力な
暗号化を強化、強化、使用を促進する政策を追求することを呼びかけます。ま
た、企業が自社のサービスやプラットフォームに強力な暗号を導入して顧客を
保護しようとする努力を支持、奨励します。

強力な暗号化は、私たち全員にとって、より安全な世界を実現するための重要
なツールです。

署名団体(下記をごらんください)
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/147

■■■■
■関連資料
■

関連資料はこちらをごらんください。(日本語)
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/152
●暗号化の仕組み(日本語)
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/149
●グローバル暗号デーについて(日本語)
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/146
●FAQ:グローバル暗号デー(日本語)
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/145
●なぜ、暗号化は脅威にさらされているのか?(日本語)
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/151
●暗号にバックドアを設けることを決定したAppleへの共同公開書簡(日本語)
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/130
●暗号規制に反対します―日本政府は「エンドツーエンド暗号化及び公共の安全に関する
インターナショナル・ステートメント」から撤退を!!(日本語)
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/104
●グローバル暗号連合(英語)
https://www.globalencryption.org/

■■■■
■26日、30日のセミナーで用いるテキストの紹介です。
■『反対派を防衛する:社会運動のデジタル弾圧と暗号による防御』
■著者:Glencora Borradaile

●はじめに なぜデジタルセキュリティなのか?

2013年夏、エドワード・スノーデンは、米国家安全保障局(NSA)、米中央情
報局(CIA)をはじめとする世界各地の情報機関から開示された大量の文書で
世界を震撼させました。この1年以上の間、これらの機関のデジタル情報収集
能力の高さ、特に米国の情報収集能力の高さが、毎日とは言わないまでも毎週
のように明らかにされました。NSAは、インターネットや電話のネットワーク
を介して、暗号化されていないあらゆる情報に加え、弱い暗号化が施された情
報や、企業のサーバーで暗号化されていない情報も入手できているように感じ
られました。その感覚は真実に近いものがあります。

当時、私は環境保護活動に従事しており、社会運動が歴史的にスパイ活動によ
る国家弾圧に苦しめられてきたことを知っていました。NSAやCIAが収集できる
情報の量が多ければ多いほど、国家による弾圧はより簡単で効果的なものにな
ります。国家があなたの活動についての情報を知れば知るほど、あなたの目的
を妨げることが容易になります。

だから、私は心配だったのです。気候変動に立ち向かうために活動しているす
べてのグループに不利な状況で、私たちは気候変動に立ち向かえるのだろうか?
体系的な人種差別についてはどうだろう?私たちに希望はあるのだろうか?

スノーデンの暴露から間もなく、私は市民的自由防衛センター(CLDC)と提携
しました。CLDCは、「社会的不平等や環境破壊の根源となっている政治的・経
済的構造の解体を目指す」社会運動に法的支援を提供する非営利団体です。
CLDCでは、社会運動の参加者を対象に、憲法修正第1条と第4条の権利(言論の
自由と違法な捜索・押収を受けない権利)をどのように守り、行使するかにつ
いて、「権利を知る」ためのトレーニングを行っています。これらの権利は、
大量の監視によって損なわれます。憲法修正第4条[訳注1]の権利については明
らかですが、憲法修正第1条[訳注2]の権利については、法学者がよく指摘する
ように、監視されていることを知れば市民は言論を制限するという萎縮効果が
あります。CLDCの法律研修を補完するために、私は活動家向けのデジタルセキュ
リティ研修を定期的に開催するようになりました。この研修では、大量監視が
行われている現代社会において、修正第1条および修正第4条の権利を守るため
には、暗号化が唯一の方法であるという前提に立っています。この本は、こう
した教育活動から生まれたものです。

●「安全」なアプリをダウンロードするだけでは不十分

「安全」なアプリをダウンロードするだけでは十分ではありません。そもそも、
「安全」とは何を意味するのでしょうか。セキュリティは、複雑で主観的な多
面的な概念です。リスクから完全に解放されることは通常ありえませんが、特
にデジタル技術が関係する場合は、相対的に強力な保護が可能です。アプリの
相対的な保護を評価したり、少なくとも説明したり(そしてグループの人々に
利用してもらうよう説得したり)するためには、暗号技術や、特定のアプリや
デジタルサービスを使用する際にどのような情報が危険にさらされるか(そし
てその可能性)について、ある程度理解しておく必要があります。

私たちのトレーニングは、私が伝えたい情報の表面をなぞっているに過ぎませ
ん。社会運動の参加者は忙しい人が多く、信頼できる人から簡単で実行可能な
デジタル・セキュリティの推奨事項を教えてもらいたいと思っています。私が
この本で目指しているのは、オレゴン州立大学の関連コースである
CS175.Communications Security and Social Movementsです。この本(および
オレゴン州立大学の関連講座「CS175:Communications Security and Social
Movements」)の目標は、こうした提言を行えるだけの知識を持つ人(少なく
とも、その方法と場所を知っている人)を増やすことです。

●この本の政治的範囲

憲法第1条と第4条に言及していることからもわかるように、本書は米国の政治
の場に根ざしています。本書の多くは米国外でも通用するものですが、この知
識を他の国で適用する場合には、追加のアドバイスをするようお勧めします。

●この本の概要

本書は、以下の3つの理由から、包括的な内容を意図したものではありません。

1. 好奇心旺盛な人なら誰でも読める本にしたい。暗号技術をさらに詳しく説
明するには、大学レベルの数学が必要になります。また、デジタルセキュリティ
に関する合理的な提案をするために、特定の暗号プロトコルを理解する必要は
ないと考えています。

2. 大量監視の状況や、監視に対抗するためのアプリは常に変化しています。
この本を仕上げるにあたり、国家の監視能力に関する最新のニュースを盛り込
みたいという衝動に駆られています。

3. 週末に読めるような短い本にしたいと思っています。

この本は、以下の3部構成になっています。

第1部 暗号技術の紹介

どのような情報が守られ、何が守られないのか、そしてその理由は何なのかと
いう基本的なことを理解するのに十分な暗号技術の基本的な入門です。いくつ
かの興味深い概念(前方秘匿やブロックチェーンなど)は、こうした高度なト
ピックが私の想定する読者を圧倒するかもしれないと思ったので、省かれてい
ます。しかし、好奇心旺盛な読者は、パート1を読んだ後に、例えば、
Wikipediaの記事で、前方秘匿やブロックチェーンなどのより高度なトピック
を理解することができるはずです。

第2部:デジタルによる社会運動の弾圧(米国の場合)
このパートでは、次のようなかなり気が重くなる問題の概要が述べられています。

1. 米国では歴史的に社会運動がどのように抑圧されてきたのか(そして監視
がどのような役割を果たしているのか)を「社会運動弾圧のメカニズム」の章
で説明している。

2. 「社会運動へのデジタル脅威」の章では、米国でどのような監視システム
やその他のデジタルな脅威が使われているか。本パートでは、「国家」を、社
会運動に対して広範な弾圧戦略と高度な技術的手段を展開する資源と動機を持
つ確立された権力構造を代表する政府および非政府組織の集まりを指すものと
して使用しています。

この部分は意図的に短くして、実際にやれるようにするための最後の部へと移
れるようにしています。この第2部では、社会運動を弾圧するメカニズムがど
のように利用されているのか、また、どのような種類の監視やその他のデジタ
ル脅威が存在するのかを概観するために、いくつかの事例を取り上げます。特
に「社会運動へのデジタル脅威」の章は、常に新しい脅威や能力が開発・展開
されているため、最新の情報を提供することができません。このパートをお読
みになった方が、すぐに最後のパートに進んでくださることを願っています。

第3部:社会運動を守るために(米国編)

第3部は、できるようになることを目的としています。脅威分析(これは国や
状況によって異なります)から始まり、情報を防衛するためのツールの分類に
入ります。特定のツールではなく、ツールの分類と言ったのは、特定のツール
は、そのツールやアプリをサポートするプロジェクトが登場したり失敗したり
することで、生まれたり消えたりする可能性がありますが、この本をこれに合
わせて年に何度も更新するのは不可能だからです。このセクションは国によっ
て異なります。特定のツールを利用できるかどうか、あるいはそれに関連する
リスクは、皆さんの政治的背景によって異なるからです。例えば、中国のよう
に検閲が行われている国では、Tor(匿名性を提供するインターネットブラウ
ザー)の使用が難しくなる場合があります。

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問い合わせ
小倉利丸(JCA-NET理事)
toshi@jca.apc.org
070-5553-5495


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