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辺野古から首相官邸前へ〜ヤマトの民意が問われている

                           西中誠一郎

11月22日首相官邸前で、「NO!辺野古新基地 埋め立てるな! 政府へ迫る11月連続行動」が行われた。11月16日沖縄知事選挙で、辺野古新基地建設反対を公約にした翁長雄志氏が仲井眞知事に10万票の大差で勝利してから、初めての首相官邸前での行動に、約280人が参加した。

官邸前路上集会は、ドキュメンタリー映画「圧殺の海」の上映のため、沖縄から急遽上京した監督の藤本幸久さんの沖縄知事選後の現地報告から始まった。

「16日に翁長新知事が誕生してからも、辺野古埋め立て工事の動きは止まらなかった。18日にはトレーラー15台がキャンプ•シュワブに資材を運び込んだし、翌19日には翁長新知事がキャンプ•シュワブゲート前で座り込みをしている人たちの激励に来たが、その日、浮桟橋設置に向けた海上作業が再開された。そして20日午前から沖縄県警により、ゲート前の座り込みの排除が始まった。基地内に入ろうとするダンプカーを阻止しようと、85歳の島袋文子さんがバックミラーにしがみついたが、機動隊の屈強な男たちが指一本一本外していった。そこまではビデオ撮影していたが、取材陣も強制的に排除されたので、文子さんが倒された所までは見ていない。警察も海保も、目撃者や取材陣を全部排除してから暴力を振う。後から聞いた話では、文子さんの他に救急車で病院に搬送された男性もいるようだ」と民意を踏みにじる横暴な工事進行と警察の暴力に怒りをぶつけた。

 「21日夕方には辺野古湾を大型の巡視艇14隻が取り囲み、仮設桟橋の工事が着工されるぞという緊張が走ったが、本日22日の午前中に、なぜか巡視艇も、海上に30隻、40隻いた海保のゴムボートも全部引き上げて、仮設桟橋も撤去されたそうです。たぶん知事選の結果を受けて、今強行したら総選挙が闘えないと、そういう指令が出たのではないでしょうか?いずれにせよ、沖縄ははっきり新基地建設にNO!の声を上げました。今度はヤマトの日本人たちが民意を示す時です。総選挙で、安倍政権にNO!の声を示しましょう」

 沖縄出身の女性は「翁長さんの勝利は本当に嬉しかったけど、座り込みの排除は一体なに?ワジワジー!!選挙2日後の仮設桟橋の工事再開と昨日の撤退、こんなの嘘に決ってるでしょ!!安倍政権の刃は研ぎ澄まされています。私たちは最後の最後まで沖縄に連帯して、ヤマトから私たちの足下からエールを送り続けます!辺野古に絶対基地を作らせない!沖縄の心に誓って訴え続けます!」と訴えた。

 また辺野古での座り込みを続ける安次富浩さん(「沖縄ヘリ基地反対協議会」共同代表)から、電話報告があり、この数日の辺野古現地の緊迫した情勢の説明があった。

「この数日の動きについては、もう少し様子をみる必要がありますが、10万票の差をつけた知事選の結果に、当局も明らかに動揺しています。衆議院総選挙でも、自民党議員を全員落す流れが高まっています。(中略)絶対に仮設桟橋や仮設護岸を作らせない。これは実質的な埋め立てと同じです。今日の新聞報道で、沖縄防衛局が沖縄県土木建設部に提出した埋め立て工法の変更申請の審査について、県は申請内容に不備があるとして3次質問を防衛局に送付する方針を決め作業に入った、とありました。これで12月9日までとなる仲井眞知事の任期中の承認可否判断は難しくなりました。これは仲井眞知事の食い逃げを防ぐため、我々が県議会の野党議員に声をかけて、県政にプレッシャーをかけた成果でもあります。
 とにかく諦めずに、粘り強く抵抗運動を続けていくのが沖縄の闘い方です。ヤマトにおいてもそういう闘い方を沖縄と連帯して作り出していって欲しい。大義なき解散総選挙は絶好のチャンスでもあります。沖縄方式で大同団結して、いかに自民党の議席を減らすか、そういう闘いが求められています。ヤマトでは原発問題、集団的自衛権、特定秘密保護法など様々な問題を抱えているのですから、官邸前の皆さん!このチャンスを生かして自民党政権を打倒するような闘いを作り出して下さい。私たちは総選挙でも必ず勝利して、アメリカに対して、民主主義は沖縄が示しているんだ、アメリカではないぞ!ということを訴えたい。沖縄の将来は永田町や霞ヶ関ではなく、ウチナンチューが決めるんだということを地域社会で作り出していきます。一緒に頑張りましょう!」と力強く呼びかけた。


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