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フルタイムで働いて年収150万未満!〜「あるくラジオ」公務非正規女性の実態伝える


*「あるくラジオ」放送中

アーカイブ(1時間)

 10月17日の「あるくラジオ」は「官製ワーキングプアの女性たち」と題して、 非正規公務員問題を取りあげた。放送終了後にすぐに感想メールが寄せられた。 「とてもよかったです。男女共同参画センター、職安、非正規ばかりの実態よく 分かりました。労働者と住民が対立するものでなく、同一の人なんだという訴え もよかった」(Tさん)。

 ゲストのひとり山岸薫さんは、ハローワークで働く非正規相談員。「非正規職 員は3年毎の公募制度になっている。なので3年毎に雇い止めになる恐怖を絶えず 抱えている。雇い止めの評価基準はアイマイで、上司が気に入らないから雇い止 めにされたというケースもある」。所属する労組も助けてくれず精神的パワハラ にもあったという山岸さん。でもラジオではしっかり実態を話してくれた。そこ で見えてくるのは、ハローワークの窓口のほとんどが非正規職員で、職の安定を 求めて相談に来る人の相談に乗っているのが同じように不安定な職員、というブ ラックジョークの世界だった。それでも山岸さんは、「仕事に困っている彼ら彼 女らを助けることが自分のためにもなる。だからやり甲斐がある」という。


*左からしまひでひろ・山岸薫・瀬山紀子・ささきゆみの各氏

 もう一人のゲストは、「公務非正規女性全国ネットワーク」 (はむねっと) の中心メンバーである瀬山紀子さん。彼女は全体像を語った。「現在、地方公務 員は276万人いるがそのうち非正規は112万人で、約半分の44%に達している。し かも112万人のうちの8割が女性。非正規女性がいなければ行政は回らない状態で す。にもかかわらず、女性ゆえに買いたたかれ安く取り扱われています。この実 態を知ってほしい。そして、ここにメスを入れたいと思って『はむねっと』を立 ち上げました」。今年、はむねっとが行ったアンケート調査には全国から1305件 の回答があった。そこから非正規女性の苦しい実態が浮かび上がっている。瀬山 さんは語る。「年収が200万未満が4割でした。しかも150万未満の人が18%もい たのです。公共現場でフルタイムで働いてもまともに食べていけない。これを 知って、本当に怒りが湧きました」。

 「公務非正規の人が増えることは社会にどんな影響を与えるのでしょうか?」 のパーソナリティの質問に対して、山岸さんは「セーフティネットがなくなる」 とズバリ答えました。知らず知らず進んでいる公務現場の「崩壊」の被害は、働 く人だけでなく、国民・住民に及んでくるのだ。「公務員叩いてみたら自分の 頭」という川柳が思い出される。最後に総選挙のことが話題になった。瀬山さん は、「いまの政治を働く人、生活者の側に寄せていくために何とかしたい。でも あきらめている人が多い。やはり政治に関心をもって投票行動をすること、投票 率を上げる運動が重要だと思う」と語った。(M)

「あるくラジオ」HPはむねっと


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