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若い人に見てほしい!『裁判所前の男』完成試写会レポート

                     森田正志

 3月17日、なかのZERO視聴覚ホールでビデオプレス新作『裁判所前の男』の完成試写会が開催され、約70名が参加しました。

 『裁判所前の男』は、裁判所を批判する人間に対する裁判所と警察のでっち上げ冤罪事件による弾圧を通じて、現在の日本の司法制度の闇を描いたドキュメンタリー映画です。

 主人公は東京地裁前に立って、拡声器を使って、「公正な裁判をせよ」「裁判所はしっかり審理しろ」などと求めてきた大眄菊鵑気鵝B苜發気鵑呂困辰繁賄超茲暴擦漾奥さんと二人で年金生活を送っています。裁判所の前に立つ前は、働きながら、3人の子どもを育て上げた、孫もいる、普通の男性だったそうです。

 その大發気鵝兵命拭砲なぜ裁判所の前に立つようになったのか? それは大發気鵑借家借地に関するトラブルで裁判をする過程で、裁判所の審理が全く不十分であり、デタラメな判決をしていることを悟ったからでした。

 そこで裁判所前に立つようになった大發気鵝しかし、それを煙たいと思った裁判所が警察と結託して、あるトラブルを利用し、大發気鵑蓮嶌枷十蠅凌Πに暴力をふるって怪我を負わせた」とでっち上げの罪を着せ、大發気鵑聾務執行妨害と傷害の罪で1年2月の実刑判決を受けることになります。

 私はこの映画を見て、日本の裁判所の実態がここまでひどいのかと非常に驚きました。大發気鵑虜枷修行われる過程で、次のような出来事があったからです。

・立件された傷害という罪が裁判所によるねつ造ではないかと疑われるほど、不可解な点が多く残る。(裁判所の「疑わしきは罰せず」の原則はどこへ?)

・大發気鵑妨正な審理が行われる配慮が全くなされていない。(裁判所による、裁判を受ける権利、基本的人権の侵害)

・証言者がカーテン越しで証言するケースだけではなく、証言者の声が傍聴者に聞こえないほど、小さな声で話しており、それに対して傍聴者が「聞こえません」と言っただけで、あるいは傍聴者が帽子をかぶっていただけで、その傍聴者が強制退去を受ける。(裁判所による、裁判が公正に行われているかをチェックする国民主権や傍聴する権利の侵害)

 これらのほんの一部ですが、この裁判が行われた東京地裁にある429警備法廷と、そこでの審理の実態は、この完成試写会後の参加者が話していたように、まさに日本国憲法が通用しない「無法地帯」であり、裁判所の実態が「人権の砦」として果たすべき役割とは全く対局にあると感じ、慄然としました。

 そしてこの裁判の結末が、大發気鵑裡映2月におよぶ実刑判決であり、控訴審での問答無用の棄却、そして最高裁の上告棄却による有罪確定だったのですから、私のその思いはなおさら深まらざるをえませんでした。

 それと同時に、大發気鵑蓮嶌枷輯韻凌瑤少なく、裁判官が処理しなければならない裁判件数が多い状況で、なぜまともに裁判の審理ができるのか」と日本の司法の根本的な問題を指摘しています。そんな大發気鵑紡个垢襦∈枷十蠅里△泙蠅砲睇埔鰺な仕打ちに、私はこの国の根本にある非常に大きな問題を垣間みた気がしました。

 これだけではなく、日本の裁判所の問題が多角的に描かれており、この問題がいかに深刻なものであるかを痛感しました。

 しかし、大發気鵑老茲靴洞しません。大發気鵑禄仆蠅靴晋紊癲公正な裁判を求めて、裁判所前に立ち、訴え続けているからです。その大發気鵑了僂ら、私は「いかなる不正にあったとしても決して屈しないことの大切さ」を学んだような気がします。

 多くの人々にこの映画をみていただいて、裁判所が果たして本当に正義や市民の人権を守るために役割を果たしているかどうかを確認してほしいと強く思いました。

 特に学生・青年の皆さんに見てほしいと強く思いました。なぜなら裁判所の実態を知ること。そして「長い物には巻かれろ」とする風潮が学生・青年の間に強く影響を及ぼしている現状の中で、「不当なことには決して屈しないことの大切さ」を学ぶことがこれからの社会を作っていく学生・青年の皆さんにとって、とても大切なことではないかと思ったからです。

 上映後には、ビデオプレスの松原明さん、佐々木有美さん、そして主人公である大發気鵑蕕登壇し、作品制作の過程や思いなどを語りました。また、映画を鑑賞した参加者からは作品を見た感想や批評を語るなど、完成試写会は大いに盛り上がりました。

 制作者である松原さんによると、今後は完成試写会での感想や批評を踏まえて、内容を改善しながら、自主上映などを中心に、この映画を拡げていくことを検討しているとのこと。皆さん、ぜひご覧ください。(筆者は学生)


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