「れいわ・社民党・選挙制度」めぐって/レイバーネットTVで参院選ディスカッション | |||||||
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「れいわ・社民党・選挙制度」めぐって〜レイバーネットTVで参院選ディスカッション笠原眞弓ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ●盛り上がらないのは選挙制度のせい 今回のレイバーネットTVは、投票日を4日後に控えた選挙を取り上げた。いつもと違い、会場発言も自由にしたいと、フロアー参加の形で始まった。 まず冒頭に、3分間のダイジェスト映像が上映された。これは、レイバーネットのメンバーが撮影したもので、公示日の各党の第一声や街頭行動の様子だった。「社民党」「共産党」「立憲」「れいわ新選組」の候補者の遊説シーンが次々に流された。 そしてディスカッションが始まる。いつものことだが、日本の選挙は盛り上がらない。その理由は選挙制度と、政策に反映させる社会運動がないことだと選挙のベテランの白石孝さん。政策論争が見えないし、いつの間にか候補者が決まるのも原因と。とくに世界一高い供託金が選挙参加を阻んでいる。 柴田武男さん(写真上)は公職選挙法を読んだが、すべてがグレーゾーンだったという。やっていいことと悪いことがはっきりしない。終わった後に警察に捕まるかもしれないと。つまりこの制度をよく知っている人、つまり既得権のある人にとって有利にできているということだ。ポスター、チラシに張る証書も人海戦術で大量に撒けるところをけん制するためにできたものだというし…。メールはダメでSNSはいい。ではMessengerは? わかりません。街宣の幟はダメとか、細かい。 ●SNSの効果 はじめて社民党の選対に入った北穂さおりさん(写真右)は、社民党の選対の人たちに、SNSの効用をなかなか理解してもらえなくて、毎日一人ずつ説得したという話も面白い。最もSNSを効果的に使い、拡散もしているのはれいわだが、れいわの「いいね」は、それでも安倍さんのtwitterの10分の1だという。なので、あまりSNSを過信してはいけないようだ。 ●山本太郎の人気 山本太郎の街宣にしても7月12日の品川「れいわ祭り」にしても、小さな子ども連れのカップルだったり、前も横も後ろも若者だったりと、自主的に集まってきていることがわかる。かつての立憲民主党がフワーッと盛り上がって急激にしぼんだしまった。その二の舞にならないかと心配するのは大野博美さん(写真上)。その原因は生活と地域がなかったからと。今度は生活と地域を足場に政治の世界に出て行っている生活者ネットと組めば、素晴らしい何かができると続ける。 しかし白石さんは、山本太郎さんと政策などで協力している立場から、彼の今の街頭での話は、いつも彼が言っていることで、政策とアピールの両面でなかなかいい。問題は選挙が終わってから。彼を応援した人が、選挙後、地域で第2、第3の太郎ならなければと語る。 山本太郎の支持層をみると、左右にまたがっているように見受けられると白石さん。私も彼こそ真の保守と思っていたのでうなづける。例えば、2014年の都知事選のとき、宇都宮健児と田母神の支持層が重なっていた。例えばトランプとバーニー・サンダースも重なっていたように、アメリカ、ヨーロッパでの左派の傾向だそうだ。 30分も並んで寄付をしたり、3億円が集まったという山本太郎の人気は、どのあたりにあるのかというと、わかりやすさではないか。それぞれの候補者が、自分の体験を、思いを自分の言葉で話すところもそうだ。でもこういう話は知らなかった。借金をチャラにする奨学金徳政令を作るという。つまり奨学金の借金は今7兆円。それの返済を免除しようと提案している。財源は考えていない。与野党も、一般の人も、まずお金の手当てをしてからと考えるが、それをしていたら永遠に7兆円は生まれない。それより今困っている目の前の人を助けるのが筋だという。なんと素晴らしい考え方か。これでは人気が出るのは当たり前だ。無から有を生み出すのだから。 ●社民党を押し上げよ 今心配なのは、社民党だという。改憲をしようとか、さまざまに国の根幹にかかわることが変えられそうなときに、立憲野党の役割は大きく、今社民が政党でなくなるととても困るという。2%の得票をしなければならない。実はチラチラとみずほちゃんの顔が浮かび、内心心配していたのだが、そうはっきり聞くと、社民に票が集まってほしいと思ってしまう。 今日のTV放送は、フロアーからの発言も活発だったし、遠隔地からのメール投稿(サンフランシスコからのラブレターとか、北海道からの投票先を選ぶアドバイスとか)もあり、貧乏人も金持ちも1票持っているというジョニーHさんの歌など、にぎやかに進んでいった。 ●渡辺てる子・朝倉れい子両候補に電話インタビュー 中でもハイライトは、候補者との電話インタビューだった。れいわの渡辺てる子さんは、私たちレイバーネットの仲間。自分の言葉で話す彼女の演説を聞いて「シングルマザーの希望の星」「シニアの希望の星」と声をかけられた戸惑いと喜びを語っていて、素晴らしかった。社民党の朝倉れい子さんは、スピーチが終わるまで待っていて、ご自分の辛さを泣きながら語る人たちに、どんなに辛かったか、我慢の限界まで来たのでしょうと心をよせていた。 この選挙が終わっても、関心を持ち続けていかなければならないと白石さんからの発信も忘れてはならない。 〔補足〕今回のレイバーネットTVは関心が高かった。生放送の視聴者もいつもよりダントツに多かったし、アーカイブ視聴も伸びて、7月19日午前現在で、4200アクセスを超えている。 *写真撮影=小林未来 Created by staff01. Last modified on 2019-07-19 23:09:05 Copyright: Default |