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複数区での初の政策協定〜参議院選勝利に向けて「千葉市民連合」が集会

    笠原眞弓

*左から浅野史子さん、小西正人さん、鳰川静さん、伊藤俊子さん

5月11日「市民政治を強くする 千葉では必ず3分の2を」と題した千葉県市民連合 の集まりが開かれた。

当県市民連合は、3日前の8日に全国に先駆けて複数区での予定候補者と政策協定を結んだ 。その勢いを受けての、参院選への決起集会のようだった。

◇まず運営委員山田幸正さんが挨拶。2人の予定候補者、日本共産党の浅野史子さんと立 憲民主党の長浜敏行さんのおふたりと政策協定を結び、推薦書を取り交わしたと報告。 今年7月末に予定されている参議院選で千葉選挙区は、3議席を争う。第2次安倍政権にな ってからの2回とも2議席を自公に許してきた。3回連続は避けたいと対策を立てた結果だ と、力強い報告があった。

◇その後、広渡清吾さん(東京大学名誉教授・元日本学術会議会長・全国の市民連合呼び かけ人)の基調講演があった。

「この参議院選をどう戦うのか」と題して、目標は過半数、否、改憲に必要な3分の2以上 の反改憲議席を取るためにはという話だった。

^打楡治の「求心力」としての9条改憲

・安倍がなぜ改憲にこだわるのか
9条を改憲したいのは安倍晋三の支持母体のためなので、改憲の旗印を下すわけにはいか ない。 幕末の日本の将来がまだ定まっていないころは、人民主権的だったが、明治維新で天皇主 権になり、欧米を手本に植民地主義、大日本主義になった。その覇権主義が先の戦争を引 き起こしたのである。敗戦で一時は民主主義になったが、安倍さんたちの勢力は、改憲し てでも明治の時代に戻りたいのである。

◆屬△燭蠅泙┐寮治」

・政治を行うにあたり、もっとも大事な3点として、
1民意を尊重 2憲法を守る 3嘘をつかない をあげた。 ところが安倍政治は、その真逆である。

中でも、心にとまったのは「憲法は、守るものではない。実現することだ」という言葉。 それは、為政者が押し付けてくるさまざまなことを常に憲法に違反していないかと検証す ること。つまり、憲法を紙の中の文字の羅列ではなく、現実の社会の中で呼吸しているも のにしていかなければならないということで、そうなるかどうかは、私たちにかかってい るということだった。

・安倍外交もアベノミクスも成果はなかった。
成果がなかったのにもかかわらず、あったようにいい続けていると、やっている感じがし てくるからだという。 つまりテレビで飛行機から降りてくる安倍夫妻や他国の元首などとの写真を何度も見せら れてつい「安倍様お疲れさま」という人たちがいるのと同じということらしい。

・ではそれらの安倍の作り出す「雰囲気」と、どう闘うのか。
反安倍の人たちも、安倍の見え見えのやり口を笑ったりしているが、それではだめだと厳 しい。

・忖度が生むヒットラー
「忖度」とは、ドイツ語で「急いで先取りして服従する」である。これが国民一般に広が ると、権力者に忖度することになり、ヒットラーのような独裁者になると鋭く指摘。 先の戦争時の国民感情の変化と今のありようを重ねると、日本には忖度文化が色濃く、独 裁の土壌があると思えて怖い。

8柔権には、東アジアの平和創出の展望がない

・世界規模で笑いものになっている日本
この期に及んでも原発に固執しているし、性的マイノリティーも、働き方改革(働かせ方 改革)も全て的外れな政策を行っていいて、労働者のためにやっていると印象付けている が、その実100時間労働だって合法だ。それらすべては、世界の笑いものになっていると 指摘。

外国人労働力の問題は、ひとえに労働問題を越えて、国際問題になるだろう。「低賃金だ から」「人手が足りないから」外国人を入れる、では問題を先送りするだけではないか。 ドイツでは、たくさんの労働者を入れてきたが、そのことで国民の不満が大きくなった。 その解決策として労働者を移民として受け入れなければならないということになった。こ れはヨーロッパの趨勢であるという。 ここで思い出したのは「労働力を呼んだが、きたのは人間だった(マックス・フリッシュ )」という言葉。これを日本に当てはめれば「我々は労働力を呼んだのであって、人間は いらない」が現状だ。それが世界に通用するのか?と、広渡さんは問うているのだ。

・トランプ大統領の生みの親と言われているバノン氏は、いみじくも安倍を評して「トラ ンプが現れる前にトランプだった」と。 この言葉の意味は深い。

・緊急事態基本法の制定
この制度を導入したがっている自民党(安倍)は、党の改憲草案にちゃんと入れていると いう。

緊急事態基本法が発令されれば、 1(国会を通さずに)内閣だけで法律を作ってもいい 2すべての人は国の命令に従わなければならない 3衆議院は解散されない のである。

ヒットラーがこれを最大限に利用した。その反省から戦後のドイツでは、どんな場合でも 立憲は「国会にある」ことになったという。 それなのに日本は、この独裁国家になれる危険なものを導入しようとしているのだ。「大 規模災害が起きたとき」と表向き言っているが、それは、今ある法律でも十分に行うこと ができる。真の目的はそこにはないと。 他国からの攻撃やテロ行為などをきっかけに、立憲を内閣で行うなど、先の3点で国民を 縛り付けたいのだ。

自衛隊の挿入よりこちらの方がずうっと危険だ指摘する。

そして続ける。日本の憲法は平和憲法と言われているが、「非戦非武装平和」こそが平和 憲法である。「平和とは、個人の尊厳です」と強調し、ここに戻って政策を立てなければ ならないと、広渡さんは今後の方向を示す。

・市民と立憲野党の共同による政権交代を
野党同士の話し合いが出来ていないと、マスコミはいうが、四の五の言っている場合では ない。一人区ばかりでなく複数区でも立候補者の絞り込みが火急の課題であり、党の都合 は二の次だと言い切る。それでなければ、戦後政治史ではじめての「市民と政党の共同に よる政権交代」はできないと。

・選挙に行こうと思わせることが必要
はっきり政策を提示しなければだめで、そのために選挙に行こうと思わせることだとのこ と。 その一つとして、内閣を発表したらどうかと提案する。 つまり、立憲野党が政権を取ったら、こういう内閣を作るということを示す。 選挙民に、夢を与えなければならないとも。安倍を倒して何をどうするのかを示す必要が あるだろう。

最後に、安倍改憲の危機は新しい政治の可能性をひらくチャンスということで終わった。

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◇政策協定を結び千葉県市民連合と推薦書を交わした二人からの挨拶

長浜博行さん
投票率をあげて政権交代の道筋を千葉県からつくる 野党の仲間で手を取り合い、「ガラス張りの政治」をということだった。

浅野史子さん
自分たちの運動で、希望を取り戻し、忖度よりも個人の尊厳を守りたいとし、市民連合と 結んだ、安倍さんとは真逆の政策協定を実現するために頑張ると、それぞれ前向きな決意 を述べた。

◇続いて市民ネット、新社会党 、緑の党の各政党からの挨拶があった。

選挙に関しては、なんだか久しぶりにドキドキするような、うれしい会だった。


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