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フクシマの汚染実態を当事者が語る〜脱被ばく実現ネット・第10回新宿デモ

「復興の足を引っ張るなと言われるが、不安をあおろうとしているのではない。事実だけを語ります」。久しぶりの快晴となった5月12日の昼下がり。新宿アルタ前広場でマイクを握ったのは、20年以上原発で働いてきた今野寿美雄さん(写真下)。中学生の息子とともに、福島市から駆けつけた。

「福島原発の廃炉作業で終わったのは、四号機の燃料プールの燃料を移動したということだけ。今、建屋の上にドームをかぶせて三号機の燃料を取り出そうとしているが、もしトラブルを起こしたら取り返しのつかないことになる。<もう七年>という雰囲気になっているが、原発が収束するまでに何百年とかかる。<まだ七年>なのだ」

 そして昨年四月、帰還困難区域を除いて避難解除になったが、20ミリ㏜/年どころではない。実際には50ミリ㏜でも解除になっていると証言する。

 福島県内の汚染状況、健康被害についての報道は極めて少ない。だったら自分たちで調べ、自分自身が発信源になろう。そんな人たちが東京の真ん中で、次々にスピーチした。


   福島県広野町で議員をしている阿部憲一さん。
「広野町にはJビレッジがある。ここを復興の拠点にしようと、三日前に東京電力主導のもとに子どもたちが芝植えをした。当然きれいな土を入れるのかと思っていたら、汚染土を入れていた。避難解除されてから8割以上の住民が戻って来ているが、土壌のセシウムは1屬△燭蠖十万ベクレル。そんな中で、子どもたちが土遊びや部活をやっている。広野町の町長は、国の機関となって動いている。国道六号(原発が最も近い国道)で、東京オリンピックの聖火ランナーとして子どもたちを走らせたいという声があるが、言い出したのは地元ではない。国からアイデアが出てきて、地元からの要望という形になっている」


 いわき市から東京に避難している鴨下祐也さん。
「フランスのルモンド社に依頼され、いわき市にある我が家の放射線量を測ったら20万ベクレル/屬世辰拭J射線管理区域の五倍もの値なのに、避難指示が出されたことは一度もなく、除染もしてもらえなかった」

 福島県三春町のカメラマン、飛田昭司さんも「今年三月、葛尾村でイノシシの肉を食べて内部被ばくした人がいる。捕獲したイノシシの線量は6500万ベクレル。山菜も一昨年より去年の方が線量が高かった。年々下がっていくわけではない」と訴えた。

 大飯原発四号機を含め、西日本を中心に八基の原発が再稼働している。

 茨城県在住の小張佐恵子さんは「東京の外れまで100キロしかない東海第二原発も、前のめりで再稼働が検討されている。事故が起これば東京だって住めなくなる。自分の問題として考えてほしい」と訴える。


   避難の協同センター代表の瀬戸大作さん。
「ちょうど一年前、郡山から東京に母子避難していたNさんが自殺した。文科省や官邸前行動で必死に声をあげてきた人だ。二人の子どもを大学に行かせるために頑張っていたが、精神的に追い詰められてしまった。新宿デモも10回め。一緒に歩いていた仲間の姿が見えなくなったら、心配してあげてほしい」

 その後、新宿駅を一周しながら町を歩く人たちにアピールし、再びアルタ前広場へ。一人で参加した人どおしで言葉を交わしあい、友達になる光景も見られた。命や尊厳を守ろうとする人たちが、孤独のうちに追いやられてしまわないように、次回も集まろう。そして、つながろう。〔堀切さとみ〕


Created by staff01. Last modified on 2018-05-13 18:12:44 Copyright: Default

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