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シチズンホールディングス本社前闘争 | ||||||
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シチズン本社前は、鉄柵とロープで出入りが制限され、10人近い警備員が物々しく警備をしている。 韓国シチズン精密の組合員たちは、食事に出てくる社員にハンドマイクで支援を呼びかけ、用意してきたチラシを渡そうとする。だが、会社から何か言われているのだろうか、チラシに手を出す社員はいない。ただ無表情で通りすぎるだけだ。 「社員のみなさんと敵対するためにきたのではありません。ただ、会社のこんなやり方を黙って許したら次はどうなるでしょうか。ぜひ支援をお願いします」 そんな切実な訴えが聞こえなかったはずはない。きっと「これではいけない」と思うシチズン労働者も少なくなかっただろう。雇用の不安定化が進む日本の労働環境で働く人々にとっても、韓国シチズン精密の売却は、決して遠い外国の出来事ではないのだから。 鉄柵の向こうでは、社員らしき人物がビデオカメラを回し、写真を撮っている。ハンドマイクからの訴えを聞くことがよほど辛いのか、騒音計まで持ち出して測定値を撮影しはじめた。すると太鼓を叩いていたシチズン精密の組合員のひとりが騒音計の前に進み出て、太鼓を連打しながら何か抗議をしている。抗議の声は聞こえなかったが、騒音計の前で太鼓を叩かれては測定にならない。 おそらく何かの訴訟に備えて何かの証拠にするつもりなのだろう。しかし、こうした場面でいつも感じるのだが、問答無用で会社を売り飛ばしておいて、ハンドマイクの音がうるさいと言うのはずいぶん身勝手なものだと思う。静かに話し合いをして、労使とも納得しさえすれば、双方とも余計な労力を使わずに済むのに。 結局、問答無用で売り飛ばした方がコストがかからないという計算なのだろうし、その損得勘定の中にはハンドマイクの音量や、世界に名だたるブランド、シチズン時計のイメージ低下も計算に入っているのだろう。しかし「騙し討ちで売り抜ける」などという反社会的な術策は、決して得策ではないことをきっとシチズンホールディングスは知ることになるだろう。 宣伝行動が後半に入ると、雨が降ってきた。 次第に激しくなる雨の中、組合員たちは雨具もなしで社前行動を続ける。 むしろ雨に濡れてテンションは上がっている。 鉄柵の前に移動した組合員たちは、歌を歌い、踊りながら、楽しそうに見えるほどだ。 そして1時間ほどの宣伝行動が終わった。 組合員たちは、力一杯シュプレヒコールを上げた後、次のスケジュールのために移動を始めた。 文責:安田(ゆ) Created by Staff. Last modified on 2008-07-22 10:19:19 Copyright: Default |