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被爆70年(2015年)に「原爆の図」をアメリカへ
 ご賛同と募金のお願い

       公益財団法人原爆の図丸木美術館理事長 小寺隆幸


        <原爆の図第二部「火」180×720cm、4曲一双>
 2015年6月から8月、丸木位里・俊の共同制作「原爆の図」15作品の内、6作品をワシントンのアメリカン大学美術館で展示します。(その後米国内2都市での展示について交渉中です。)これは原爆の図丸木美術館とアメリカン大学美術館館長ジャック・ラスムッセン、アメリカン大学核問題研究所所長ピーター・カズニックの共同主催です。アメリカ国内の費用はアメリカ側の負担ですが、日本からの移送費用など1000万円は日本側の負担です。それを多くの市民の募金で集めることで、人々の核廃絶への思いもアメリカ社会に届けることができると考え、募金運動を始めます。

 8月7日現在で、原水爆禁止日本国民会議、日本カトリック正義と平和協議会、平和を実現するキリスト者ネット、東京YWCA、ワールド・フレンドシップ・センターなど7団体と、田中煕巳(日本原水爆被害者団体協議会事務局長)、沢田昭二(原水爆禁止日本協議会代表理事)、伴英幸(原子力資料情報室共同代表)、森瀧春子(核兵器廃絶を目指す広島の会共同代表)、川崎哲(ピースボート共同代表)、川昭一郎(第五福竜丸平和協会代表理事)、大石又七(元第五福竜丸乗組員)、近藤紘子(被爆者)、梅原猛、高橋哲哉、秋葉忠利、スティーブン・リーパー、ジャン・ユンカーマン、アーサー・ビナード、小沼通二、池内了、大石芳野、安斎育郎、加藤登紀子、鎌田慧、落合恵子、石川文洋、中村梧郎、豊田直巳、本橋成一、鎌仲ひとみ、アイリーン・美緒子・スミス、藤岡惇、今中哲二、岡真理、島薗進、鎌田東二、梅原利夫、関千枝子、外岡秀俊、村田光平、崎山比早子、高橋卓志、石川逸子、三上智恵、上野健爾、柴垣和夫氏ら109名が賛同されています。皆様のご協力をお願いします。 

<開催趣旨>

 丸木位里(1901〜1995)・俊(1912〜2000)夫妻は、原子爆弾が広島を壊滅させた3日後、位里の両親の住む広島に入り、破壊と絶望の情景を目の当たりにしながら救援活動に尽力しました。その後、占領軍が原爆報道を禁じる中で日本の再軍備が進むことに危機感を抱き、今伝えねばと1950年から「原爆の図」を描き始めました。最後の第15部が完成したのは82年でした。

 50年代に「原爆の図」は日本全国で、さらに欧州・アジア・豪州でも展示され、多くの人々に原爆の実相を伝えてきました。アメリカ合衆国では70年にニューヨークなど8都市で、88年と95年にも各1都市で展示されました。

 今回、被爆70年の節目に、初めてワシントンで展示します。「私たちの生きているうちに核廃絶を」という被爆者の悲願の実現にとって残された時間は多くありません。核保有国が核抑止論を護持し核廃絶へと踏み出さない中で、125か国が核兵器の残虐性・非人道性に焦点を当て、核兵器のない世界をめざす共同声明を作成し、日本政府も初めて参加しました。来春のNPT(核不拡散条約)再検討会議でその動きを具体化させるために、多くの被爆者が渡米し訴えようとしています。

 「原爆の図」展はその被爆者の取り組みと連帯し、NPT会議後の新たな動きの中で開催されます。「原爆投下は正しかった」という言説が支配するアメリカでも、今、オリバー・ストーンとピーター・カズニックが歴史的事実を検証し、「原爆投下は誤りだった」と明確に主張し波紋が広がっています。来年はアメリカにとっては「戦勝70年」ですが、その中で人々が「原爆の図」に向き合えば、原爆が人間に何をもたらしたかを理解し、原爆が絶対悪であることを感じ取ってくださるでしょう。

 また今回、第13部「米兵捕虜の死」と、朝鮮人被爆者への差別を描いた第14部「からす」も展示します。これらは1970年のアメリカ展での市民からの問いを契機に夫妻が描いた作品です。

 栗原貞子は1976年の詩「ヒロシマというとき」で次のように詠いました。
〈ヒロシマ〉といえば〈パール・ハーバー〉〈ヒロシマ〉といえば〈南京虐殺〉…〈ヒロシマ〉といえば血と炎のこだまが返って来るのだ

 丸木夫妻はこの問いを誠実に受け止め、その後の作品を描きました。夫妻の歩みは70年代の日本における加害責任の自覚の先駆けをなすものでした。今、戦争中の事実を否定する言説が日本国内で声だかに言われている中で、この展覧会が日米の市民の対話を深める契機になることも願っています。

 芸術は政治に対し無力のようですが、人々の心にしみいり、人々を変え、やがて社会を変えていく力になります。アメリカの歴史家ジョン・ダワーは次のように書いています。

「位里と俊が行ってみせたように,怒りが怒りとしてだけでなく悲劇の感覚と複雑さを伴うイメージとして提示される時、歴史の記憶は確かなものとなるのである。」ジョン・ダワー「戦争と平和と美―丸木位里と丸木俊の芸術」1988

<開催概要>

企画・制作:早川与志子(フリー・プロデューサー)
キュレーター:岡村幸宣(原爆の図丸木美術館学芸員)
日程:2015年6月13日〜8月14日
アメリカン大学美術館(ワシントンD.C.)
その後1〜2会場を巡回します。(交渉中)
展示作品「原爆の図」6作品
(「幽霊」「火」「米兵捕虜の死」「からす」を含む)
必要経費:約1000万円(日本からの往復輸送費・保険料、資料作成、関連展示費など)
(アメリカ内の移動費用、美術館の管理費,人件費などはアメリカ側が負担します。)
各種助成金や団体からの協賛金も追求しますが、主に市民の募金でまかないます。

<賛同・募金・広報についてのお願い>

☆この取り組みに賛同いただける方はメールkodera@tachibana-u.ac.jp、あるいは葉書、ファックスで美術館まで、お名前・肩書・ご住所・お名前の公表の可否などをお知らせください。公表可の方のお名前は丸木美術館ホームページで公表させていただきます。

☆募金は1口1000円です。なお10000円以上募金の方には終了後報告集を送付します。郵便局の青い振り込み用紙を使い、下記に振り込んでください。

郵便局振込 口座番号 00120-1-486209 原爆の図丸木美術館アメリカ展基金

記入欄に、ご住所、電話、メールアドレスがあればあわせてお書きください。領収書・寄付金控除証明が必要な方はお書きください。この募金は寄付金控除の対象となります。

☆振込用紙つきのチラシを作成します。必要部数をお知らせいただければ9月以降送付します。

☆映画「原爆の図」2作品(今井正・青山通春監督1953・17分、宮島義勇監督1967・30分)の上映会を行いませんか。できればその場で募金を集めてくだされば。詳細は美術館まで。

☆この呼び掛け文を多くの方々にひろめてください。メールでの拡散も歓迎です。

<問い合わせ先> 公益財団法人原爆の図丸木美術館 355-0076東松山市下唐子1401
TEL:0493-22-3266FAX:0493-24-8371 marukimsn@aya.or.jp


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