「慰安婦・日本軍兵士」教える平井教員にバッシング/許せない大阪の異常な教育介入 | |||||||
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●緊急寄稿 「慰安婦・日本軍兵士」教える平井教員にバッシング〜許せない大阪府の異常な教育介入平井美津子さんへの攻撃を許さない市民有志4人『「慰安婦」問題を子どもにどう教えるか』などの著書も多数あり、教育実践の分野で積極的な活動をおこなってきた中学校教員の平井美津子さんが不当なバッシングにさらされています。 発端は共同通信が10月に配信した記事でした(写真)。「自分が『慰安婦』にされたらどう思うか」「自分が日本軍兵士だったらどう思うか」。そのような設問を生徒に問いかける平井美津子さんの新聞記事をネトウヨが悪意を持って拡散し、大阪府議会や吹田市議会ではおおさか維新の会や自民党議員が平井さんを個人攻撃しています。吉村大阪市長もツイッターで平井さんのことを攻撃し、たくさんの人がそれをリツイートしています。 権力のある市長や議員がなんの力もない一教員の名前を挙げて攻撃することなどありえません。まさに異常事態です。そして議会や行政で行われようとしていることは教育への政治による不当な介入であり、教育基本法第16条違反です。許されることではありません。 これを平井さん個人の問題ではなく、歴史認識と教育実践に対する全般的な攻撃であると捉えた有志市民4人は、平井さんの処分権者である大阪府教育長に対して教育の中立・独立を求める要望書を提出することを決め、共同提出者として名前を連ねてくださる方を募りました。わずか数日の取り組みではありましたが第1時提出行動として2018年11月20日に、第2時提出行動として12月12日に、計611人の共同提出者を得て大阪府教育庁に要望書を提出しました。(写真下) 私たちは今回、大阪府教育庁の姿勢に大きな誤りがあったと考えています。 10月12日、原田亮府議(自民)は「記事で書かれているのが本当ならば、大問題」と質問しました。これに対して大阪府教育庁は「記事にある授業が事実であるならば不適切」と回答しました。記事にある内容が事実であってもなんら不適切なものではなく、平和と人権の観点からむしろ推奨されるべきものです。なんら不適切なものではないのに「不適切」と回答した大阪府教育庁の姿勢は、「政治」の教育への不当な介入を許すものです。 また10月16日には西田薫府議(維新)が、「こういった授業が他の小中学校でも行われていないか調査すべき」と質問しました。これに対して大阪府教育庁は「歴史的事象を一面的に捉えるなどの不適切な指導がないか、市町村教育委に調査・把握・指導をしたい」を回答しています。いったい何を調査しようというのでしょうか。 私たちはこの大阪府教育庁の姿勢を質すため、12月6日に上記2点「何が不適切と考えているのか」「どのような調査を命じたのか」を含む、4項目の質問書を提出しました。 日本軍「慰安婦」問題とは日本軍と政府が組織的に遂行した性奴隷制度であり、それは歴史の事実です。歴史学がすでに証明しているところであり、日本の裁判でも認められた事実であり、国際社会での常識でもあります。そして事実を教えてはならないという法はありません。それが仮に多くの日本人にとってつらい事実であろうとも、事実が事実である限り、受け止めなければならないのです。 「自分が『慰安婦』にされたらどう思うか」「自分が日本軍兵士だったらどう思うか」 この二つの問いは、二度とこのようなことを繰り返さないために絶対に避けて通ることはできません。教育実践に限らず、私たち一人ひとりが考えなければならないことなのです。 それを攻撃した政治家の姿勢も、「不適切」「一面的」とした大阪府教育庁も、許すことはできません。これを「平井さん個人の問題」と放置していれば、次に攻撃されるのは私たちです。正しい歴史認識と教育を市民の手に取り戻しましょう!(2018年12月14日) Created by staff01. Last modified on 2018-12-16 15:47:33 Copyright: Default |