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インドネシアのホンダ新労組潰し:国家と企業が連携

2015年4月、インドネシアのカラワンにあるホンダ・プロスペクトモーターの工場で3000人以上の労働者が新しい労働組合、SERBUK HPMの設立を宣言するために会議を開いた。 しかし労働組合の5人の幹部はホンダから古典的な労組潰しの手法である停職処分を受けた。 ホンダの労働者たちは今、労働組合を認めさせるために、政府と企業の両方と戦っている。

停職処分を受けた労働者の一人、カーリーの説明によれば、 彼らホンダの労働者が最初に組合を作ることを考え始めたのは2015年初頭だったという。 近くの工場の労働組合員が、彼らに良い労働条件を勝ち取るための彼らの経験を教えてくれた。

ホンダにはすでに労働組合があるが、企業が運営する労組だ。 強制的に組合員にされ、毎月の給料から組合費が控除されている。 おかげで企業労組は組合費として毎月5千万ルピアをかき集めているが、労働者のためには何もしない。

労働者が解雇されても、組合の幹部は解雇手当を受け取れ、争うなと言う。 そして賃上げで闘おうなどとは決して言わない。 ホンダの労働者は、他の大規模自動車向上の労働者より毎月400万ルピアほど賃金が低いのにである。 彼らはまた、労働者の解雇を容易にするため、労働者を短期契約で縛っていることの問題にも直面している。

2015年4月12日、ホンダの労働者たち独立した職場の労働組合であるSERBUK HPMを設立するため、2500人の労働者からの加入申請を受け取った。 しかしホンダは加入用紙の配布を禁じることでこれに応えた。 さらにホンダは加入労働者は解雇、または警察に通報されると脅した。

会社の脅迫にもかかわらず、2015年4月14日にSERBUK HPMはカラワン労働局に労組登録書類を提出した。 政府の当局者は登録に必要なすべての要件が満たされていたことを認めたが、組合に登録番号を与えることを拒否した。

翌日、労働局は却下の書類を発行した。 却下の理由は、申請書に記載された雇用者が(すでに脱退届けを出していたが)まだ会社の労働組合の組合員であるということだった。

登録の試みから3日後、カーリーはホンダのある管理者から呼び出しを受けた。 彼はあれこれについて聞かれ、解雇で脅された。 この尋問の途中、管理者がカーリーの机の引き出しを強制的に開けて組合員名簿や、組合加入用紙を押収した。 その後、経営陣はこの名簿の労働者を対象に攻撃を始めた。

新労組の幹部だった以下の5人の労働者が停職処分を受けた。

  • Kerly, 勤続16年
  • Yohanes Masang, 勤続14年
  • Lutfi Firmansyah, 勤続16年
  • Uut, 勤続12年
  • Rizky, 勤続15年


停職処分を受けた5人

彼らは「重大な犯罪」を犯したという理由で停職処分を受けたが、具体的に何が問題だったのかについての詳細な内容は提供されなかった。 組合に関わっていた別の5人は、他の部門に異動させられた。

こうした脅迫や弾圧にもかかわらず、ホンダの労働者たちは、組合を承認させために戦い続けている。 日本大使館、ジャカルタの労働省事務所前などで大規模な集会を何度も行った。

その後、SERBUK(訳注:ホンダ新労組の上部組織)は労組登録申請を拒否したのは、カラワン地方知事代理のCellica Nurrachadianaが設置した「特別チーム」の要求だったことが判明した。 Cellicaの「特別チーム」は、警察本部長、カラワン議会の議長、地方裁判所主席と地方検事で構成されている。 これは困ったことに国家と企業間の共謀を示唆している。

SERBUKはこれまで8回もCellicaとの面談を要求したが、彼女は面談を拒否した。 次の選挙で、彼女は知事に立候補しようとしている。 彼女の反労組的な態度により、ホンダの労働者は彼女に投票しないよう、他の労働者に呼びかけている。

新労組、SERBUK HPMは闘争を支援してくれる国際連帯を歓迎している。 ホンダの労働者たちは、国際性の重要性を理解しており、最近ハチソンとの闘いに関与したオーストラリアの港湾労働者への支援の意思を表明した。 今、ホンダの労働者は、彼らの闘争への支援を必要としている。 みなさんの労働組合や組織がホンダの労働者との連帯を表示できるのであれば、次のアドレスに問い合わせていただきたい。 Masank:ymasank@gmail.com


Created by Staff. Last modified on 2015-10-11 20:14:06 Copyright: Default

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