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LNJ Logo 牧子嘉丸のショート・ワールド : ゲス男の研究―その傾向と対策
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    第29回 2016年4月1日  

ゲス男の研究―その傾向と対策

司会―みなさん、今晩は。「インテル、入ってる」のショーン・マクドナルド・ホラッチ上川です。きょうは今話題の「ゲス男の研究」をお書きになった斉藤美奈さんをゲストにお招きしております。その前に、ひとつお断りがあります。私の経歴がペンシルバニア州のテンプル大学とあったのは、熊本のテンプラ大学の間違いでした。こまかいことは気になさらず、まあショーンなかね、ぐらいの気持ちで聞き流して下さい。さて、斉藤さん。さっそくですが、最近のゲス不倫騒動についてはいかがですか。

斉藤―まず、結婚式で育休宣言をした宮先議員の不倫が話題になりましたが、あの方はナルシスト型ですね。おれは女にもてるんだという勘違い男の典型で、あちこちに手を出すタイプです。いわば、ナルちゃんゲスです。

司会―イクメン宣言をしていただけに奥様が妊娠中の浮気というのは、ちょっといただけませんね。

斉藤―男はみんなそうなんです。妻のいないときを狙って、浮気したり、風俗に行ったりするもんです。ショーンさんも経験おありでしょ。あれ、独身でしたっけ?

司会―(ドキッ)いえいえ。ショーンなこととんでもない。ところで、御本のなかではゲス男の様々な傾向と性向を分析されているだけでなく、本人の再起のために手記を書きなさいというアドバイスをされていますね。この宮先さんには。

斉藤―もちろん、「永遠の育休」でしょ。「保育園落ちた、ニッポン死ね」に対抗して、最後まで愛する妻子のために育休に励む男の壮絶な人生記録をお書きになればいかがでしょうか。

司会―なるほど。子どもは俺が守る。いいですね。そのほかには。

斉藤―ちょっと前になりますが、戦争反対の声をあげたシールズの若者達に卑怯者だと非難した議員がいましたね。自分がゲイであることを公表する勇気がないくせに、他人には臆病者呼ばわりする。これは人の弱点を批判して自分のコンプレックスを隠すという、責任転嫁型ゲス男ですね。こういうタイプはけっこういるんですよ。

司会―いますいます。この方にはどんな作品が、よろしいでしょうか。

斉藤―「お面の告白」でしょう、三島先生の「仮面の告白」のような傑作はとても無理でしょうから。こどもの頃お祭りで売っていたお面をつけて遊んでいたら、どれが本当の自分かわからなくなった。あるときは男役、またあるときは、、。その喜びと苦痛を描いたらどうでしょうか。三島先生に倣って自衛隊に入隊されても、いいのでは。今の惰弱な若者に国を守る気概を見せてほしいですね。それに、お仲間も多いそうですから、結構楽しめたりして。フフフッ。

司会―さて、今話題になっているあの乙竹さんの場合はどうですか。

斉藤―障がいがあることから、いろいろ論議になってますね。しかし、あれで障がい者を勇気づけたなんてバカなコメントしたゲス・タレがいましたね。結婚して子どもを育ててこそ、励ましになるのであって、不倫して励ましだなんて、とんでもない。おまえたちも乙竹クンを見習え、有名になったら何人とでもできるぞ、みたいなとんでもない差別じゃないですか。

司会―なるほど。最近タレントもゲス・クズが多いですね!あっ、人のこと言えないか。

斉藤―この方、東京都の教育委員として、日ノ丸・君が代の強制についても黙認、ほとんどが体制べったり派でしたよね。月2回で何十万円もの報酬を貰いながら、かげでは恐ろしく非教育的性教育の実践をしていたわけですね。エセ模範型のゲスですね。

司会―自民党から出馬するという話もありましたが。

斉藤―ムリでしょ。就労も子育ても、また障がい者の自立支援もしない、今の自公の政治状況を見て、それに加担するなんて。結局、自分のことしか考えてない人ですね。

司会―では、今後の執筆は。

斉藤―「五体不満足・あっちは大満足」なんてどうでしょう。それから奥様にもおすすめしたいのは「ザンゲの値打ちもない」。北原ミレイの歌でちょっと古いかな。

司会―その他にどういうタイプがいますか。

斉藤―去年「マスコミを懲らしめないといかん」と発言した、笑福亭松鶴に似た強面のオジサン、名前なんて言いましたっけ。今度は「巫女さんのくせに、自民党好きじゃないのはけしからん」とか「ススキノに行って話したい」とか言って怒ってましたね。まったく意味不明の威張りたがり屋のゲス男ですね。それからパンツ泥の嫌疑のある大臣、これは完全なフェチ型ゲスですね。これも多いですね。

司会―ところで、ゲスは男ばかりですか。女性もいますか。

斉藤―もちろん。自身が電波芸者である高壱大臣とか、ヘイト仲間の稲田議員とか、ハボマイが読めない北方大臣とか。みんな男性権力に媚びを売るゲス乙女たちですね。

司会―こうしてみると圧倒的に自民党が多いですね。ゲスの選挙では圧勝だな。

斉藤―何と言ってもボス達がそうですからね。このボス連中に比べたら今紹介したゲス男なんて可愛いもんですよ。たかだか不倫なんですから。戦争で人殺しをさせる、死の商人として武器で儲ける、大惨事を招きかねない原発を他国に売り込む。他者の生命と生活を犠牲にして自分だけが利益を得ればいいという、狡猾で究極のゲス男たちは裏にいっぱいいますよ。

司会―その究極のゲス男を代表して、あの方にはどんな作品を。

斉藤―やはり長州人ですからね。司馬さんの代表作の続編として、「坂の上の崖」なんてどうでしょう。日清・日露から日中戦争・太平洋戦争と経て、国をどん底へ突き落とした祖父の亡霊につきまとわれて、70年の平和の道のり歩んできた国民をいままた崖下の奈落に落とそうとする男の妄執の書。

司会―あんまり読みたくありませんね。自分ひとり落っこちていけばいいですね。

斉藤―そう、みんなで背中を押してあげましょう。まさに「シンゾウは逝く」です。


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