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LNJ Logo 根津公子の都教委傍聴記(4/9)〜教育委員の皆さん、市民の声を真摯に受け止めよ
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●根津公子の都教委傍聴記(2015.4.9)

教育委員の皆さん、市民の声を真摯に受け止めよ

 比留間教育長が任期を残して3月末に教育長を辞任した、教育長は中井敬三なる人物との新聞報道があった。しかし一方、昨年のいつだったかの定例会で、新教育委員会制度の教育長の決定は2015年4月1日にしなければならないのではなく、年度内に行えばよいこと、比留間教育長、木村教育委員長の任期の関係で7月まではこの体制でいくという話があったので、教育委員会がどういう構成になったのかが気になっていた。

 傍聴受付で渡される「傍聴許可書」には、「教育長 中井敬三」の名前が記載されていた。委員長経験が長い木村委員長がなぜ、教育長に抜擢されなかったのか。石原都知事に優遇されたと噂のあった比留間教育長はなぜ、辞任したのか。改定された制度では、首長が教育長を直接選び任命することになっている。ならば、舛添知事は木村、比留間両氏を外して中井氏を選定したのか。中井教育長になって、都教委の暴走は減速されるのか。そんなことをチラチラと思いながら傍聴席に着いた。

 確かに木村氏の名札は「委員長」から「木村委員」になり、司会進行は「教育長」札の中井教育長が行った。


  *写真=傍聴者を背面監視する職員

 議題は公開の報告が3点、‥堽多摩図書館の移転について ⇒菁度使用の都立高校用教科書採択について 昨年度下半期に寄せられた都民の声(教育・文化)について。非公開報告が教員の処分についてであった。△龍飢塀餾梁鬚砲弔い討亘菁、この時期に方針や流れを示すものなので割愛し、昨年度下半期に寄せられた都民の声(教育・文化)について報告する。

 「寄せられた都民の声」を、ア.都民の声 イ.請願 請願 ウ.陳情等(団体要請)に分類して報告された。次のとおり。

≪ア.都民の声≫
 1456件中、「教職員」については「教員が未成年者の買春行為で逮捕されたというニュースを見た。厳しい処分をお願いしたい」などの「教職員の服務・接遇に関するもの(体罰を除く)」が248件。「大島海洋国際高校の実習船の船員が集まるよう対応していただきたい」(船員が集まらなくて遠洋航海ができないとのこと)が131件、「体罰・不適切な指導に関するもの」が124件。「生徒指導」では、「部活動の練習で帰宅時間が遅く、大学受験のことを考えると心配」「危険ドラッグをはじめとする薬物の害を学校教育の中で繰り返し教えていくべき」などが143件。

≪イ.請願≫
 6件の内訳は、「日の丸・君が代」の強制と一切の処分の取り消し、最高裁判決で違法とされ処分取り消しとなった減給・停職被処分者に対し、都教委が行った再処分の取り消しを求めた請願が2件、高校の宿泊防災訓練・大島高校の防災訓練の中止を求めた請願が1件。
「先に改正された教育基本法の本旨を内容的に、具体的に遵守した教科書が採択されるシステムの構築」を求めた請願が2件など。

≪ウ.陳情等(団体要請)≫
 65件のうち、「教職員についてが」34件。うち、28件が「『日の丸・君が代』の強制と教員処分について(反対、中止要請)」。「生徒指導について」の12件のうち、「都立学校の防災訓練について(反対、中止要請)」が5件。

 この報告についての質問は、遠藤委員から「船員を確保できず、大島国際海洋高校が遠洋航海をできないのはどうしてか」の一件。「遠洋漁業が振るわず、船員の応募がほとんどない。今回は何とか3人の船員を確保できたが、技術的に遠洋航海は難しい」という回 答であった。重要課題はたくさんあるのに、中身を突っ込む質問や意見交換は全くなく、寄せられた声を聴き教育行政に生かすという、教育委員としての姿勢は全く感じられなかった。

 私も要請書や抗議文をしばしば都教委に持っていく。その際、宛先を「教育長 教育委員長」と記し、必ず宛名人に渡してほしいと言うが、そこに届くことはない。担当所管止まりとのこと。教育委員は議案を審議し決定することが仕事なのだから、私たちは各教育 委員に読んでほしいのだ。今日の定例会で大雑把な報告を受けて、各教育委員は質問するくらいの熱意を見せてほしいと思った。どうしてもっと聞きたいと思わないのかと不思議であり、職務怠慢と思った。

 今日は前回に引き続き傍聴した渡部さんが「誓約書」を書かされた。前回の定例会で傍聴人退席の際に、大声をあげたから「傍聴人規則」違反だと、今日になって担当者から告げられた。渡部さんは「現認と言うのなら、声を上げた場でいうべきだ。私はどんな声を 上げたというのだ。はっきりとその証拠を教えてほしい」と担当者に迫った。声を上げたのは公開の委員会が終わり、「君が代」不起立処分が審議・承認される非公開に移る前の退場のときだったから、かなりの人が声を上げていた。教育委員が処分することの重さを考えずに、処分案を承認することがないようにと願っての声だった。誰一人、審議を妨害してはいない。 


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