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LNJ Logo たんぽぽ舎メルマガ NO.3071〜熊本地震から1年…続く余震、通用しなかった経験則
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たんぽぽ舎です。【TMM:No3071】
2017年5月9日(火)地震と原発事故情報−
                4つの情報をお知らせします
                         転送歓迎
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★1.熊本地震から1年…続く余震、通用しなかった経験則
   「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その194
                                    島村英紀(地震学者)
★2.メルマガ読者からの原発情報提供(抜粋)
                                黒木和也 (宮崎県在住)
★3.メルマガ読者からの「新潟日報」情報
                               金子 通 (たんぽぽ舎会員)
★4.「新聞・機関紙」より3つ
  ◆私が原発反対する理由  神山典子(神奈川県厚木市)
       (5月4日東京新聞朝刊5面「発言・ミラー」より)
  ◆紛争時の危険 原発で認識を  荒木福則(横浜市戸塚区)
                      (5月4日東京新聞朝刊5面「発言」より)
   ◆米原子力空母が「違反」作業をした
   放射性廃棄物の空母外搬出は日米合意に違反
   「住民投票を成功させる会」の呉東共同代表がコメント
                  (5月10日付「社会新報」より)
━━━━━━━
・脱原発川柳【雪解川 アユもヤマメも 汚染する】乱 鬼龍 (転載自由)
━━━━━━━
※明日です!5/10(水)2つの抗議行動にご参加を!

1.高浜原発再稼働やめろ!関西電力東京支社抗議行動
 日 時:5月10日(水)17時30分より18時15分まで
 場 所:富国生命ビル前(内幸町駅A7出口すぐ)
 主 催:「再稼働阻止全国ネットワーク」TEL 070-6650-5549

2.第44回東京電力本店合同抗議のご案内
 東京電力の傲慢、独善、隠蔽、無責任体質は現在も継続中です
 東京電力へ抗議の声を挙げましょう
 日 時:5月10日(水)18時30分より19時45分頃まで
 場 所:東京電力本店前
 呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947
       「たんぽぽ舎」 03-3238-9035
 賛 同:東電株主代表訴訟ほか126団体
━━━━━━━
※5/13(土)映画「シロウオ」・原発立地を断念させた町
 上映  ぜひご参加を!

 日 時:5月13日(土)14時と18時からの2回 各回30分前開場
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 定 員:先着50人
 主 催:映画「シロウオ」たんぽぽ舎実行委員会
 問い合わせ先:たんぽぽ舎 03-3238-9035
 前売券1000円 当日券1300円
━━━━━━━

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┗■1.熊本地震から1年…続く余震、通用しなかった経験則
 |  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その194
 └──── 島村英紀(地震学者)

 熊本地震から1年がたった。
 熊本地震から今年3月末までの約1年間に、同地震の活動域を中心に、人体に
感じない小さい地震も含めた地震回数は九州で13万回、これは2015年に全国で起
きた12万回を上回った。
 余震が熊本地震ほど多かった地震は日本で例がない。つい先月も震度3の地震
に襲われた。余震はまだ続いている。
 たとえば阪神淡路大震災(1995年)では、余震は1−2ヶ月で収まった。かな
り大きな内陸直下型地震でもこの程度で収まってしまう例が多い。

 一般に余震の数は本震のマグニチュード(M)が大きいほど多い。だが、M7ク
ラスの地震だったのに余震が多い理由は、熊本が日本最大の断層である「中央構
造線」の上にあるからである。中央構造線は鹿児島から熊本・大分を通り、四国
の北をかすめ、紀伊半島を横切って長野県にまで達している長さ1000キロにもな
る大断層だ。

 かつて1596年には九州から京都にかけて、慶長伊予地震、慶長豊後地震、慶長
伏見地震が次々に起きたこともある。これからも、中央構造線に沿って起きる地
震は注意すべきだろう。

 ところで気象庁は4月14日に起きた震度7の熊本の地震のあと、15日には「震
度6弱以上の余震が発生する確率は20%」だと発表していた。震度7はまったく
想定していなかったのだ。しかも、「震度6弱以上の余震は1週間程度続く」と
いったものだった。
 これを受けて、4月14日の地震の後、気象庁や政府が「家に帰れ」と呼び掛け
ていた。だが2日後の16日午前1時25分にもっと大きな地震が起きた。人々が寝
静まっていた時刻だ。この地震で家が潰れて圧死した人数は前の地震の圧死者を
超えてしまった。

 そもそも、余震には経験則しかなく、しかも例外も多い。気象庁が大きな地震
のあとに発表してきた余震の見通しは、たんに平均的な経験例にもとづいている
だけなのだ。余震についての一般的な注意を呼びかけてきたものにすぎない。
 余震が熊本地震の次に多かった例がある。2004年10月23日に起きた新潟県中越
地震のときには、気象庁の予測発表を上回る余震が何度も繰り返された。
 地震後、10月の末までに600回、11月末までに825回もの有感地震(人体に感じ
る地震)の余震があった。気象庁が予想しなかった震度6強という強い余震も何
回も記録された。これは地震断層がひとつではなくて複雑だったためだ。
 幸い、この新潟県中越地震での余震の見通しの間違いは、それほどの被害は生
じなかった。
 だが、熊本の4月16日の地震(M7.3)はM6.5の14日の地震よりも多くの人が
亡くなってしまったのだ。

 気象庁は4月20日になって、余震の発生確率について「今回は過去の経験則が
当てはめられず、発表できない」として発表を取りやめてしまったのである。
 それまでは、余震の発生確率は大地震が起きたときには必ず発表されていた。
気象庁は白旗を挙げざるを得なくなったのだ。

 (島村英紀さんのHP「 http://shima3.fc2web.com/ 」
 「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より2017年4月14日の記事)


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┗■2.メルマガ読者からの原発情報提供(抜粋)
 └──── 黒木和也 (宮崎県在住)

1.日本の食品、原発事故の影 31カ国・地域、続く輸入規制
  北海道新聞5/8(月)11:39配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170508-00010001-doshin-soci
2.<東芝>通期決算「承認なし」検討 監査法人と対立解けず
  毎日新聞5/9(火)1:05配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170509-00000014-mai-bus_all
3.「原発止めて」ふるさと納税、1カ月で630万円 函館
  朝日新聞デジタル5/8(月)18:11配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170508-00000039-asahi-pol
4.東電HD経営再建計画の素案判明 事業再編時期は「10年後以降」
  東京新聞5月8日22時31分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017050801001945.html


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┗■3.メルマガ読者からの「新潟日報」情報
 └──── 金子 通 (たんぽぽ舎会員)

柏崎原発・活断層の可能性−食い違う火山灰堆積年代

 東京電力柏崎刈羽原発の敷地内外にある断層が将来活動する可能性が浮上して
いる。原子力規制委員会に活断層だと判断されれば、東電が原発を動かせなくな
ることも想定される。判断の鍵を握るのは、原発周辺の地層から見つかった火山
灰の堆積年代だ。火山灰の年代は断層が過去に活動した年代を測る物差しと言え
る。その重要な年代評価が東電と県内の地質学の専門家グループとで食い違って
いる。なぜなのか。柏崎刈羽原発の安全性にどう影響するのか。食い違う両者の
評価を中心にまとめた。
1.名前2つ−採取地は別、成分一致
 年代の違う2つの火山灰は今まで別の物だと考えられていた。だが、専門家グ
ループの「似ている」との指摘を受け成分分析を行ったところ、今年4月、2つ
の火山灰の成分がほぼ一致したという分析結果を発表した。
2.主張根拠−東電と専門家平行線
 専門家グループが堆積年代を約13万年前と評価する根拠は、「藤橋40」が見
つかった場所だ。東電は、この藤橋地域で詳細な地質調査を行ったわけではない。
3.13万年前−耐震安全性に影響も
 原子力規制委員会の新規性基準では、約13万〜12万年前以降に活動した断層は、
将来も再び動く可能性がある活断層と見なされる。柏崎刈羽原発の敷地内外には
多くの断層があるが、東電は「約20万年前以降の活動はない」として、将来の活
動性を否定している。
 原発の敷地内や周辺に活断層があれば、強い地震に襲われたり、原発直下の地
盤がずれたりして原発の安全性に大きく影響する。規制委は既に、柏崎刈羽原発
6,7号機の審査で技術的な検討を終えたが、一部をやり直す事態にもなりかね
ない。 (5月5日「新潟日報」より)


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┗■4.「新聞・機関紙」より3つ
 └──── 

 ◆私が原発反対する理由   神山典子(神奈川県厚木市)

 NHKのEテレの番組「こころの時代」に先日、ノーベル文学賞作家のスベト
ラーナ・アレクシエービッチさんが出演していた。作家の徐京植東京経済大教授
と対談したり、福島第一原発事故の被災地を訪ねて、そこに住む人々にインタビ
ューする模様などを見て、とても心を動かされた。

 彼女は語る。核兵器は無論のこと、電力を生むとしても原子力に平和利用はあ
り得ないことが、チェルノブイリでも福島でもはっきり示された。私たち小さき
人々は、原子力発電を続けようとする国家を疑わなければならない。国家に抵抗
することは、とても勇気のいることだ。

 しかし、目先の安楽や欲望だけを求めて、支配力にすがろうとしてはならない。
 大量生産、使い捨て、ぜいたくで便利な暮らし、真夜中も明るい街…。私たち
は、今や滅亡と存続の境界線上に立っていると知らなければならない。
 「国家」は原発事故の起きる前の概念だった。国家は、決して原発事故を防げ
ないし、被災者を助けることはできない。

 ひとつの例を、高校の元校長が語った。奇跡的に、津波で流された海から無事
に帰還した生徒は、3月11日の夜の海にまだ生存者があちこちに浮かんでいて、
赤ん坊や人の助けを呼ぶ声がずっと聞こえていたと言った。たまたま原発から
20キロ圏外に流れ着いた生徒は助けられたが、圏内にいた生存者を助けに行くこ
とができなかったと。
 わたしは、佐賀県知事の「原発再稼働同意」に反対します。
        (5月4日東京新聞朝刊5面「発言・ミラー」より)


 ◆紛争時の危険 原発で認識を   荒木福則(横浜市戸塚区)

 北朝鮮の日本への攻撃がありうることは日米韓は認識していても、北朝鮮のミ
サイル攻撃からの原発の安全性についての論評や防備対応が検討されたといった
記事を見ない。規制委員会も何も言わない。
 核を搭載していない通常ミサイルがたまたま原発に当たってしまったと言い逃
れて、核先制使用の避難を受けることなく核ミサイルと同じ被害を与えられるか
ら危ない。原発イコール核弾頭という恐怖と対策防備の高コストにより、原発を
やめようということになるから、政府も規制委もこの危険に触れないのか。それ
とも平和ぼけなのか。
 不安をあおっての混乱を心配するなら、国民の命を代償にする安全神話がいま
だに続いている。確かなことは、紛争時の原発へのミサイル攻撃や空爆の危険は
度外視されていること。この危険に向き合わなくてはいけない。地震だけでない
原発の真の怖さとコストを認識しなければならない。
           (5月4日東京新聞朝刊5面「発言」より)


 ◆米原子力空母が「違反」作業をした
  放射性廃棄物の空母外搬出は日米合意に違反
  「住民投票を成功させる会」の呉東共同代表がコメント

 横須賀基地配備後初となる米原子力空母ロナルド・レーガンの原子炉修理で4
月25日、低レベル放射性廃棄物が空母外に搬出され、これを積んだ輸送船が米国
に向けて出航した。
 これに対し「原子力空母母港化の是非を問う住民投票を成功させる会」の呉東
正彦共同代表(弁護士)は「危険な、しかも日米合意違反の作業が強行されたこと
に、横須賀市民の安全や不安を無視したものとして強く怒りを覚え、米海軍に抗
議する」とのコメントを発表した。

 呉東共同代表は、1964年の日米合意(エード・メモワール)で横須賀基地での原
子力艦の動力装置(原子炉)修理と放射性廃棄物の艦からの搬出は禁止されている
とあらためて指摘。にもかかわらず、こうした作業が行われ、さらに日本人従業
員がコンテナ搬出作業に従事したことは「明らかにエード・メモワール違反であ
り、市民の不安を無視し、人口が密集する横須賀基地周辺の市民と基地従業員を
放射能汚染にさらす危険を常態化させるもの」だと批判した。
               (5月10日付「社会新報」より)

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