「私たちは企業の安全弁ではない」/阪急阪神ホテルズが「非正規219人」を雇い止め | |||||||
Menu
おしらせ
・2024総会(報告) ・レイバーネットTV ・あるくラジオ ・川柳班(3/29) ・ブッククラブ(4/6) ・シネクラブ ・フィールドワーク ●「太田昌国のコラム」第88回(2024/3/20) ●〔週刊 本の発見〕第339回(2024/3/28) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2024/3/28) ●川柳「笑い茸」NO.152(2024/3/27) ●フランス発・グローバルニュース第7回(2024/3/20) ●「飛幡祐規 パリの窓から」89回(2023/12/31) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・choose life project・一月万冊・ArcTimes・ちきゅう座・総がかり行動・市民連合
|
「私たちは企業の安全弁ではない」〜阪急阪神ホテルズが「非正規219人」を雇い止め大阪に本拠をもつ「阪急阪神ホテルズ」は、従業員2000人、ホテル数47を誇る業界大手である。そこで、今年3月、219人のパートなど非正規社員の「雇い止め解雇」が強行された。同ホテルも、コロナ禍のなかで昨年から休業を余儀なくされてきたが、雇用調整助成金などを活用して、社員・非正規に対して「休業補償」をしてきた。それを今回、非正規に対してだけ一方的に切ってきたのだ。「株主・経営者は安泰なのに労働者にしわ寄せするのは許せない。私は60代で再就職もできない。国から補助金は出るのだから雇用を維持してほしい」。今回切られたAさんは、5月13日のオンライン記者会見で訴えた。会見にはNHK・朝日・毎日・共同・赤旗など11人が集まり関心の高さが窺われた。(*写真=都内の「阪急阪神ホテルズ」グループのホテル) 首都圏のグループホテルで働いているAさんは「ナイトマネジャー」といわれる職種で、夕方の5時から翌朝9時まで「フロント補助」や「防犯巡回」などを行っている。身分は「パートタイマー」で時給1220円。親の介護を抱えているので、労働日は少ないが、生活を支える大事な仕事だった。 会社のやり方は狡猾だった。Aさんは「3か月更新」で2年間働いてきたが、昨年12月末の更新時に「2021年1月1日から3月31日までとし、以降は更新しない」という文言が入った契約書に、サインを求められた。「署名する以外に選択肢はなかった」とAさんは悔しがる。これまであたりまえに更新を繰り返してきたのに、突然、紙切れ一枚で、しかも署名を無理矢理とられた形で、今年3月末で退職に追いこまれたのだ。
納得いかないAさんは、首都圏青年ユニオンに駆け込み、組合に加わり、「雇い止め撤回」を求めて会社に団体交渉を申しいれた。これに対して会社は「回答書」のなかで業績悪化を強調し、「雇用契約を終了しただけで問題ない」といっさい責任を認めていない。 首都圏青年ユニオン事務局次長の栗原耕平さんは、「体力のある大企業の会社が、あからさまに非正規を大量に雇い止めにする。こんなことが許されていいのか。他の会社がまねをする。コロナ禍だからこそ、企業は雇用維持と労働者の生活防衛に取り組むべきだ。世論をつくっていきたい」と訴えた。Aさんが最後に述べた「私たちは企業の安全弁ではない」という言葉が印象的だった。(M) Created by staff01. Last modified on 2021-05-14 08:47:52 Copyright: Default |