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*レイバーネットTVスタッフのゆかさんが、当日の発言内容の記録をつくってくれました。

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4月21日 レイバーネットTV・第11回放送(88分)
特番 東日本大地震と福島原発事故 第二弾
今回は特別に、前回に引き続き震災特集。

【ニュースダイジェスト】
新国立劇場事件
4月12日、最高裁は新国立劇場の合唱団員と、INAXメンテナンスの委託労働者について、労働組合法上の労働者と認定する判決。
合唱団員八重樫節子さんは各公演の実施に不可欠な歌唱労働力であること、運営財団の組織に組み入れられていたことが理由。
音楽家が安心して音楽に専念できる環境を作り出すことは、音楽家の社会的経済的地位の向上に繋がり、ひいては音楽文化の発展に繋がる。
新国立劇場運営財団に日本音楽家ユニオンとの団体交渉に応じることを要求。

君が代・不起立教員6名に処分
2011年3月30日、都教委は卒業式の君が代不起立を理由に6名の教員に処分を発令。
戒告2名、減給3名、停職6ヶ月1名。
これで都教委が2003年10月23日に出した日の丸君が代強制通達による被処分者は延べ436名にのぼる。
2011年3月10日には、東京高裁が都教委の裁量権逸脱を認め、処分取り消しを命じたが、都教委はこれを無視し、今回の処分を強行。
被処分者の記者会見によると、「処分されたのは6人だが、現場では多くの人が都教委のやり方に腹を立てている。
10.23通達を撤回し、謝って欲しい」と語る。
不起立を続け、停職6ヶ月を3回受けた根津公子さんは震災の関係で卒業式が縮小され、卒業式に出られなかった。
数年に渡る粘り強い戦いで免職処分をはねのけ、今年無事定年退職を迎えた。

4月16日、東京永田町の星稜会館で「日米同盟の深化はいらない 沖縄・辺野古に基地を押し付けるな!」4.16集会が開かれ、200名が参加。
集会では、昨年末から今年2月末まで、沖縄高江で強行された、米軍ヘリパット建設工事に対する阻止行動の映像が流された。
その後、辺野古のヘリ基地反対協議会代表の安次富浩さんが、基地を押し付ける菅民主政権を批判、仲井眞知事の動きなど報告。
ケビン・メア前米国務省日本部長の沖縄差別発言を怒りをもって批判、「米軍への思いやり予算を震災復興資金にすべき」と訴える。
集会終了後、首相官邸前で抗議要請行動が行われた。

石原出てこい!同性愛者差別発言に抗議デモ
4月16日、石原都知事の同性愛者への差別発言に対する抗議デモが行われた。
「震災は天罰」といった石原都知事だが、昨年12月には定例会見で、同性愛者について、「どこかやっぱり足りない感じがする、マイノリティで気の毒ですよ」などと発言。
この発言について、多方面からの批判・抗議が噴出。
石原発言への怒りと、差別を見過ごす社会への危機感から有志が集まり、準備された。
日本で初めての、セクシュアルマイノリティ差別への抗議デモには、180人が参加。
「石原出てこい!謝れ!」「差別反対!」「足りないのは都知事の差別の人権感覚だ」
などのシュプレヒコールを明るく大きく叫んだ。

松元:被災地の方から、「石原ここ(被災地)に来て謝れ」という意見も。


【「名無しの震災救援団」現地報告】
左:大場さん 右:中村さん

松元:なんで名無しなのか?

大場:わが社の工場、ハイム化粧品から物資を集め、皆さんの支援のもと、被災地(南三陸)に行った。
名称は、誰が言い出したかわからない。
今までに6回行っている。
南三陸防災センター近辺は津波の水が引いて、4月後半頃から観光地になっている。
現地の人たちは非常に怒っている。
南三陸町に行っている。

中村:それまで物資を中心とした支援だったが、4月17日から現地の要望として、炊き出しをやった。
全統一労働組合4名、郵政ユニオン14名、計18名。
昼は豚汁200食、夜はカレー300食。
志津川高校で行う。
避難されている方は230名くらい、自衛隊が50名くらい。

松元:避難所(志津川高校)で住まれている方々なのか、お宅に戻られている方々なのか?

中村:志津川高校の上、高台に、ベイサイドアリーナというスポーツセンターのような所があり、そこは物資集積所になっており、約500名くらいが生活。
あとは45箇所くらい南三陸町には避難所があり、そのうち大きな避難所は6箇所あり、大きな避難所に物資は届けられ、そこに小さな避難所や自宅に戻られている方が取りに行く。
志津川高校は大きな避難所のうちの一つ。

松元:全統一労組組合員のバングラデシュ人がいらして、また被災地に入ると聞いたが、今後の予定は?

大場:毎週日曜を中心に、協力団体と共に、この関係を築いていく、支援の輪を広げていこうと考えている。
今までは物資が中心だったが、今後は炊き出し、バーベキューなど、居宅の方々と避難所生活の方々、両方が一緒になる機会が少ないから、みんなで集合しながら共有できる時間を作りたい。

中村:4月24日、相模原のカレー屋と全統一労組組合員のバングラデシュ人計約13名主催の炊き出し、本場のカレー、タンドリーチキン、ナンも窯を持って行く。
志津川高校だけではなく、自宅におられる方も700名くらい被災されているので計1000名、昼食も1000名分、計2000食をトラック4台で行く予定。
中心メンバーは20年前日本に来たとき1000ドルを握りしめて日本に来た。
自分が受け入れられて生活できるようになったのは日本の社会のお陰だ、その恩返しがしたい、との思いから。

松元:避難所でモスクを中心にしてイスラム教徒の方々が千葉や埼玉、愛知などから被災地入りし、カレーの炊き出しを行っていた。
視聴者に向けて、野菜などの募集やボランティア募集などを。

中村:毎週継続してこの活動をやっていきたい。
4月29日、5月8日もやります。
道具なども預けており、ルートはこれまでの活動でできているので、自分たちでやりたい、という人があれば名無しの震災救援団HPまでご連絡を。

【日本と世界 反原発運動をどう広げていくか】
[ジョニーH「反原発ソングメドレー」]

♪ちょっと前なら大勢いたが 2週間前だとちと知らねえなあ
守ってやるから思いやりよこせと そりゃあもうやりたい放題
けどニオイがしたらとんずらよ あいつら一体何しに来てたの?
港の米兵すっからかんのヨコスカ 港の米兵すっからかんのヨコスカ

米兵も怖い。

♪知らない作業員は情報知らず 知ってる作業員は命知らず
知ってしまった自衛官は恐ろしくて逃げたけど
子どもは無邪気で3.8マイクロシーベルト年間で言うと33ミリシーベルト
になっちゃう砂場で遊んでる ははのんきだね

学校では未だ安全神話が唱えられている。

♪TEPCOでは 考えられる地震や津波に 耐えられるようにできてますから
もしもそういうことがあっても 原子力発電所の「とめる・冷やす・閉じ込める」
という安全機能を維持しています

ということを言っていた。最近削除されたが。
東電前で「もう原発いいんじゃない?」というエール。

♪そらとぼけて ラララ放射能出し
ゆくぞ だまし通せる限り
ここは怪しい ラララ化学汚染
原子の力だ TEPCOのアトム
耳をすませ ラララ目を見張れ
放射能漏れに 油断をしたら
地震に手抜き ラララ津波を無視
原子炉の中まで 危険な状態
街角に ラララ海の底に
ヨウ素流れ 人間被爆
社長消えて 会長はマスコミ接待旅行
みんなの迷惑 TEPCOのアトム
みんなの迷惑 TEPCOのアトム

[高円寺デモ]
[野菜デモ(パルク自由学校メンバー)]
右:園良太さん
左:佐々木さん

<東電本社前抗議デモ映像>
警察に押される園。
海外メディアや個人ユーストが注目。
皆で日本を変えよう、と言いたい。
デモは初めて。
<高円寺デモ映像>

松元:どんな思いでデモに参加されたのか?
園君は最初1人でやると言っていたが。

園:1人じゃなくて3人なんですが、原発をすすめてきた政府と東電に責任があるっていうのは、
多少でも原発に関心があったらわかっていたことだとは思うんですが、
世間は言いにくいムード、行動しにくい状況があった。
言いにくいムードというのは、
ACのCMが流れてくるような「行動の前に祈りましょう」「国民一丸となりましょう」というような、
などというムード。今そんなことしてる場合じゃないです、という無言の圧力。
やりにくい状況というのは、
放射性物質は東京にもきていたし、マスクしなきゃいけないし、雨が降ったら出られないし、
そもそも経験がないのでどう(放射性物質に)対応していいのかそんなに経験がない。
行動の条件としても、皆の精神状態としても、非常に動きづらい状態であったし、僕もそうだった。
そういいながらもどんどん状況は悪化している中で、これはやらなきゃいけないな、という思いが高まっていって、
そんなに計画的じゃなくて、17日に決めて、18日にやった。
海外メディアによると、抗議が少なすぎるし、おとなしすぎる。
東電前で行動していると、市民メディアの人や海外メディアの取材スタッフが降りてくる。
ユーストリームですごく見ているチャンネルの人が独自に生中継を始めてくれて(初日の時)、
それを見てくれる人がすごく多くて、そこから知られていった。
まだ3月中盤から後半はそんなに外に出て盛り上がろうっていうムードはなかった。

土屋:電車も不安定だったし。

園:そう、電車が不安定ってのもありました。
色んな集会が中止になったりとかしていたし。
ユーストやツイッターで、「ああ動いている人たちがいるんだな」
ということが伝わっていった。ネットの人たちを中心に。
3月27日のデモは、20人で申請したら1200人来てしまった。
そこで、自分たち以外にも動いている人たちはたくさんいるんだとわかった人が多くて。
その後東電前に来る人も一気に増えた。

松元:参加した方々と話してみて反応は?

園:ユーストを見て来た、という人は結構多かった。
徐々に増えていった。
こういう行動によくあるバッシング、あるのかと思っていたらそうでもなかった。
東電に対してや政府に対して、言いたいことはいっぱいある。
意外といい反応は多かった。
デモの際どういうふうに言えばよいか、ひとつ枠組みが示せたと思う。
それはたんぽぽ舎の学習会だったり、フリーター労組の声明だったり、1ヶ月前のレイバーネットTVで、確か松原さんが
「とにかくどんどんいろんなことやっていったほうがいいんだ。そうじゃないと今のムードに呑み込まれていくから」
など、色々影響受けながら自分でも形作っていった。

土屋:園さんも前回の収録の時会場にいらっしゃいましたからね。

園:そう。あの時もそういう熱気があったと思うんですよ。
今のムードはヤバイから、とにかく色々やっていかなきゃいけないんだと皆言ってたと思うんで。
ちょうど次の日ですから。(デモを行ったのは)

松元:デモ慣れしていない人たちと一緒に声を上げていこう、というムードがあったのか?

園:そうですね。
最初は少人数だから、とにかく言いたいことを言うんだ、というのが前提で。
東電と対立する形でしたけど。
だんだん初めて来る人が増えてきたんで、それだけじゃなくて、皆で思いを共有したり、一緒にやるための場っていうのをすごく意識してなってきた。

松元:東電抗議前など日本のメディアは報道しないが?

園:利権のせいもあるが、感度の違いもあると思う。
海外メディアの人たちは、自分たちの国では、こういうことが起きた時に、責任者の前に行って抗議をするのは当たり前なのに、なんでいないの?という感覚がある。
だから僕らが東電前で行動していたらわかる。
降りてきて同じ目線で取材する。
記者会見の会場から、抗議の声は聞こえるのがユーストでわかった。
だから確実に日本のマスコミも知っているはずだが、何を優先するかは海外メディアの人たちとは違うんだな、と思う。
今はだんだん変わってきましたけど。

松元:東電社員の意見は、今まで広告費を多大に払っているのに批判されるなんて、批判するなとは言わないけれども、という意見もある。
高円寺では15000人。組合みたいに組織動員しないで集まったのは初めての現象だと思うが、何故こんなに集まったのか?

園:元々音楽の町で若者が集まりやすい環境、そして素人の乱が積み上げてきたもの、があったと思う。
「原発やめろ」ってわかりやすいと思う。
今言いたいことや表現したいことがストレートに伝わりやすかった、というのがあるのではないか。
東電前では対峙する形だけど、デモは自分たちを解放するっていう側面もあるから、そういうものを求めている人たちが、この1ヶ月で増えてきたし、やれるようになってきた。
ミュージシャンなども、「自分たちも行く」とツイッターとかで書いていたので、それがどんどん回ったり、デモのサイトにメッセージが多数寄せられて、皆そういう風に思ってるんだったら自分も行こう、と思いやすかった、というのがあると思う。

<野菜デモ映像>
松元:「野菜に一言言わせて!」これを考え出したのは?

佐々木:デモを主催したことない人たちが一緒に呑んでいて、自然発生的に誰とはなしに話があがり、実現した。
ちょうど福島の農家の方が自殺されたというのがあり、一番身近な問題だし、コスプレとかにしたら面白いじゃん、というのがスタート。

松元:みなさん一言。

ほうれん草:ほうれん草だって迷惑してる。放射能は嫌だ。

かに:放射能の海では泳ぎたくないな。

しいたけ:子どもとか女性が危機感を持ち始めたけど、どう参加していいかわからないじゃないですか。
デモっていうと怖いとか「反対!」とか言えないな、だから参加しない、できない、みたいなイメージがあったので、それを変えたくて、「皆の問題」というのと、子どもと未来が大事だよ、だから一緒に歩こうよ、ということを訴えてみました。

大根:大根もほうれん草も鈴木家で作っているんですけど、俺が出荷されるためには農家の皆さんの協力がないと皆の食卓まで届かない。
農家のことをもっと考えてもらわないと、俺ら食べてもらえねえ。
これ以上農家放っておいてほしくないね。
あまりにも対応が悪すぎて、農家のせいみたいになっている、それがすごく悔しい。

[フランス・パリの状況]
飛幡祐規さん
佐々木夏子さん

松元:フランスでは福島のことをどういう風に報道されているのか?

飛幡:フランスの新聞はほぼ1面扱い。

松元:フランスも原発大国ですが?

第二次世界大戦後、フランスは原発大国になり、アメリカに対抗するために、国の独立のために核を持つ、兵器も持つし、原子力も作ると国が決めてしまった。
ボール<?>とレジスタンスに参加した共産党<以下聞き取りにくい>

松元:一般国民はどんな反応?

飛幡:今回の事故に非常にショックを受けている。
世論調査だと質問の仕方によってうまく出でこない時もあるんですが、原発安全神話が崩された。
テクノロジーが発達している日本での事故にショックを受けている。
緑の党という環境に関心のある勢力が持ち直し、デモ、脱原発反原発が以前よりずっと新聞雑誌などに取り上げられるようになっている。

松元:ドイツでは25万人のデモ、フランスでも大きなデモがあったと思うが、やっぱりこれはチェルノブイリの影響?

飛幡:ドイツが一番反原発が強くて、これはチェルノブイリより前の現象。
フランスでは福島の後にフェッセンハイムという一番古い原発にドイツやスイスからも1万人集まった。
なぜドイツで脱原発反原発がすごいかというと、
第2次大戦、ナチスを置いてしまったドイツは、国家がトウキに走るという体験をして、ものすごく反省をした。それで中央シュッテンの国家の危険を、国民が噛みしめてあとは環境、テクノロジー、歴史的に哲学者が批判してきたという伝統があるので、反核反原発があった。

松元:出演者からパリに質問。

園:フランスの社会運動の人々は、今の日本政府や人々の動きをフランスではどう捉えられているか?

佐々木夏:情報がほとんど入ってこない、という事情がある。

園:日本の運動の情報が入ってこない、ということ?

佐々木夏:日本の運動は、東電前の行動など報道されている。
日本政府の動きは、正確な情報は入っていない。

飛幡:フランスのメディアでは「なんでこんなに情報が入ってこないのか?データも出てこないし。変だ。
日本のメディアはどうしてちゃんと情報を流さないのか」という批判が。
同じ事故がフランスで起きてちゃんと報道するかは疑問だが、こんなことが起きたんで、みんな黙ってないだろう、というのは確か。
市民運動をしている人たちはずっと「おかしい」、「もっと批判が出ていい」と言っている。

松元:それは日本で「なぜもっとみんな声を上げないのか」という意味ですよね?

佐々木夏:「ル・モンド」によると、
社会運動が不活発な日本にもかかわらず、
日本がこれほどまでやるとは思っていなかった、
とデモなどの動きは海外では好印象。

松元:今回これだけ集まった、ここで止めちゃいけない、ということ。
レイバーネットは各国に会員がいる。
韓国の会員の方も、韓国でも反原発の動きがある。
社会運動が盛んな所なので、韓国に負けないように活動していきたい。
ここからどう動いて広めていけばいいか?

佐々木:3つ原発がある島根が地元。建設中の3号機は活断層の上にある。
地元では全く危機感はない。
事故後、地元の人のインタビューだと「事故は怖いけど、お陰で立派なビルが建ったしね…」
地方で実際に原発を受け入れている地域の人が本当にヤバいと思って活動しないと。

松元:福島の避難所の方々と話すと、原発があったために仕事があって収入があったので、一言で廃止とまではいかない。
ここまでの事故が起きたので、今まで東電がやってたことは間違っていた、ということはわかった、とは言うが、じゃあ廃止しろというところまで行くのか、といえば、なかなかそこまでの声は聞こえてこなかった。
原子力発電所で働かれている方たちの仕事が、私たちが廃炉というと、その人たちの仕事がなくなってしまう、ということも考えていかなければいけない。

かに:「反対」だけ言っていたのではダメ。
そこで働く人たちの生活も考えながら言葉を発している、というのはわかってほしい。
デモをすることは難しいことじゃない。
パルクの本に「誰でもどんな人でもデモができる」と書いてあって、すごいことだなと感銘を受けた。
デモは誰でもできる。
これから、小さい子どもがこれを見て、自分たちもこういう風に社会が変えていけるんだ、というのをわかってもらえればうれしい。

園:島根の無関心の話題を受けて、ネットを見てない人が圧倒的にいる。
そういう人たちとどうやって広げてつなげていくか。
事故から1ヶ月経って、皆この現状に慣れ始めている。
元々競争社会だから、率先して日常に戻っていかないと、ふるい落とされるとか、それを変えるイメージを、僕も含めて皆持っているわけではないので、例え放射能が舞っていようが何であろうがそれに慣れていかなければいけないという諦め、それにどう抗っていくか、だと思う。
行政の対応を見ていても諦めを感じる。
それを変えるために、地域、学校、家庭、職場、という、自分たちが属している所でちゃんと伝えていく、それぞれ活動していく。
日本では過激だと思われるのかもしれないけど、皆で東電前などに集まって抗議することは、原発を進めたらこういう風に抗議されるんだよ、会社が立ち行かなくなるんだよ、と思わせることが利権をなくさせることでもあると思う。
メディアの報道を見てても感じること。
そういうことをした上で、原発に変わるエネルギーも実現していけるだろう。
福島の人といかにつながっていけるかが大事。
これから非常に大規模な避難が必要になってきた時に、見捨てられる人を作らないために、行政や自衛隊任せにするだけじゃなくて、派遣村の時のように、自分たちで助け合いのつながりを作り、やっていくことと、そういうやり方があるんだということをマスコミやオルタナティブメディアを使って、広げたり実践していくことが必要だと思っている。
そのためにも一緒に動く人を増やしていきたい。

松元:埼玉に避難している人に話を聞いたが、
「自分はできれば地元に帰って農業がしたい」「福島県民だからせめて福島に帰りたい」
と言っていた。

しいたけ:デモ申請初めてしたが、警察がすごくやさしかった。
デモ参加者同士が繋がる場ができればいい。

野菜:会社でデモ参加してますとは正直言えない。
あまり親しくない人にも「こういうことやってる、こういうとこ来てみない?」と言えるようになりたい。

佐々木夏:今年の4月はチェルノブイリから25周年ということで、福島が起きる前からデモの動きはあった。
そこで福島がおきたので、もっと大きな動きになればいい。

飛幡:今週末、ノルマンディの集会に行き、福島のことを伝えてくる。
いまや全世界が被爆するという意識、地球的な規模で声を上げていかないと難しい、これがグローバルな問題。
ローカルな問題では、原発は貧しい所に作られて、産業がない所を豊かにしていこう、という事情があるので、地元の住民たちの複雑な事情もわかる。
その人たちをどうやって脱原発の意識の人たちに取り込んでいくか。
他の生き方ができるかということもみんなで考えていかなければいけない。
直ちに子どもたちや妊婦さんのことを私たちが考えていかなければならない。

松元:アメリカは104基、フランスでは59基、日本には55基。
4月はチェルノブイリから25年ですが、6月にまた大きなデモが日本であるそうですが。

園:6月11日、30万人規模のデモをやろうとしている。
5月7日にもデモがある。

野菜:5月22日野菜デモ第二弾。

【山口正紀のピリ辛コラム】

土屋:今日色んなデモを受けて感想など。

山口:チェルノブイリ25年前、その当時日本でも反原発運動はある程度ありました。
広瀬隆さんとかの訴えであちこち集会が開かれて。
けど段々しぼんでしまって。
今回のことがあってまさに爆発した。
不安の高まりはものすごく大きい。
なぜこうなっているのか、メディアからきちんと情報が出てこない。
「知りたい」はものすごく大きいと思う。
電車の中でたんぽぽ舎の冊子を読んでいたら、「それ何ですか?」と話しかけられ、その人はその足でたんぽぽ舎の学習会に来た。
知ったら怒りを表現したい。
それを園さんたちがまず東電前でやった。
次いで高円寺デモ、野菜デモ。これは25年前にはなかった形だ。
新しい運動の形だと思う。
しかしそれを日本のマスメディアは報道しない。
そこまで腐っているのか。
これを知らされれば地方でも集会は開かれているが、もっともっとあちこち広がっていくと思う。

土屋:朝日や読売では「原発維持」が多数派、これについて。

山口:これだけ不安があるのに、朝日や読売の世論調査だと
「原発を増やす」「現状維持」が56%。
調査によって誘導尋問的なところもある。
最大の問題は、今まで東電がやってきた、「日本には原発がないと電気が止まるんだ」徹底的に皆に不安を与えている。そして直後にやった「計画停電」。
僕は計画的犯罪だと思っている。
あれをやることで「停電になったらこんなに困るんだ」という脅かしをやる。
実際には最大使った時でさえ火力水力だけでまかなえる事実をメディアが報じないということが非常に大きな問題。
いかに原子力保安員、原子力安全委員会、東電の技術者がデタラメかということですよね。
安全であるというデータは嘘であることの他に、無能であるということ。
僕はたんぽぽ舎の話を聞きながら、やるべきことを何もできないできたという、この無能さは今全国あちこちで起こる可能性のある事故でも全部再現することであって、島根でも、鹿児島でも、いっぱいある。
その無能さがちゃんと伝えられてない。メディアはそれをきちんと批判しない。
感情的なことは言うけれど、根本にあるそういう問題をメディアが報じないことが問題。

土屋:今後の運動の目標としては。

山口:地震によってあちこち地震が活発化している。
この時期に浜岡やあちこち動いている原発をただちに止めろという運動が一番緊急だと思う。
さしせまった危機ということをどれだけ運動として伝え、各地で広げていくか。
それから、止めてしまえ、という大きな世論作り。
日本は世論で動く部分がある。
その世論作りをどれだけ広げていくか。
それが運動の課題だと思う。

土屋:これからは何が必要か?

山口:運動とメディアの問題はすごく大きい。
メディア自身がちゃんと伝えない、しかし、メディアの中にも
これは何とかしなきゃいけないという人が現れだしている。
園さんを取材する人も増えている。
東京新聞のコラムで、自己反省のコラムが出たし。
毎日新聞が15、16日、2日続けて脱原発の社説を出しましたね。
問題はあるにしろ。
そういう方向に変わってきているので、そういう声を運動とどうやってつなげていくかということが一番大事。
いずれにしろ、皆さん仰ったように、皆さん色んな形で運動をどんどん広げていって、それをメディアに報道させて、こういう動きがあるんだよと。
フランスでは、日本ではそういうことは起きないという社会的な定評はあるんですけれども、その定評をひっくり返していくような運動のつながりをいけるし、また今、それをやっていかないと、僕は本当に改めて自分自身も25年前、反対運動やらなきゃいけないと思いながら何となくきてしまったその結果がこれだと、とても反省しなきゃいけないと思ってるんだけど、オールド世代も一緒になって、僕らも漬物でも何でも一生懸命参加していかなきゃと思ってます。

・ツイッター紹介
「福島の次は島根かもしれない」
「活断層の上に建てているのはわざとなんだろうか?」
「牛や馬など生き物の声を代弁します、というのは原発時代に通じる近代文明の傲慢ではないですか?牛や馬を工学的に技術管理し、望まない生を強いる文明にも目を向けて欲しいです」
「これから子どもも犠牲になる。子どもにツケが回ってくる。本当の怖さはこれからやってくる」

松元:被爆者の方に話を聞いた時、「今ここで痛みがわからない、死が近いとわからないので、何年先になってみないとわからない、その怖さっていうのは、私たちしか知らないんです。これをわかってください」という声も。

「警察だって被爆するから、やさしくなりますよ」
「デモの話をするっていうのはなかなか難しい」
「原発の本をカバーなしで読んでます」

土屋:それが流行りだしたらいいですね。

「原発なしでも電気は大丈夫、というのを素人が言っても信じてもらえない。それだけはジレンマ」

土屋:レイバーネットTVは皆様の寄付で運営されております。
ご協力よろしくお願いいたします。

松元:今年からレイバーネットTVでは、インターネットTVの中継がしたいという団体をお手伝いする事業を始めました。
イベント中継のご相談お寄せください。

土屋:ネット環境がなくてこの番組が見られない、というジレンマを感じている方は、
数人で家に集まって、みんなで見る会などやっていただければうれしいです。

土屋:次回は5月5日、原発第3弾、テーマは「原発を推進したのは誰か?」

Created by staff01. Last modified on 2011-04-23 10:26:44 Copyright: Default

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