本文の先頭へ
LNJ Logo 国の線量測定のずさんさを突く!〜南相馬20ミリシーベルト撤回訴訟・第3回
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 0328yumoto
Status: published
View


国の線量測定のずさんさを突く!〜南相馬20ミリシーベルト撤回訴訟・第3回

    湯本雅典

動画(報告集会 3分)

 3月28日、「南相馬20ミリシーベルト撤回訴訟 第3回口頭弁論」が東京地裁で行われ、傍聴席98席は支援者で埋まり傍聴抽選が行われた。(東京地裁民事第38部 谷口豊裁判長)

 この訴訟は、2015年4月に、年20ミリシーベルトを基準とした特定避難勧奨地点の解除は違法だとして福島県南相馬市の住民206世帯808人が、国を相手取り解除の取り消しを求めた裁判である。

 20ミリシーベルト/年が問題であるともさることながら、国が行った「測定」にも大きな問題があった。そこが、今回の口頭弁論でポイントとなった。国は空間線量の測定は、家の玄関と庭先のわずか2か所のみであった。また家の中の線量は外の0.4とされた。

 今回の裁判に向けて、ボランティアチーム「ふくいち周辺環境放射線モニタリングプロジェクト」が、原告の家庭の線量測定を行った。そして、測定に参加した原告の平田安子さんが法廷で国の測定のずさんさを主張した。

 それは、例えば平田さんの自宅の場合屋外線量が0.19マイクロシーベルト/時、屋内が0・18マイクロシーベルト/時であったこと、また屋外と屋内の両方を測定した120世帯についていえば、家の中は外に比べ平均して0.81であったことである。

 窓をあければ屋外のちりが容易に屋内に入ってくる、事故から時間がたてばたつほど屋外と屋内の差が縮まるのは当然である。

 前回第2回の口頭弁論では裁判所から意見陳述を許されなかったことと比べ、今回は局面を切り拓いた感があった。次回口頭弁論は、6月6日(月)午後2時に行われる。

*写真=経産省前抗議・報告集会


Created by staff01. Last modified on 2016-03-29 10:20:10 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について