本文の先頭へ
LNJ Logo 船場吉兆の争議経過 ― 管理職ユニオン・関西
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item senbakityo2
Status: published
View


『あぱけん』第37号 (2007年12月22日発行)より

船場吉兆 団体交渉  来年1月15日に注目

 

 管理職ユニオン・関西  村上 洋一

 船場吉兆は、吉兆創始者で文化功労者でもある湯木貞一氏が、のれんわけの形で息子や娘婿に独立させた会社の一つで、団体交渉に出てきた女将さんが三女に当たり、娘婿が湯木社長である。長男が本店をまかされ、次男が心斎橋店、博多店、天神店の担当である。取締役4名がすべて親子という、典型的なオーナー会社である。

   10月下旬、天神店の菓子ラベルの張り直しによる賞味期限の改ざんが発覚したが、パート社員が勝手にやったと、次男(尚治取締役)が責任をパートになすりつけていた。また、本店での牛肉味噌漬けの但馬牛偽装、地鶏の産地偽装などが発覚し、大阪府警からの家宅捜索や農水省からの調査、そして改善報告書の提出を求められていた。

 この様な中、心斎橋店のパートタイマーの女性が当組合に加入した。彼女達の要求は、会社からの営業自粛に対して、_饉劼ら、顧客に対する指示や就労に対する指示が全くない、どうすれば良いのか。▲泪好灰澆納茲蠑紊欧蕕譴討い詭簑蠅亡悗垢訐睫世聞きたい。パートタイマーについて今後の雇用について聞きたいという、切羽詰まったものであった。

 11月20日に、組合員4〜5名と管理職ユニオン・関西の大浜さんと私で吉兆本店に出向き、直接組合加入通知と団体交渉の申入れを行った。会社は、喜久郎取締役(社長の長男)が応対し、応接室と思われる部屋で、大浜さんが組合加入通知を読み上げた。読み終わるとすぐ、喜久郎取締役はパートの方々に視線を向け、「ごめんね。ごめんね。」と言い、組合員からは「17日待っていたのですよ。」、「ごめんね。ごめんね。行けなくて」との、やさしそうな取締役の言葉。その言葉に組合員からのすすり泣きも聞こえた。また、彼は「急に大阪府警からの捜査があって、私も逮捕されるとのうわさもある」と、逮捕を恐れているようであった。

 その後、会社から回答があり、11月30日に団体交渉となった。団体交渉は船場吉兆本店3階。パーティ会場であろうか、100人近くは入る広間で、会社出席者は、喜久郎取締役と女性社労士の2名、こちらは組合員13名と非組合員10名程度と仲村さん、岡本さんそして私であった。まず喜久郎取締役が、今回の経緯を説明した。しかし、福岡での賞味期限の改ざんについては、店長(尚治取締役)は指示していないと言っていると説明し、「改ざんが起こったということ、従業員がせざるを得なかったのは、会社の責任」と言ったが、指示については認めなかった。

 仲村さんが「再建か会社整理か、それによって組合の対応も変わる」と方向性を出すことを強く迫った。それに対し「警察の捜査が継続中であり、今後どのようになるかわからないが再開したい」と取締役は説明。再開についての目処については、わからないの一点ばりであった。

 その中で、喜久郎取締役は、「みなさんのところに(心斎橋店)行ったころが、なつかしい。できれば、その頃にもどりたい」との言動あり。この泣き落とし作戦に岡本さんから、「感傷にふけるな、現実を見つめよ」との強い言葉。

 雇用の問題については、「みなさんに対して失礼のないように、会社に体力のあるうちに、法律に則り対応したいとの綺麗な言葉があり。

しかし、具体的に確認すると、断腸の思いであるがなどと言い、12月29日で辞めていただくとの説明。結局は解雇であり、本日が解雇予告日であるという説明であった。

 団交の途中から弁護士と税理士が出席、特に税理士が、資金のないことをしつこく抽象的に説明。組合は、希望退職の募集をすることを強く要請し、会社は検討をすることを約束して、団体交渉は終わった。

第1回団体交渉以降のことを、以下に簡単に記載。

12/1  第2回団体交渉 12/3が希望退職募集で賃金の1ヶ月分の提示。期限が切迫していること条件が合わないことで、組合は拒否。おかみさん(佐知子取締役)土下座。
12/6  第3回団体交渉 12/3と同じ条件の為、再度拒否
12/7 パート社員さん2名が記者会見
12/10 農水省へ改善報告書提出、会社記者会見。女将さんの喜久郎取締役へのささやき(頭が真っ白になったと言いなさいという)が、TVで大きく報道される。
12/11 全社員に対し、12月15日を期限として希望退職募集が判明
      団体交渉の要求と希望退職募集条件に対する要求。
12/14 船場吉兆へ団体交渉の申し入れ行動
      入り口に鍵をかけ本店に入れず。船場吉兆前、記者会見。
12/17 第4回 団体交渉
     農林水産省への改善報告書の要約の入手
     希望退職募集の結果確認 全社員184名中 106名が応募
今後の船場吉兆の方向性について、来年1月15日までに決定し、組合員の雇用は1月15日まで賃金100%保障。

 パート社員の代表である組合員2人の記者会見での受け答えにも余裕が出て来、闘いに対する意識も高くなってきた。船場吉兆闘争に注目し、今後の支援をお願いします。

                                          以 上

                                
<関連ニュース>
◇ 「鬼の住む館」=船場吉兆で立ち上がる ◇ 「船場吉兆」組合員の1月中の行動報告

アルバイト・派遣・パート関西労働組合 http://www.ahp-union.or.jp/

管理職ユニオン・関西 http://www.mu-kansai.or.jp/


Created by takaheims. Last modified on 2008-02-08 11:42:28 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について