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LNJ Logo 写真報告 : レイバーネットTV第75号 : 「慰安婦問題」歴史の書き換えはダメ!
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事実に基づかない「右派のつくり話」〜レイバーネットTV「慰安婦特集」で渡辺美奈さん

10月8日のレイバーネットTVは、「『慰安婦問題』歴史の書き換えはダメ!」を放送した。安倍政権は「吉田証言虚偽報道」をここぞとばかり利用して、朝日新聞の報道が国際世論をつくった、と喧伝しようとしている。しかし「女たちの戦争と平和資料館」の渡辺美奈さんは、それはまったく事実に基づかない「つくり話」であることをズバリ示した。キムハクスンさんの名乗り出から「慰安婦」問題が広がったこと、韓国だけでなくアジア規模に広がっていた慰安所の実態、「慰安婦」調達を示す陸軍文書、そして慰安婦自身の生々しい証言映像など、次から次へ具体的証拠を示して反論した。「歴史の書き換えは許せない。いまやるべきことは、慰安所をつくった中曽根元総理らを国会に喚問し真実を解明することだ」と怒りをこめて語った。また二部では雨傘太郎氏が登場し、香港オキュパイ運動の背景・意義をわかりやすく解説した。(レイバーネットTVプロジェクト)

放送アーカイブ(99分・特集は9分から)iblugのアーカイブ

*以下、笠原眞弓さんの報告

●証拠で示す「慰安婦問題」の真実(レイバーネットTV第75号放送)

 山口正紀さんの巧みな引き出し役と渡辺美奈さんによる「慰安婦問題」は、彼女の悲しみを伴った怒りで始まった。まず、朝日の吉田清治に関するバッシングは、慰安婦問題をなかったものにしようとする力が加わっているということが検証された。

 岼岼舵慳簑蝓廚世界に広がったのは、朝日新聞の吉田清治報道による。
吉田清治の証言が否定されたので、「強制連行」はなかった。
「強制連行」がなかったので、慰安婦にされた女性に対しては、心は痛むが日本政府には責任はない。

という三段論法で、河野談話を骨抜きにしようとしている。山田宏 (次世代の党)が「謝罪の必要はない。何故するのか」といっているのを見て怒りがフツフツと湧いてきたと、全身に怒りを露わにして話しだしたのは、Wam(女たちの戦争と平和資料館事務局長)の渡辺美奈さん。この3点を、全て証拠になる資料を示しつつ、反論していった。

 世界に広がったのは、1991年金学順(キムハクスン)さんが、名乗り出たから。それが世界に報道され、彼女を一人にしてはならないと、台湾、中国、オランダ、マレーシア、フィリピンなどの慰安婦だった方たちが名乗り出たことで、世界に広まった。

 世界地図に示された慰安所の図を示しながら、「それなのに、各大手新聞、週刊誌などが、まるで慰安所はなかったように報道する」と、怒りで涙ぐんで訴えた。Wamでは、国会図書館で、各新聞社、雑誌社の「慰安婦」に関する記事を調べ、検証して、近いうちに発表すると力を込める。わたしも思わず、強く頷いた。

 吉田証言の重要性は、どうだったか。それは、慰安婦問題の国連人権委員会に報告された「クマラスワミ報告」にもほんの少ししか記述されていないと視覚的に示し、内容も重要視していない。安倍総理が、国際問題にしたといい、その証拠として、1次安倍政権が2007年に誕生して以降、世界からの批判が殺到しているという事実も、表で提示。では、国の関与はどうだったか。これも次々実物資料で示す。

   今、「強制連行」がなかった(吉田証言が否定されたのた)のだから、「河野談話」を葬ろう(骨抜き)とする動きがあるが、「慰安婦問題」と吉田証言否定とは、全く結びつくものではないと。河野談話の中にも、「強制連行」という言葉はひとつもないと、これもまた一つ一つ証拠を示しながらの反論は、説得力があった。

 それを聞きながら、こちらもどの言葉もすとんと落ちてきたし、今のいわゆる「ジャーナリスト」たちの質の悪さ、特に自社がかつてどんな報道をしたかを調べもせず、朝日新聞一社をバッシングしていくことへの不快感を超えて国民に対する影響を思うと、危惧を改めて強くした。

・WamのHPは、http://wam-peace.org/
視聴者の感想

「いま香港で何が起きているのか?」
香港で起こっている民主化運動の世代交代

 番組は続けて緊急企画として香港問題を取りあげた。9月28日から学生を中心に行われている、選挙制度に端を発したオキュパイ運動の解説を雨傘太郎さんがしてくださる。現場の映像のあと、スタジオで実際に催涙弾が投げられた(写真上)。それを傘で受け止めた雨傘さんは、香港の「オキュパイセントラル」は、選挙制度の改革を迫ったと話し始める。

祖国に返還された暁には、香港の最高責任者は国民一人一票で選びたいというのが長年の要求だったのにそれが守られなかったことに対するアクションだということだ。 というのは、政府があらかじめ選んだ人を市民が投票するというもので、その改善要求である。


        メインスローガンの「オキュパイセントラル」

大学1年生(17歳)のリーダーのもと、非暴力を射貫き、香港政府も彼らと正式に交渉するのだが、これは突然始まったことではないと解説。この運動は、1年前から議論されてきたが、8月末に中央政府の選挙制度の発表により、植民地時代らの運動家は、実力運動に踏み切れなかったが、学生が立ち上がった。


そのスローガンが、「授業ボイコットするが、学びはやめない」(上の文字)と、学生の呼びかけに答えて、民間人による公開の自主講座がたくさん開かれたというのにも驚く。授業ボイコットの最終日(26日から27日にかけて)に、本庁ビルを占拠したが、それには労働者も加わっり、大きな盛り上がりがあったという。

不服従の闘争を諦めないと、今も3カ所でオキュパイも、公開講座も続けられているそうだ。自分たちの政府は、自分たちで選ぶということをスローガンに上げているが、これは台湾の「ひまわり革命」とも通じ、若者に政治、生活を取り戻すということであるという。

今回の運動の大きな特徴は、民主化運動の主役が、弁護士や教授などの知識人が中心から世代交代したことだということで、この運動の広がりが、どう大陸の中央政府に影響していくのか、考えさせられた。

雨傘太郎さんは、香港の学生たちの上げているスローガンを示しながら、その意味の解説をしてくださってわかりやすかった。 「Hello! Mr. Democracy 徳先生、ニン好! 香港の民主化闘争を支持します! 東京」と書いて拡散して欲しいという。わたしも早速書きたいと思う。徳先生とは 中国共産党の初代書記長が行った言葉で デモクラシーとサイエンスが中国では必要と言った。この徳先生とはデモクラシーのこと。

最後の「さよならのポエム」も。「四海波静か」茨木のり子は今回にふさわしく素晴らしかった。

*緊急企画「いま香港で何が起きているのか?」はアーカイブの65分からです。

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↓ニュースダイジェストでは「リニア新幹線」問題など取りあげた

↓山口正紀さんはご自分が「読売新聞」で書いた慰安婦記事を紹介した。

↓ジョニーと乱のほっとスポット。ジョニーHの歌は「雨に唄えれば人権(ジーン・ケーン)が踊る」。動画(YouTube 4分半)

↓乱鬼龍のきょうの一句「歴史消し慰安婦を消し戦さ道」

↓「さよならのポエム」は天皇の戦争責任を歌った茨木のり子の「四海波静」だった。動画(YouTube 2分)

↓今回のプレゼントはDVD「生きている間に語りたかった」(ビデオプレス作品)。1992年国際公聴会の記録で、各国の慰安婦証言が収録された貴重なものだった。詳細ページ

↓出演者記念撮影

*写真撮影=小林未来


Created by staff01. Last modified on 2014-10-10 21:17:27 Copyright: Default

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