歯に衣着せずに日本を斬る/アーサー・ビナードさん対談で語る | |||||||
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歯に衣着せずに日本を斬る〜アーサー・ビナードさん対談で語る9月2日、東京・両国のシアターXで、91歳の作家、小沢信男さん(左)と51歳の詩人でエッセイストのアーサー・ビナードさん(右)の対談「日本語と私」があった。これがとても面白く勉強になった。小沢さんは『わが忘れなば』『東京骨灰紀行』などで知られているが、この日は酸素吸入器をつけての登場となった。アーサー・ビナードさんは日本語ペラペラで講演などで全国をかけまわっている。 対談は、お二人が出会った1994年の話からはじまった。ビナードさんは、日本では「有名でない」菅原克己さんの詩を愛し、そのしのぶ会ではじめて小沢さんと会ったということ。しかもそのとき通訳を買ってでた若い女性がのちのビナード夫人になったとか。 そのエピソードからはじまって、2年前、彼はトランプが大統領になると予想して人々を驚かせたとか、若者がスマホに吸いとられている問題、ガダルカナル島で1万人日本兵が餓死したが、現地の島民に話をきくと、それは日本兵だけだったとか。また、海水の塩から沖縄問題を考えるとどうなるか、など、ことごとく目からウロコの話に舌を巻いた。 彼は外国人ならではの広い視野で、日本の現実をとらえ、それを歯に衣を着せずに話す。その話しぶりに会場は沸いた。この日、小沢さんは、ビナードさんの“育ての親”の一人として聞き役に回っていた。2時間40分も。お二人の話を堪能した。 YouTubeにアップした動画は、対談冒頭の出会いと、自衛隊が石垣島にきたらどうなるかや、今度の水道民営化は国鉄のJR化と同じで「JRは鉄道会社ではない。ただで土地をもらって、テナント料を稼いでいる不動産会社」と断じていた、その水道民営化の危機を訴えるパートを収録している。〔木下昌明〕 Created by staff01. Last modified on 2018-09-05 15:08:01 Copyright: Default |