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笑い茸NO.47〜イスラムに血糊のついた腕を組み
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笑い茸 2015年1月 No.47

2015.1.27 経産省前・朝ビラとして配布

海猿にジュゴンの海は悲鳴あげ
辺野古沖 昔米軍 今海保
珊瑚ドロ逮捕し破壊護衛する

反戦ト護憲ヲ危険思想トス
語り継ぐ老いに平和の惚けはなく
戦争の出来た日本の焼け野原

白い眼で無理と産休口封じ
居酒屋は残業代に葱を出し
思いっ切り腹の虫たち皿を投げ

イスラムの親しき瞳翳り見え
この国の果たす役割道を逸れ
シャルリーを悼みサザンは謝らせ

この道の先のフクシマもう忘れ
訓練は順番待って避難させ
図に乗って廃炉コストも配り出し

安全と言っていた国もう信じ
大丈夫そのお刺身は不検出
漏れないと言ってた学者出なくなり

  今号、「笑歌」は休みです。代わりに「諷詩」です。

「諷詩」

 1月11日、パリで150万の民衆がテロの犠牲者を悼みデモを行った。オランド仏大統領の呼びかけで、世界の指導者たちもパリで腕を組んだ。その写真や映像は民衆のデモと共に世界中を駆け巡った。

 写真は、前列左からイスラエルのネタニヤフ首相、マリのケイタ大統領、オランド仏大統領、メルケル独首相、トゥスクEU大統領、パレスチナ自治政府アッバス議長。他にキャメロン英首相、レンツィ伊首相、ヨルダンのアブドラ国王、トルコのダウトオール首相などが参加した。

 だがこれらの写真や映像は、民衆のデモとは別の場所で撮影されたものだと、かれらの後ろに民衆のいない上空からの写真をドイツの経済ニュースDWNが報じた。ル・モンド紙も撮影が行われたのは、地下鉄のVoltaire駅付近だと確証づけたという。

●イスラムに血糊のついた腕を組み

かれらは腕を組んでいる かのように見える
だがよく見てほしい 怯えているのだ
かれらがイスラムの人々に 繰り返し犯してきた罪に
空爆さえ 人権擁護とうそぶいて

かれらはデモの先頭を歩いているかのようだ
だがかれらのうしろに パリの民衆はいなかった
うしろにいたのは かれらを護衛する
治安維持機関の職員たちだった

かれらが エリゼ宮殿からバスで乗りつけたのは
広場へとつづく封鎖された横丁の通り
かれらが手を振って見せたのは 屋根の上で
護衛しているスナイパーたちにではなかったのか

広場では三色旗が振られ 「私はシャルリー」が
犠牲者を悼み泣いていたのだ すべてを赦しあおうと
だがかれらは 「テロとの戦い」の儀式を行ったのだ
民衆の先頭を歩いているかのように 演技して

↓上から撮った写真


Created by staff01. Last modified on 2015-01-28 12:55:44 Copyright: Default

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