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ウェブニュースでは、中国ホンダのストライキは終結した、という情報が流れま
くっています。

◎ホンダ部品工場のストライキ終了、東風ホンダは2日から生産再開へ
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0531&f=business_0531_127.shtml

しかし現地からの情報では、一部の労働者は妥協して仕事に戻ったが、いまだス
トライキは続いています。

マスコミは会社発表だけを鵜呑みにするな!

香港を拠点に中国労働者の状況をウォッチしている「労工世界網」(http://www.worldlabour.org
)は、以下の国際支援の呼びかけを発しています。日本からの連帯署名を!

個人、団体の署名を求めています。


=====

国際支援:ホンダ労働者の闘争を支援し、賃金引上げと組合の改選を求める

労働組合、民間組織、中国の労働状況に関心をもたれる友人のみなさん

広東省佛山市のホンダ自動車部品製造有限公司(本田汽車零部件製造有限公司)
の労働者のストライキは14日目に突入しました。これは近年の中国労働者によ
って行われるストライキにおいては比較的持続したものであり、中国労働者の状
況に関心を持つ友人たちが富士康(フォックスコン)労働者の飛び降り自殺事件
で悲しみに暮れている最中、ホンダ労働者のこの闘争は疑いなく人びとを勇気づ
けるものでした。

闘争はすでに一定の成果をあげている、とホンダ労働者は語っています。およそ1800
名いる工場の労働者のうち、なんと8割もが技術学校に在籍中の実習生なのです
。かれらと会社がかわした実習契約によると、「労働法」は適用されず、賃金も
毎月900元で最低賃金を下回る水準で、社会保険にも加入していませんでした
。学校で募集があるとき、会社は食事と住居は保証すると約束しましたが、実際
には一食分しか保証されず、宿舎の光熱費は賃金から天引きされ、手取りはわず
か700元でした。実習生は一年ほどの実習を終えて卒業証書を取得したのちは
じめて正社員になることができます。しかし正社員になったとしても手取りは1
000元程度にしかならないのです。

5月17日、労働者たちはストライキに突入しました。会社側が召集した大会に
おいて、労働者たちは108項目の要求を提起し、会社側の要望を受け入れて3
0名の代表を選出しました。その後、会社側は誠意ある交渉に応じないだけでな
く、2名の労働者側代表を解雇し、見せしめにしようとしたのです。

5月24日になって会社側は55元の食事手当を提示しましたが、労働者たちに
拒否されました。実習生と正社員は高い勇気と団結を維持してストライキを堅持
しています。

5月26日に会社側が提示した案は、実習生の賃金を477元増額、正社員の賃
金は355元しか増額しないというものでした。労働者は会社側の分断提案を拒
否しました。

5月27日、全体で協議して再度会社側に以下の重要な点を要求しました。

1)基本給を800元増額し、増額した三日以内に労働契約を結びなおし、年間
昇給は15%以上とし、年末一時金、祝日手当は前年度を下回らないこと、
2)年齢手当を追加すること。一年あたり100元の増額、10年を上限、
3)ストライキに参加した労働者に対する報復を行わないこと、解雇された労働
者を復職させること、
4)労働組合を再編成し、委員長および関連人員の再選挙を行うこと。

5月28日、会社側は再度新たな提案を行った。実習生の賃金は三ヶ月目から6
34元増額する、正社員については355元の増額というものでした。同時に、
会社側はさまざまな手段を通じて仕事に復帰するよう実習生に圧力をかけ、31
日からの操業再開を要求しています。これら一連の過程の中で、ホンダ労組はス
トライキに参加した労働者に何ら支援の手を差し伸べないだけでなく、逆に早く
自分の持ち場に戻り生産を再開するよう労働者に要求しています。

会社側のさまざまな分断工作と弾圧に対して、今日5月31日、二週間持続して
いるホンダ争議は決定的なときを迎えます。わたしたちは中国労働者の状況に関
心を持つ全世界の労働組合、民間組織、友好人士に対して、中国ホンダ労働者の
正義の闘いを支持し、ホンダがストライキ参加者に対する分断と弾圧をやめ、労
働者の要求を公式に受け入れるよう圧力をかけることを呼びかけます。

1、すべての労働者に800元の昇給を行うこと
2、年齢手当100元を実施すること
3、解雇された労働者代表を復職させること
4、労働組合の再選挙

中国労働者に関心を持つ友人の皆さんに、今後の展開に注目し、労働者の要求を
支持するよう訴えます。

労工世界網:http://www.worldlabour.org/chi/(中国語)
メールアドレス:info@worldlabour.org

2010年5月31日



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