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●レイバーネットTV141号(6/19)報告 : 笠原眞弓

どこへ行ったスポーツ精神!金まみれ すり替え ごまかしの祭典


アーカイブ録画(84分)

◇動画ニュース

トップニュースは、5月30日に東京地裁の非正規教員格差是正裁判の不当判決。原告は中央学院大学で勤続20数年の非常勤講師と専任教員との2億円ちかい格差は不当と訴えたのだが、「職務内容と責任がちがう」と全面敗訴。つづいてフラッシュ・ニュース。

\莢鵑諒送でお伝えした千葉県、幕張メッセでの武器国際見本市がはじまり、初日に230人が会場前に集まった。警備員の制止を穏やかにかつきっぱりと断り、フラワーヒューマンチェーンやダイ・インで「MAST Asia」に対し、「幕張メッセでの武器見本市に反対する会」が抗議の意思を示した。また11月に、同じ幕張メッセで予定されている別の国際武器見本市に対しても、中止を求めて反対行動を行う方針を発表。
香港の「逃亡犯条例」改正案に反対する103万人の市民デモに呼応する形で、6月13日夕方、香港代表部前で、「緊急行動」が行われた。たった1日の呼びかけに、300人もの人々が集まった。
5月25日「止まらないようにお進みくださーい」との声の中、トランプ大統領の来日に合わせ「トランプ来日・天皇会談反対」を訴えたデモが東京・新橋で行われ、約100人が参加した。「自分には関係ないやと思ってる人に選挙に来てほしい」という参加者の声も。

◇特集:「オリンピックおことわり第3弾〜 ワクワク感動?ボーッと生きてんじゃねーよ!」」

オリンピックは「税金を使って、遊びを大の大人が食い物にして儲けている。国威高揚に利用される」と嫌だった。今回は特に福島の“復興”という冠が加わり、一口に言って「うさんくさピック」と思っていたが、なんと3人のゲストの方の話を伺うと、はっきりと何が問題なのかが見えた来た。

・金まみれ

谷口源太郎(スポーツ評論家)さんは、今回のオリンピック招致時の2億3000万円をめぐる疑惑で、IOCからの辞任勧告をうけ、竹田恒和氏は近くIOC委員もJOC会長も退任する。これにはIOCが深く絡んでおり、そこにメスを入れられないための措置である。IOCは外から監視ができない封鎖組織なので、腐敗が進むのだと指摘。長野オリンピックの時、サマランチへの2000万ドル(今のレートで約20億円)のプレゼントには及ばないとはいえ、大金である。
日本は、2011年にスポーツ基本法がでスポーツ立国になるとしてた。これは、ビッグなスポーツ大会を招致すると儲かる(お金をもたらしてくれる)と思っている国の政策である。
箱モノと道路が狙いで、これまでかかった1兆3000億なんて問題ではないと聞くと、庶民はなんと言えばいいのか。3000億、4000億の大会運営費は民間企業の寄付などで、もう賄えたという。その中に税金がどれだけ投入されるかは、チェックが必要と谷口さん。

・日本の五輪はいつも復興五輪 商業主義と国家主義が怖い

鵜飼哲さんは、1980年のロサンゼルスオリンピックが、今のように新自由主義的経済(商業主義)とオリンピックがドッキングするターニングポイントだったというが、実はその前から日本に限っても商業主義と国家主義が深く結びついている。
満州事変、日中戦争で日本の方から取り下げた1940年のオリンピックが、復興五輪だったとか。エッ何の? なんと関東大震災(1923年)の時に国際的支援に対する感謝の場ということだ。それと忘れてならないのが、祝皇紀2600年(オリンピックと天皇制が結びついている)という初めて聞く話も飛び出す。64年五輪は敗戦復興、20年は、もちろん東日本大震災からのだ。
今回は、震災からの2年の時点で、復興されているという予断の上に立っての決定である。本来は、被災地の復興に使うべきお金を、オリンピックのための工事に使い、人々を見捨てたと厳しく批判。これは、復興のイメージを演出するためであり、本当の被害を隠ぺいする意図があったという。

・何が何でも避難解除

堀切さとみさんは、埼玉に避難している人々の映像を撮ってきたが、福島からの避難者たちの本音を聞いている。
町民の一人は、インタビューに答えて、聖火を通すために「必ず(避難)解除すると言っていて、避難した人たちのためでなく、世界にPRするために安心安全とやっている」と嘆く。聞くだけで、こちらも涙が出てきてしまう。
実際に中通での競技種目があり、聖火リレーは双葉町だけは避難解除になっていないので通らないが、線量の高い8市町村に渉る浜通も通ることになっている。放射能はあと1年で下がると考えている節があるが、実は上がったり下がったりしているのが実情で、双葉町もオリンピックまでに強引に解除になるのではと、堀切さんは心配する。「子どもたちが可哀想だ」という言葉が耳に残る。

・聖火を批判していく時期に入った

ここで聖火リレーについても話される。そろそろ聖火を批判していく時期だと鵜飼さんはいう。36年大会で取り入れられたのだが、今でも世界各地で議論を呼んでいる。一方、64年大会での最終ランナーが1945年8月6日に広島で生まれた人だった。それにより、浄化のセレモニーとして機能し、その後の原子力の平和利用へとつながったと。そして今回も日本の聖火は核がらみであることを見据えなければならないときっぱりという。

・祝賀資本主義

聖火と共に、福島県内3ヵ所でお祝いをするが、鵜飼さんは「祝賀資本主義」ではないかという。この考え方は、危機を利用して新自由主義を押し付けるナオミ・クラインの惨事資本主義をもとに、ジュールズ・ボイコフ(元オリンピック・サッカー選手)さんが提唱するもので、不均衡な官民連携だとか。税金で費用を負担し、私企業が利益を得る仕組みだ。惨事資本主義の後は、緊縮財政になり、またお祭りを持ってくるの繰り返しだと。大阪万博のことが頭をよぎる。
鵜飼さんは、オリンピックと天皇との縁の深さを重ね、最近の改元騒動にも触れる。
祝賀資本主義の中で、人権や多様性、持続可能性までオリンピックで解決といいはじめている。そこに、パラリンピックが中心に置かれ、オリンピックが終わればこれらの問題は解消し、障がい者という言葉もなくなると、全くばかげた話がまともに言われているらしく、会場内に失笑が広がった。ではなぜオリンピックを口実に、渋谷の公園からの野宿者の強制撤去を行っているのか。
実際には、祝賀資本主義では人権が軽視されていく。「オリンピックは、共謀罪法がなければできない」というのが代表的なものだという。

・選手の労働組合を作る世界の動き

谷口さんは、別の切り口で選手たちの引退後を心配する。これまでのスポーツの歴史の中で、一般民衆がスポーツの主役であると、明記されたことはない。1人1本の煙突を立てるように選手を養成していく。これは間違え。もっと底辺を広げてピラミッドのようにするべきである。スポーツにかかわることで人間性を豊かにしなければならないのに、これまでの養成法では社会性も教養も身につかず、選手をやめたら社会の中で生きられない。選手が商品化されていることも自覚しなければならない。最近、選手も労働者として労働組合を作る動きが海外で起きている。今後は選手の人権を守っていくことも大事になると、新たな思いがけない話もあった。

最後に「オリンピックおことわり」の今後の予定などが示された。

↓ジョニーHのうた「無理だ東京オリパラ」

↓乱鬼龍の川柳

*写真=小林未来


Created by staff01. Last modified on 2019-06-21 17:15:15 Copyright: Default

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