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LNJ Logo 首都圏青年ユニオン : 安倍首相「非正規はやる気ない」にユニオン激怒
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News Item 0629seinen
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首都圏青年ユニオンの山田です。

安倍総理が「非正規のときにはなかった責任感が、正規になって生まれてくる」と発言し
た問題で、首都圏青年ユニオン原田委員長がキャリコネにコメントが載りました。

===ここから===
安倍首相「非正規はやる気ない」にユニオン激怒 「非正規が正規並みの仕事をさせられ
ているのが実態」
https://news.careerconnection.jp/?p=37441

安倍政権では「働き方改革」の一環として「同一労働同一賃金」を提唱している。実現す
れば、正社員と非正社員の格差が縮小する可能性が高いが、当の首相本人はその政策の趣
旨を正しく理解できていないようだ。

安倍晋三首相は神戸市で開かれた講演会で「非正規のときにはなかった責任感が、正規に
なって生まれてくる」と発言。産経新聞が24日に報じると、ネット上では「本当に許せな
い」といった非難が殺到。労働問題に携わっていた人たちも怒り心頭だ。

「学生アルバイトが店長がやっているような仕事をさせられている」

講演会で、安倍首相は「労働環境や待遇がいかに働く人の意志、やる気を変えるかがわか
るよい例」として、ある女性の話を引き合いに出した。その女性は長時間労働で印刷会社
を退職したが、現在は小売り関係の会社で「短時間正社員」としてやりがいを持って働い
ているという。管理職の研修にも挑戦しようとしているそうだ。この女性のことを受けて
、安倍首相は次のように語った。

「不合理な待遇差を是正することで、人のやる気につなげていく。同一労働同一賃金を実
現します。この同一労働同一賃金は先ほど申し上げましたように、非正規のときには無か
った責任感が、正規になって生まれてくる。これはまさに経営側にとっても生産性が上が
っていく。売り上げが増えていく、利益が増えていく、成長していく、必ずプラスになる
はずである」

あたかも「非正規は無責任」と言わんばかりだ。首都圏青年ユニオン執行委員長の原田仁
希さんも「ひどいですね。実態と乖離しています」と憤る。

「非正規の人が正規の人と同じ仕事をしているのが実態です。例えば、裁判になったベロ
ーチェの事例では、学生のアルバイトが発注やクレーム対応など本来は店長がやらなけれ
ばならない仕事をやらされていたのです。安倍首相の発言は非正規労働者の実態を理解し
ていないのだとしか思えません」

安倍首相は「非正規が契約更新の脅迫と背中合わせに暮らしていることを知らない」
安倍首相は「同一労働同一賃金」について正しく理解していない可能性もある。

「同一労働同一賃金は、雇用形態に関わりなく、同じ仕事をしている人に同じ給与が支払
われるようにするというものです。それなのに『正規になって生まれてくる』というのは
おかしい。安倍首相は非正社員が正社員になることと混同しているのかもしれません」

同一労働同一賃金には「雇用形態によって差別をすることなく、平等に対価を支払うとい
う意義」がある。実現のためには、法律で賃金の差別を禁じることに加え、「労働組合側
が仕事をどのように評価するのかという職務評価制度を作り、会社に提案していくこと」
が必要だという。

安倍首相の発言が報道されると、ネット上でも非正規労働者の実態を理解していないとい
う非難が相次いでいた。

「私は本当に許せない。(中略)非正規の学校の先生、非正規の地方の公務員、非正規の
看護師、非正規で働く警備員…。働く人4割の非正規は責任や、やる気なく働いていると
思ってんのか?」
「非正規が契約更新の脅迫と背中合わせに暮らしていることを知らないのだろうな」

安倍首相は、今回の発言によって自らが推進する「同一労働同一賃金」の実現に水を差し
たという見方もある。雇用形態による待遇の格差をなくすはずの政策が、首相の無知によ
って変な方向に行かないことを願うばかりだ。

Created by staff01. Last modified on 2017-06-29 15:32:05 Copyright: Default

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