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石の上にも三年〜「テントひろば」を守ろう!経産省包囲行動に800人

                      松元ちえ

動画(レイバーネットTV取材映像・11分)

 原発のない社会を求めて経済産業省前に座り込みをはじめてから3年。世界で最長寿のオキュパイテントは、脱原発や平和を求める市民の言論の場となってきた。これまで右翼や警察、そして経産省自体からも妨害があったが、9月11日の夜、およそ800人の市民が結集し、脱原発の象徴である「経産省前テントひろば」を守りぬいてきたことと、今後も原発の再稼働を許さないことを再確認した。

 集会には、福島県浪江町で被曝しながらも牧場経営を続ける吉沢正巳さんほか、原発地域からの参加もあった。吉沢さんは、被災・被曝経験者として体験を語る全国行脚をはじめたという。佐賀県の玄海原発地域を訪れたばかりの吉沢さんは、「原発事故後に避難できたとしても、避難生活が3年も4年も続くという現実を見てもらった。問題は、避難計画ではないということに地元の人たちも気づいたようだ」と話した。

 双葉町から避難している亀屋幸子さんは、金曜日には首相官邸前、そして経産省前のテントへと足しげく通った。テントを「第二のふるさと」と呼ぶ亀屋さんを知る人は多いだろう。しかし、ふるさとを奪い、福島原発を制御できずにいながらほかの原発も再稼働しようとする政府に対し、唯一、被害者として意見をぶつける場所はテントしかないと亀屋さんは言う。

 「夏は蚊に刺され、冬は足踏みをして体を暖め、ときにネズミと視線を合わせながらみんなでテントを守り、原発のない国を守ってきた」。立川自衛隊監視テント村の岩下雅裕さんは3年を振り返りつつ、全国の自治体から少しずつ再稼働反対の陳情が提出されていることに触れ、「この流れは止まらない」と語った。

 石の上にも3年と経産省前に居座ってきた成果は大きい。ルポライターの鎌田慧さんは、非暴力を貫いた民主の抵抗を「偉大な闘い」だと呼んだ。「経済のために人が死んでもいいなんて、絶対に許せない。金よりも命が大切なのは当たり前。全国でテントを作って民意を訴えていこう。民主の抵抗としていろいろな運動があるが、そのはじめとしてこのテントがあることをうれしく思う」と語った。


Created by staff01. Last modified on 2014-09-12 18:21:45 Copyright: Default

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