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「戦争はいらぬ 戦争をやらぬ世へ」むのたけじ反戦塾 節目の学習集会「私の思い、みんなの思い」を語り合う会 | ||||||
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2025/08/30 「戦争はいらぬ 戦争をやらぬ世へ」むのたけじ反戦塾 節目の学習集会「私の思い、みんなの思い」を語り合う会投稿者: 花崎哲『戦争はいらぬ 戦争をやらぬ世へ』 むのたけじ反戦塾 節目の学習集会 「私の思い、み んなの思い」を語り合う会 〜戦後80年、むのたけじ 亡くなってから9年目にあた って〜 と き:2025年8月30日(土)13:30〜16:30 ところ:文京区民センター3A会議室(地下鉄春日駅2分・後楽園駅5分) プログラム: 第1部「反戦をめぐる今の情況と憲法」 13:30〜13:40 はじめに 13:40〜13:50 映像「むのたけじさんと反戦と憲法」(有明集会でのアピールほ か) 14:00〜15:00 お話 愛敬浩二先生(早稻田大学法学学術院教授=憲法学) 1.「反戦」をめぐる今の情況について 2.それぞれの課題と憲法 休憩 第2部「むのたけじ反戦塾」の報告 15:10〜15:30「むのたけじ反戦塾」の試み ・設立の趣旨 ・話し合いの形 ・話し合いから出てきたもの 15:30〜16:20 話し合い ・今、とくに問題と思うことを出し合う ・これからやりたいと思っていること、提案 16:20〜16:30 話合いのまとめ ・今後の展開について考える 参加費:1000円 学生・若者:500円 「戦争はいらぬ 戦争をやらぬ世へ」 『むのたけじ反戦塾』のよびかけ むのたけじさんは、2016年5月3日、有明臨海公園で行われた「憲法集会」で「憲法9条こ そが人類に平和をもたらす」と強く訴えました。 しかし、それから9年、実質的に憲法を変えて、戦争の準備をすすめようとする力はます ます強まっています。 そうした中で、私達は、「何とかしなければならない」と思いながら「どこから始めたら よいのかわからない」ところに追い込まれています。 そこで私達は、ひとつの方法として、むのたけじさんが生前、反戦のために訴えられてい たことを、もう一度見直し、読み直し、自分たちの有効な行動を考えていきたいと思いま した。 その具体的な場づくりとして、あらたに『むのたけじ反戦塾』を呼びかけます。 学習会のなかで、むのたけじさんが晩年とくに、戦争と憲法の危機に対して訴え続けてき た映画や映像、著作、あるいは新聞記事などに加えて、むのたけじさんの平和に向けた活 動を知る人から話を聞き、それをもとに話し、自分たちの戦争反対、改憲を阻止する活動 を作っていきたいと考えています。話し合い、考える場づくりを拡げて行きたいと思いま す。 こうした2022年8月の呼びかけに対し、このような呼びかけに賛同して60人の方が参加し 、2022年12月から2025年5月まで12回の学習会を行いました。 そして、それぞれが考えている現在進行形の問題、課題を出し合い、とくに「戦争はいら ぬ 戦争をやらぬ世へ」実現のために、自分たちがどんなことができるのかについて話合 いました。 「むのたけじ反戦塾 節目の学習集会」(2025年8月30日)へのおさそい 今回呼びかけます「むのたけじ反戦塾 節目の学習集会」(2025年8月)は、これまで話し 合ってきたことをあらためて考えるとともに、今、起きている問題に目を向け、それに対 し、どのようにしていったら良いか考える集会、学習会です。 さらに「反戦塾」の今後の展開をどのようにしていくかについても、考えていきたいと 思います。 これまで「反戦塾」に参加された方も、はじめての方も奮ってご参加ください。 2025年8月 むのたけじ反戦塾 憲法9条こそが人類に希望をもたらす 二〇一六年五月三日の有明公園で行われる憲法集会での挨拶 (全文) むのたけじ むのたけじでございます。 今日の集まりは戦争を絶滅できる目的を実現できる、その力を作る集会です。でもこの 会場にお集まりの方々の中で満七〇歳より若い方々は戦争がどういうものかを国内で体験 する機会を持ちませんでした。 私はジャーナリストとして戦争を国内でも海の外でも経験しました。そういう年とった 人間としてより若い方々のために短い時間ですが三つのことを申し上げたいと思います。 まず戦争とは何か。 それは常識では考えられない狂いですね。 私どもは従軍記者として出かけたから武器を一つも持っていません。それでも両軍が戦 闘している場所で取材活動をやれば兵隊と全く同じ心境になります。 じゃあ何か、相手を殺さなければこちらが死んでしまう。死にたくなければ相手を殺せ 。戦場の第一線で立てばもう神経が狂い始めます。これに耐えうるのはせいぜい三日ぐら いですね。あとはもうどうとでもなれ、本能に導かれるようにして道徳観がつぶれます。 だからどこの場所でも戦争があると女性に乱暴したり、ものを盗んだり、証拠を消すた めに火をつけたりする。 これが戦場で戦う兵士の姿です。その兵士を指導する軍のお偉方は何を考えるか、どこ の軍隊も同じです。敵の国民をできるだけたくさん、できるだけ早く殺せ、そのために部 下を働かせろ、すると勝てるね、これが戦争の実態です。 こういう戦争によって社会の正義が実現できるでしょうか。人間の幸福が実現できるで しょうか。出来るわけはありません。 だからこそ戦争は決して許されない。それを私たち古い世代は許してしまいました。し かも戦争の進み方はまことに恥ずかしい姿でした。 日清戦争以来、十年ごとに戦争を続け、昭和六年の満州事変から一五年戦争をやって結 局ナチスドイツと同様ファシズムの日本とは一緒くたにされて近現代史に例のない無条件 降伏、条件なしの敗北で戦争を終わらせました。 なんとも申し訳ない、特に私どものように新聞の仕事にたずさわって真実を国民に伝え て道を正すべき人間が何百何千人いて何もできなかった。それはなぜなのか二番目に申し たいと思います。 戦争を始めてしまったら止めようがないということを力説したいのです。明治憲法とい われた大日本憲法は最も古めかしい君主制度の下で我々国民は憲法の中で国民とも人民と もいわれず臣民、家来でした。 戦争が始まってしまってもし国家の方針に反対することを言ったり書いたりすれば治安 維持法で無期懲役ないしは死刑が決まっていた。そういう状況だったんです。 だからこそどういうことになったのか、二番目の私が言いたいことは本当に無様な戦争 をやって無様な尻拭いをしてそして残ったのは何か?憲法九条です。憲法九条は二つの顔 を持っています。 マッカーサー司令部のほうから見ればナチスドイツとファッショの日本は国家としては 認めない、だから交戦権は認めない。戦争はやらせない、軍隊は持たせない、本当に泣い ても悔いても足りない程の屈辱だったはずなのに、古い私たち日本人はそれを感じ取りま せんでした。 それで何だ、私もその一人ですが、この憲法九条こそは人類に希望をもたらす。そうい う受け止め方をした。 そして七〇年間、国民の誰をも戦死させず、他国民の誰をも戦死させなかった。それが 古い世代に出来た精一杯のことです。道は間違ってない。私は今国連に加盟している約 200か国のどこの国の憲法にも日本憲法九条と同じ条文はありません。 日本だけが星のようにあの九条を高く掲げてこうして働き続けているのです。これが通 るかどうか、必ず実現するこう断言します。それはこの会場の光景がもの語っています。 御覧なさい、若いエネルギーが燃え上がっているではありませんか。いたるところに女 性たちが立ち上がっているではありませんか。これこそ新しい歴史が大地から動き始めた ことなんです。とことん頑張り抜きましょう。 第三次世界大戦を許すならば地球は動植物の大半を死なせるでしょう。そんなことを許 すわけにいきません。 戦争を殺さなければ現代の人類は死ぬ資格はない、その覚悟をもってとことん頑張りま しょう。 〈2016年有明臨臨海公園「憲法集会」でのむのたけじさんの演説 〉https://www.youtube.com/watch?v=swnfhVAVRZQ 今は弾丸の飛ばない戦争状態 「戦争はやれぬ」とは兵隊になる人間が一人もいなきゃいいと言うことですよ。兵隊は 365日、いかにして人を殺すかという訓練をやらされるわけでしょ。それをやる人間がい なきゃ兵器があったって動かないわけだから。自衛隊が海外に行くのは人道主義だって言 うんでしょ。だったら武器を置いて、労働着で行けばいいじゃないの。そうじゃないでし ょ。自衛隊も軍隊なの。 だから私ども、自衛隊には一人も入らないという国を作ろうと思うんですよ。行かなく たって山仕事でも田んぼの仕事でも人並みの仕事ができる国を作りたいのよ。(中略) そういう弾丸の飛ばない戦争状態に今は入っちゃっている。今度の第3次世界大戦では 必ず核爆弾を使う。人類が地球上に存在できるのはあと数十年間もしれないし数万年かも しれない。どうなるかはこれからの10年で決まる。ほんとうにそういうところに来ている と思ってますよ、 確認しておかにゃならんことは「戦争はやめられる」ということ。人類の歴史から見れ ば戦争はつい最近始まった。それまでずっと知恵を出し合い、協力して生きてきた。だか らみんなが止めようと思えば止められるんだ、と言う確信を持つことが大事なの。それを 言いたくてついおっきい声になるわけだ。 〈「むのたけじ『老記者の伝言 日本で100年、生きてきて』 巻頭言「人は違っているからわかり合える」より〉 |