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News Item 20040413kata
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12日の行動の要約(片柳)

「やれることをどんどんやろう」

 今日から平日となったが、仕事があるにもかかわらず、500人がお昼の国会集会 にやって来た。「アルジャジーラTV局にメールを送りました」、「政府が足を引っ 張っている。おかしな発言をするな」、「第二のベトナム戦争です」、「命が大事と いうことをこの時くらい痛感することはありません」などの発言が冒頭からなされ、 内容も具体的行動提起を伴ったものが多くなって来ている。国会議員は、議員個人が 署名集めを開始し、自衛隊撤退を要求する方向で動きはじめた。   家族はアルジャジーラTVに向けてのメッセージを作成、「家族の顔を確認させてく ださい。身代わりが必要なら喜んでなります」と政府の冷たい仕打ちで不安を隠し切 れない中でも必死の訴えを続けている。

 昨日、アルジャジーラTVのあるカタールに到着したNGOはアルジャジーラTVに生出 演し、イラクのために尽力している仲間なのだと直接声を届けることができたとい う。同NGOの日本メンバーは「自衛隊を送ってしまったことが間違えだったと今訴え ないでいつ訴えるのか」と自衛隊の即時撤退を強く訴えた。

 また、「NGOの世界ネットワークが全世界に広まっている」「署名が広がって行く のを見て、平和が望まれているのだと力強く思う」という実感が多くのNGOから発表 された。そして「ファルージャの子どもたちの命も守って行きたいと考えている」 「ファルージャでどんな酷いことがおこったか、イラクの人の命も救わなければなら ない」という皆の願いが確認され、これからも、イラクの皆さんに日本の様子が伝わ るようにどんどん情報を送っていこうということを誓いあった。そして、「日本のテ レビの報道が間違っていると思ったら、テレビ局に電話して抗議しよう、良い報道と 思ったら誉めてあげよう、それが正しいTVの見方です」とマスコミ対策の方向性も示 された。

 最後に、せめて「政府は(人質解放の)邪魔をしないで」という訴えが相次ぎ、 「国民の命より軍隊を選んだ小泉首相は辞任すべき」という意見で一致した。

 夕方の集会は、「政府、評論家の言っていることは全く事実と違う」という批判か ら始まった。国会議員自らからは「政府の責任は大きい」とのコメントもあった。  アメリカ・ニューヨークに住んでいる方からは、「ニューヨークの世論は、自衛隊 がイラクに行ったことを何も評価していない。感謝などしていない。それどころか、 一体いつ故郷に帰れるのかと心配し、自殺も増えている」というメッセージが寄せら れた。

 また、中学生が挨拶にたち、「学校で緊急のビラを作ってまきました。学校で『自 衛隊は即時の撤退を、3人の命を守ろう』というフリートーク集会をやります。3人 の命を守るのは自衛隊の即時撤退をすることです」と発言をした。それを聞いて大人 の側は「大人も中学生に負けずに頑張りましょう」と発言。若者の素直な行動に皆心 を動かされていた。  最後に、「イラクの人を殺すな」と言いながら、首相官邸に向けた外でのシュプレ ヒコールに移った。

 ところが、ここでトラブルが発生した。本日、アメリカからチェイニー副大統領が 来日している関係からか、数百人の警察官が壁を作ったため一歩も前に進めなくなる という事態となった。この事態に参加した1100人は一斉に抗議のシュプレヒコー ルをあげた。そして暫くの混乱を経た後ようやく前に進むことができた。  官邸に向かっては「自衛隊は撤退しろ」、イラクの皆さんに向かっては「イラクの 人たちが自分たちの手で担っていけるように手伝って行きたいんです」と私たちの メッセージを今日も訴え続けた。

 明日は、夕方6時国会前です。   さらに、行動は続きました。

 渋谷では10代20代の若者が中心に思い思いの抗議行動を行っていて、この日 は、小泉首相にメッセージを届けようという企画が考えられ、A4サイズの紙に、平和 ・生きることに関するテーマの絵や文書を書いてもらっていた。道行く人は次々と メッセージを書き込んでいた。そして、地面いっぱい壁いっぱいにメッセージが集ま り、周辺はちょっとした美術館?と見間違うほどの作品の山で埋め尽くされた。  メッセージの内容を紹介すると「3人の命より米を優先したことを絶対に忘れない ぞ、首相としてあるまじき判断だと思います。」、「軍隊や兵器では平和はつくれな いと思います」、「武器なくして心で解決を」・・・。このメッセージは明日、首相 に届けられる。

 この企画は、メッセージを届けようという想いから、皆で行動している間に自然に 発生したものだという。集まっているメンバーも、偶然に集会で顔を合わせただけの メンバーだという。いわば全くの見知らぬ若者どうしが、「なんとかしなくちゃ!」 という想いだけでやり遂げた企画。それにしても、なんだか塗り絵みないな感じで、 立ち行く人も次々と吸い込まれるように参加できる気軽さもあり、たくさんの人の平 和への願いが込められるものとなっていた。  また、高遠さんが書いたメールの文面が公開されたり、歌で、文書で、署名で、チ ラシで・・・とあらゆる方法での訴えが実行されていた。そしてこの行動を明け方ま で続けると皆張り切っていた。

 「私にできることは・・・??たくさんあるよ!!」という、若い世代の素直な気 持ちはとてもすがすがしいものでした。

cubacomm@mail4.alpha-net.ne.jp
Katayanagi Yoshimasa
片柳悦正


Created byStaff. Created on 2004-04-13 11:15:35 / Last modified on 2005-09-05 02:59:43 Copyright: Default

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