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この運動は絶対に負けられない!〜5.3憲法集会&パレードに3700人

憲法記念日の5月3日、東京・千代田区の日比谷公会堂で「5・3憲法集会&銀座パレード2014」が開催され、約3700人が参加した。

新緑がまぶしく、初夏を思わせる好天に恵まれた連休後半の初日。会場前の日比谷公園には、入場整理券を求める人々の長蛇の列があった。ところが、「列」は何回も折り返しながら矩形になっている。そのため、先頭と最後尾がいったいどこなのかがわからない。整理券が行きわたる頃には、開場時間が迫るほどの人の多さだ。

集会の開会30分前には、ステージで和太鼓の演奏が披露された(写真下)。大人と子供が一糸乱れぬ振り付けで、迫力あるサウンドを響かせた。メンバー最年少はわずか2歳の幼児だという。

主催者挨拶で高田健さん(許すな憲法改悪・市民連絡会)は、「従来にも増して憲法の平和原則の危機だ」と切り出し、「安倍首相は私的諮問機関・安保法制懇で、みずから都合のいいように憲法を破壊しようとしている。全国で改憲反対の声が上がっている。この運動は絶対に負けられない。あらゆる場で大きな共同行動をつくろう」と呼びかけた。

ジャーナリストの津田大介さんは「自分は憲法の専門家ではないが」と断り、安倍政権の危険な性格を暴いた。「憲法96条の改悪に反対が多いと見るや、自衛隊法や周辺事態法など、下位の法律から変えていくという手段に出た。解釈改憲もずっと前から目論まれていて、外堀が埋められようとしている」と指摘。

「何かを制限する法律は、成立後すぐに運用されるのではなく、数年かけてじわじわと適用される」と刑訴法の「証拠目的外使用禁止」を引き合いに出し、裁判報道が委縮し減少した状況を論じた。また、「戦争への道を突き進む」など危機を煽るような言い方ではなく、自衛隊が実際に海外に出ていく具体的な事例を示して訴えていくほうがいいのでは、と提起。「権力側に刃を抜かせないため、こちらも殺気を放つような運動に、中長期的な展望で取り組むことが大切。歪んだ憲法論議をやめさせよう」と話した。

憲法学者の青井未帆さんが登壇。「9条は政治を縛る力がある。政治といえどもやってはいけないことがある」と前置きし、「海外派兵された自衛隊員が棺に入って帰ってくることを、私たちは受け入れられるのか。自衛隊にとっても不幸だ」。「殺し殺される価値観のリアルさが語られていない。集団的自衛権行使容認のために示された4類型は、アンリアルだ」と批判した。そして「政治家にとってはリスクでも、私たちにとっては生活そのものだ」と力を込め、「各種世論調査では改憲反対が増えている。あるべき日本の姿を問わない今の政治はおかしい」と締めくくった。

「障がい者」「被ばく労働」「沖縄」そして「若者の声」など、さまざまな立場の17人がステージに上がり、一人1分間の持ち時間でアピール(写真)。富山洋子さんが力強く集団的自衛権反対の声を張りあげると、客席はどよめいた。

社民党党首の吉田忠智さんは、「施行から67年、憲法は歴史的な試練に直面している」と強調。震災被災者、避難者に心を寄せた。集団的自衛権問題について公明党への期待をにじませると、会場からため息が漏れた。村山談話の重要性を再確認したり、戦跡を巡りながら戦争の悲惨さを語り継ぐ大切さを語った。

日本共産党の志位和夫さんは、集団的自衛権で政府が引き合いに出す「砂川判決」では、自衛隊の存在そのものが問題になっていないと反論。「安倍首相には憲法で縛られているという自覚がない。それどころか、憲法より総理大臣が上だと言わんばかりの態度だ」と厳しく糾弾。「かつての保守派改憲論者が、今では私に同調している」と紹介し、これらの人々も巻き込んだ広範な国民運動を作りあげようと決意を新たに した。会場から集まったカンパ額は120万円を超えた。

メディアや外国向けに口先では美辞麗句を並べながら、集団的自衛権行使そして改憲に向けた準備を着々と進める安倍首相。矢継ぎ早に仕掛けられる憲法破壊の動きに各界から反対の声が上がり、行動が始まっている。私たちはいま、重要な歴史の節目にいる――そんな危機感、緊張感に包まれた集会だった。(Y)


Created by staff01. Last modified on 2014-05-05 07:05:51 Copyright: Default

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