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ブラックユーモアで米国社会を問う〜映画『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』 | ||||||
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ブラックユーモアで米国社会を問う〜映画『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』岡林信一(市民社会フォーラム)5月27日公開の『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』をさっそく観まし た。とってもおすすめです。ロバート・ライシュの『みんなのための資本論』で 真面目に考えるドキュメンタリーとともに、エンターテイメント+プロパガンダ 映画として『世界侵略のススメ』はすごい傑作です。ムーアらしいブラックユー モアにあふれながら、税金の6割が軍事費に費やされ、医療や教育が貧困で、有 給休暇がない労働環境にある米国社会への問題提起なんですが、これって、米国 を私たち日本に置き換えて考えれば、ほんとハンマーとノミで壁を砕いていかな ければ!と思いを共感できます。 有給も昼休みもたっぷりとれるイタリアからはじまり、学校給食でも食文化を 大事にするフランスでは、避妊方法だけでなくセックスをパートナーに配慮しな がら考える性教育を教えている。労働者の意見をくみとる代表システムがあるド イツでは、ナチスのホロコーストの罪を教育の場で語り合うことで愛国心を引き 出している。学費がタダのスロベニア(スロバキアと間違って郵便がたくさん来 るそうだ)、宿題なしで授業時間も少ないけど学力世界トップのフィンランド、 女性の人権を憲法に明記させたチュニジア(日本より進歩的だ)、政治や経済の 主要ポストに最低4割は女性が選抜されなければならないアイスランド(逆に言 えば、女性は6割を超えて主要ポストを占めることはできない!)、人間の尊厳 を尊重し死刑を廃止しているノルウェーやポルトガルなどなど……。 でもムーアによれば、そういう米国にはなくて、「侵略」してでも米国のもの にしたい英知って、実はこれら各国は米国が言い出しっぺで、そこから学んだん だよってことを引き出し、希望を語っている。で、米国社会の悲惨さを笑ってら れないくらい、米国みたいになりそうな日本の私たちにとっては、目前の国政選 挙だ。参議院選挙で語られるべきテーマについて、世界的に見てどうよ?と考え るのにいい絶好な政治教育の映画です。 私たちのように政治に関心があり選挙が大事だと思っている人たちではない多 くの人々に、やっぱり政治と選挙は大事だよねと思うきっかけとして、マイケ ル・ムーアとかいうむさくるしいおっさんが、アメリカン・ジョークなジャンク 映画やっていて面白いぞ!って誘うのもいいかもしれません。 *全国で公開中。 Created by staff01. Last modified on 2016-05-29 10:49:19 Copyright: Default |