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LNJ Logo 世界最大の動物権利団体 : 東京オリンピック開催するなと告発(動画)
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News Item 0517peta
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投稿者 : 北穂さゆり

https://www.youtube.com/watch?v=3VQhPiqH4f8 *告発動画より 2021年5月14日、世界最大の動物権利団体PETA Asia(世界会員数650万人)が東京オリンピ ックを開催しないことを求め、関係企業の実名を挙げた告発をおこないました。告発され たイセ食品株式会社は、農水大臣収賄事件を起こしたアキタフーズと並ぶ、日本の2大鶏 卵産業の一つであり、現在は日本一のシェアを誇っています。 イセ食品蠹豕オリンピックの選手村に鶏卵を納める企業として、JGAP認証を取得しまし た。JGAPとは東京オリンピックに向けて作成された、選手村で提供される農産物調達基準 です。もともとオリンピックのような国際的イベントの食糧調達基準としてはグローバル GAPがあります。しかしオリパラ準備期間当時、このグローバルGAPは農林水産省によって 日本語訳さえされておらず、取得している業者もなかったので、国際基準よりはるかに低 い日本式GAP、つまりJGAPを制定し、それをイセ食品は取得してオリパラ調達業者となっ たのです。 GAPとは、Good Agricultural Practicesの頭文字をとった言葉です。直訳すると「よい農 業の取組」という意味で、一般的には「農業生産工程管理」と呼ばれています。言い換え れば、「農産物を作る際の適正な手順とモノの管理、そして労働管理と環境配慮」がちゃ んとされているかどうかの基準といえます。 ところが日本の農林水産省は、オリンピックを期に日本の農産物のレベルを国際標準に引 き上げる努力をせずに、日本の業者ならどこでも取得できるJGAPを安易に制定し、それで よしとしてしまいました。そういうわけで、日本はオリンピックを開催したからといって 、現在の低い農業のレベルが上がるわけでもなんでもない、その意味では国民はなんの恩 恵も受けることがないわけです。 オリンピックを開催する意義として、国の産業を潤すことが挙げられますが、これまで開 催されたオリンピックは、いわゆる商工業の発展のほかに、その国の農業の近代化適正化 に寄与してきたことはあまり知られていません。 オリンピックはスポーツであると同時に、世界最大の保健健康イベントです。歴代のオリ ンピック開催国では、当代最高のアスリートの身体とパフォーマンスを引き出す、優れた 農産物の開発が進みました。この流れの一つに工場式畜産の廃止はあり、採卵鶏を平飼い 飼育に戻すケージフリー運動が位置しています。 オリンピック選手は口にする畜産動物に含まれるアドレナリン値を、大変気に掛けると言 われます。要は試合のとき平常心でいるために、神経伝達経路を乱す余計なアドレナリン を取り込ないように、アニマルウェルフェアに配慮した飼育と屠殺が行われた畜産物を食 べることを食事の大前提としているわけです。もし仮に東京オリンピックの食糧調達基準 がグローバルGAPであったならば、選手の希望通りの良いパフォーマンスを引き出す畜 産物が食事として調達されていたはずでした。しかし日本はその基準を緩め、アニマルウ ェルフェアのチェック項目をふくまない日本式JGAPを採用してしまったので、選手村で、 選手たちは国際標準の食材を口にすることはできません。 他の歴代オリンピックの例では、2012年のロンドンオリンピックでは卵はアニマルウェル フェアの高い放牧、その次のリオでは平飼い卵が提供されました。これはなにもオリンピ ック選手だけが恩恵を被る話ではなくて、選手村で提供された食事の調達レベルは、その 国の水準になじんでいくから結果、国民全体がよい農産物を享受するのです。1966年東京 オリンピックを期に進歩した科学技術は、すぐに日本国民は家庭でも享受するようになっ たのと同じことです。 今回、海外の動物権利団体PETA Asiaは日本のオリンピック調達業者であるイセ食品を名 指しで告発しました。日本の卵が危ないということは、べつにオリンピック選手でなくと も、海外から来日する人なら皆、心配になるところだからです。しかも内部告発によるイ セ食品の日常的な採卵鶏虐待映像はあまりに酷く残酷で、この卵をオリンピック選手に食 べさせるのか⁈という驚きとともに、イセ食品に今の状況を変えて、海外では当たり前に なったアニマルウェルフェアを取り入れてほしいという強い要望を、国外の団体が日本に 突き付けています。 この映像をもとに海外の動物保護団体、PETA Asiaは、茨城県警にも動物虐待の告発状を 提出しました。このような残酷な卵を選手に提供する東京オリンピックの開催自体を辞め ることは、日本の活動家のひとりとして、わたしも切実に願うところです。

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