本文の先頭へ
LNJ Logo 名古屋哲一の月刊エッセイ
Home 検索
 


郵政首切り25年・名古屋哲一の月刊エッセイ

 28年の交流は富士山よりも高かった

 4月28日直後のボクの投稿文といえば、恒例となってしまった「4・28ネット第16回総会議案」、と思いきや、今年は特別で、争議28年目にしての「原告7人全員が原職復帰達成」=「祝!4・28勝利、お礼と報告の集い」の歌・唄・詩、と思いきや、何と一ヶ月も前の「3/24〜4/1勝利報告西日本連鎖集会」のお礼と報告文、なのだった(こちらにもイロイロと都合があるのです)。

2月13日の最高裁勝利決定以降、何せ28年間もの人々との交流が富士の山より高く積み重ねられていたので、ホントに寝る暇もない忙しさが怒濤のように押し寄せ続けている。勝利報告関連の原稿だけでも20本くらいは書いたが、遅筆のボクにしては良くやったと誉めるのはボクくらいなもので、「〆切日」前後というよりも「時効」前後に書き上げたりということもあり、従って、お詫びも遅筆なのに書き添えねばならなくなって、余計に多忙となっている。「〆切日」の過重圧が常にあり、〆切のないお詫び文よりも「〆切日」のある原稿の方を優先するので、お詫び文は遅れに遅れ、お詫び文が遅れたお詫びも書かねばならなくなっているから、余計に多忙となっている。

 地元八王子・三多摩の人たちにさえまだお礼も言えていないので、ここでもお詫びを言わねばならなくなっているから余計に多忙となり、「西日本連鎖集会」でお世話になった人たちにもまだお礼も言えていないので、お詫びも言わねばならなくなっているから余計に多忙となり、この投稿文でお礼とお詫びを書いてしまおうと不純な気持ちをもち、且つ、字数など無視した長文になるに違いないなどと不埒な気持ちで書き始めているので、書き終わった後に編集者と読者へまたまたお詫びを言わねばならなくなっているはずだから余計に多忙となってしまうのであった。

こういう時に便利なのは郵政当局だ。28年間の諸権利回復・バックペイを含む復帰時の労働条件・民間争議が切り開いた社会保険関係の国家公務員共済への適用など、何の争議解決交渉もナシで「3月1日職場復帰」指示というあまりにものデタラメ。交渉と就労の順序が逆であり、おかげでこちとら、使わなくていい年休を使ってまで、郵政公社と郵政共済組合へ「誠実交渉の場を!」と活動し続けていなければならないから余計に多忙となり、その中で「重大且つ明白に違法(最高裁)」な4・28首切り処分へのお詫びも言わせねばならないから余計に多忙となっている。「ボクが非礼へのお詫び連発になっているのは、郵政当局の大非礼のせいだ」というのはけっこう説得力がある。何でもかんでも郵政当局のせいにしちゃっておけば、あまり大きな間違いにはならないところが、便利というか、スゴイところなのだった。

       *       *       *

「4・28勝利報告、西日本連鎖集会(3/24〜4/1の9日間)」のご報告を、とても簡略で、且つ、遅ればせながら、させてもらいたい。

 どこの地でも、本当に心から喜び暖かく祝ってくれる人々だった。心通わせ会える人々が、こんなにも多く、こんなにも多様で、こんなにも色々な場所にいることを、改めて噛みしめた。嬉しさは倍加した。とてもありがたかった。恵まれた争議、安心して頼りっぱなしになれた仲間、28年間も支援し続けた人々の美しい笑顔。

 各会場などでの元免職者発言で、池田実さんは「3月1日赤羽局復帰時からの就労状況と、肩肘張らない一職員として人生再出発の想い」を語り「責任放棄の本部、全逓(現JPU)を変えていきたい」等を述べた。

 ボクは今回の大勝利を「1)当局と国家に対する勝利、2)全逓(現JPU)本部など変節労働運動への勝利、3)現在の民営化など新自由主義への打撃」と捉えている、ついでに「国が発明した“現場闘争参加者の首を切るという4・28方式の新処分政策”は葬られたので、各労組で安心して大闘争をして下さい。どうせ飛ぶのは役員の首だけだから」なんて言い、役員は笑いながら拍手していた。

●岡山県北3月24日(土)18:30〜in高梁国際ホテル<担当=郵政ユニオン岡山>25人。郵政OBの人も多く、越年闘争時からの想いや歴史ある貴重な話が聞けた。中国山脈の中腹で「援農をしあう中から全逓備中北支部の活動家集団は誕生した」とばかり思っていたが、「順序が逆」と2次会で教えてもらった。

●倉敷3月25日(日)18:00〜in倉敷労働会館<担当=郵政倉敷労働組合>約30人。郵倉労97年結成時からの歩み、郵メイトの休日の「優先的に確保」、柔軟な発想で郷里Uターン実現、地域で女性ユニオンの活動など。大先輩や争議当該、日逓KK職場で非常勤の権利を認めさせている「NOA」の仲間も参加、皆元気だ。

●長崎3月26日(月)18:30〜inセントヒル長崎<担当=郵政ユニオン長崎>50人。「いま郵政に妖怪がでる・パンフレット」発行。共に闘う会、若い郵メイトから0B迄、国労長崎・佐賀・鳥栖原告団(佐世保メッセージ)と支える会、新社会党市議・書記長等、元県評事務局長は「この勝利はギネスブックに登録を」。

●福岡3月27日(火)19:00〜inNPO法人びおとーぷ<担当=ゼネラルユニオン>15人。福岡生協労組、俳人の国労原告団員、全福郵労、懐かしの郵政OB等が集い、まずカンパイをしてから4・28報告という理想的な手順で、参加者全員が口々に想いを語ってくれた。

●北九州3月28日(水)18:30〜in小倉北区生涯総合学習センター<担当=郵政ユニオン福岡>約30人。郵政男女三人との再会。初めに「郵政クビ切り物語」15分上映、以前にも上映会をした「ねぇ、聞いてっちゃ!」の仲間等の発言、全国一般全国協(闘争結果よりも過程の重さ)や各労組等、筑豊闘争団と小倉原告団員。

●広島3月29日(木)18:00〜in広島市東区地域福祉センター<担当=郵政ユニオン中国>70人強。広島中央・東・安芸府中・呉局の仲間、スクラムユニオンや新社会党など地域の仲間が一堂に会し、一時間集会と連動して長時間交流会。涙の発言、「感謝状」と共に首にかけてくれた百円ショップのレイと爆笑、書道の先生2人からの色紙と大書きした「青天の霹靂」垂れ幕等。翌早朝、2人が駅まで見送りも。

※以上の記述だけだと、楽チンな「毎日夕方だけからの集会とお酒」といったとんでもない誤解を生んでしまうだろう。倉敷から長崎へ到着した昼から、小倉集会を終えて尚、広島へ向かうまでの九州4日間、よくまあこんな日程表を作った人がいるもんだと、感心してしまうのだった。

 ほとんどの国労九州闘争団と会うことができた。この日程作成者の中島義雄さんは「元免職者自身がもっともっと高く、この勝利の歴史性を認識してよい。そして今後が問われてくるよ。赤穂の47士の切腹は、快挙後の生き様の問題があったからなんだ」と激烈に激励してくれた。それ故、影響されやすいボクなんぞは、5月連休明けに一週間、国労北海道闘争団巡りを行うことになった。

▲3/26(月)<郵政ユニオンの中島義雄・松江國晴さん同行>11時54分〜

0、日本労働運動の父・高野房太郎(1897年に日本で初めての労組「労働期成会」を結成)の生家場所から出発 1、長崎中郵訪問 2、郵政ユニオン訪問 3、国労原告団と面会(郵政ユニオン事務所) 4、長船労組・西村卓司さん面会、駅ビル 5、地区労訪問 6、労金本店・店長訪問 7、26聖人公園 8、岡正治記念長崎平和資料館・高実理事長訪問 9、グラバー墓前 10、永井隆医師墓前 11、報告会inセントヒル長崎 12、二次会後ホテルへ

▲3/27(火)<中島さん・小島さん同行>7時半〜

(0、長崎発−鹿児島) 1、国労鹿児島県本部・原告団訪問 (2、内田郵政ユニオン委員長、松岡書記長と合流) 3、全逓鹿児島、牟田さん等面会・訪問 (4、鹿児島発ー博多着) 5、報告inびおとーぷ 6、二次会後ホテルへ

▲3/28(水)<中島さん同行>9時半〜

 1、全福郵労訪問・福岡中郵 (2、博多ー大牟田) 3、SOS=大牟田障がい者応援センター訪問 4、国労九州闘争団訪問・国労熊本原告団 (5、大牟田〜小倉) 6、全国一般ユニオン北九州訪問 7、報告会in小倉北区生涯学習C 8、二次会後ホテルへ

▲3/29(木)<中島さん翌朝まで同行>7時52分〜

(0、小倉発ー小竹着) 1、国労筑豊闘争団訪問 (2、小竹発ー中津着)3、草の根市民の会との集い 4、九州の最後は松下龍一さん宅の仏前 (5、中津−広島) 6、報告会in広島東区地域区民福祉C 7、二次会後ホテルへ

※■3月30日(金)早朝に広島を発ち「3・30東京総行動」で郵政公社本社へ抗議行動。夕方は日比谷野音での「国鉄中央集会(4者・4団体)」で壇上から4・28アピールをした。

●香川3月31日(土)18:00〜in栗林山荘<担当=郵政ユニオン四国>25人。黒瀬英之元免職者もここから参加。第一部は「郵政クビ切り物語」フル上映、新社会党香川委員長・郵産労高知支部長・四国常駐原告団らの話。徳島の大鵬薬品労組を含め四国4県から参加。第二部交流会、第三部自主交流と続いた。

●大阪4月1日(日)14:00〜inアピオ大阪<担当=郵政ユニオン近畿>60人。兵庫・京都も一緒に、まずは「郵政クビ切り物語」20分上映。大阪ユニオンネット、大阪全労協、国労熊本原告団の連帯挨拶。元免職者挨拶の後、乾杯の音頭で前田全労協副議長が「10月会議」の思い出も含め語ってくれた。教育合同労組、郵政OB、京都ユニオン、電通合同労組、岩井計算センターOB等々、盛り沢山。

 皆さん、本当にどうもありがとうございました。

名古屋哲一(郵政4・28免職者)

「郵政ユニオン九州地本機関紙」及び「大阪・吹田千里支部機関紙」にも掲載

*タイトルはレイバーネット編集部


Created bystaff01. Created on 2007-05-01 16:58:07 / Last modified on 2007-05-01 17:01:59 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について