本文の先頭へ
LNJ Logo 写真報告 : 川内再稼働反対!怒りをおさめてしまわずに、声を上げていきましょう
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 0709shinya
Status: published
View


怒りをおさめてしまわずに、声を上げていきましょう

                        写真報告=shinya

原子力規制委員会が川内原発の審査報告を出すのではないかとされた7月9日夕方、「さようなら原発1000万人アクション」は東京・代々木公園で緊急集会を開き、雨の渋谷の街を、川内原発再稼働反対を訴えデモ行進した。急の呼びかけと雨で参加者は300名と少なかったが、落合恵子さんは「怒りおさめてしまわず、あきらめずに、怒り直して」と呼びかけ、元国立市長の上原公子さんは「党派の違いを乗り越えて、生きさせろ!一揆運動を起こそう」と訴えた。

↓日音協のオープニングライブ。日音協のメンバーは官邸前の金曜日行動に毎週参加して歌をうたっている。

↓9月23日に代々木公園で開く「フクシマを忘れない!再稼働を許さない!さようなら原発全国大集会」への参加を呼びかける鎌田慧さん。

↓元国立市長上原公子さん

「政府は、原発事故は起きるという前提で基本計画を作っている。いのちの話です。だから、これでは逃げられないでしょう、助けられないでしょう、農業とか漁業に生きている町が生きつづけられないでしょう、と一つひとつ丁寧に話していけば、みんな納得します。地道に話していくことが大事」「来年は地方統一選挙があります。この選挙に勝ちましょう。わたしたちが原発のない社会を選択することが、日本を軍事国家にしようとする安倍政権の暴走をとめ、世界に対して信頼を取り戻す方法だと思います。党派を乗り越えて「生きさせろ!」の一揆運動を起こしましょう」

↓原子力資料情報室の澤井正子さん

「川内原発では、非常用電源は設備には付けられないので電源車を配置すると言っている。地震が起きて、放射能の放出が起こったとき、職員が被ばくしながらズタズタになった敷地で電源車を運転できるでしょうか。今の規制基準は一年前のものです。状況は変わってきています。たとえばアメリカの規制委員会では、竜巻にどう対処すべきかの検討を開始しています。日本は何も考えていない。どこが世界一の最高水準なのか全く分かりません。先日、大間原発の設置に異議を唱えている函館の市長さんの裁判の一回目の意見陳述を傍聴しました。自民党の市長が、30万函館市民は大間原発で事故が起こったら、避難などとうてい出来ない。だから、大間原発は凍結して欲しいと述べました。正当な理由です。川内原発も他の原発も、いろんな安全基準が考えられていない。川内原発のそばの鹿児島県桜島は活火山で、常に噴煙を上げています。鹿児島県火山の火口の跡なんです。九州にはたくさんの火山がありますが検討は全くされていません。なのに、自分たちに都合の悪いことは全部あと送りにしておいて、『世界最高水準』という言葉だけを述べている状態です」

↓落合恵子さん

「昨日、北海道で大きな地震がありました。泊とか、海を越え東通とか六ヶ所村とかが気になって仕方がないわけですが、あの人たちはそんなこと全く考えずに、ただひたすら再稼働に向かってアクセルを踏んでいます。ご存じのように、規制委員会の次期委員の一人に田中知という方がいます。あの人は業界からたくさんの報酬を得ていたと報道されています。原子力規制委員会という名前は返上されるべきです。あれは推進委員会です。そのことをもう一度心に刻んで、もう、身内の身内による身内のための原発推進なんてまっぴらだと叫びましょう。政・財・官、アカデミズム、そしてメディアの一部の癒着体質が、福島原発事故の以降、何ひとつ変わっていない。さらに強固になったということに、私たちは怒り直したいと思います。福島で郷里を追われた10万人以上の避難者に対する補償も遅々として進まない。それと併行しながら政府は、閣議決定で集団的自衛権行使容認を7月1日に決定してしまいました。私たちの声に立ち止まることなく、猛スピードで決めました。7月1日を、私たちの民主主義が殺された日、立憲主義の首が絞められた日と記録しておきます。そして、この集団的自衛権がどのように流布されていくか、過程をよく見ていきましょう。原発が拡がっていったのと全く同じ過程をとっていくのだと思います。『安全神話』にだまされたように、今回も使用権のひとつに、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が明白なる危険にあった場合、集団的自衛権を行使する、この言い方、言われたくないじゃないですか。この国の国民を危機にさらしているのは、お前らだと言いたい。私たちはこの怒りを共有しましょう。台風の国で、福島の空の上から大雨が降ったら、トリチウムが云々と言われていますが、それが海水の中に入っていくのです。何ひとつ変わっていない。より時間が過ぎただけ、残酷な事実というものが私たちの目の前に用意されているような気がして仕方ありません。子どもの本から一言。『世界の歴史は、勇敢ではあるけれども賢くない人たちによって決められてきた。賢い人はいつもそういうとき、後ずさりして沈黙をしてしまった』。賢さは学歴的なことではありません。賢さとは人の痛みに対する想像力でつちかわれるものだと思っています。私たちは想像力を捨てることなく、痛みと怒りをしっかりすてずに反対の声を上げていきましょう。怒り直しということで、一人でも多くの人に、それぞれが伝えていきましょう」

↓代々木公園から渋谷駅前を通って明治通りへのデモ


Created by staff01. Last modified on 2014-07-10 13:49:18 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について