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ユソン企業用役業者、全方向ロビーの情況が表面化

用役業者解剖(1)未成年者の用役投入に続き、全方向ロビーまで

特別取材チーム 2011.06.01 20:33

ユソン企業労使の破局が社会的な問題になり、用役警備業者の不法行為が指摘 される中で、用役業者の『CJセキュリティ』一部の会社関係者と雇用労働部、 警察関係者に洋酒を送るなどでわいろを提供したと見られ、衝撃を与える。 全方向ロビーが疑われる部分だ。

特に、ユソン企業に投入された用役警備業者は警備業法に違反して未成年者を 雇用していた。

現在ユソン企業に投入されている用役警備業者は、ソウル市衿川区禿山洞にあ る『労使紛争専門警護警備法人』会社の『CJセキュリティ(警察庁許可番号 2316号)』だ。

メディア忠清が5月31日、ユソン企業牙山工場正門を防いでいる用役に確認した 結果、『CJセキュリティ』に所属する用役がユソン企業に投入されていた。だが この職員は「CJセキュリティ所属(用役)だけでなく、他の所属の職員も来ていて アルバイトもいる。ここは複雑な構造だ」と話した。

当日、メディア忠清はCJセキュリティの『諮問委員』になっているキム某氏、 またはチーム長とのインタビューを要請したが、会えなかった。

『顧客社贈物配送現況(洋酒)』あらわれて

歳能教育、ブルーベル、維新など...地労委、労働部、江南警察署まで

メディア忠清が入手した資料によれば、『顧客社贈物配送現況(洋酒)』リスト がある。この資料はCJセキュリティの高位幹部が作成したと見られる。

リストには現在、学習誌非正規職労働者と鋭く労使対立している『才能教育』 をはじめ『ブルーベル』(ブルーベルコリアと推定される)、大宇バス、維新 (維新コーポレーションと推定される)等の会社側関係者リストがある。文書に よれば、CJセキュリティはユソン企業だけでなく、才能教育、ブルーベルコリア、 維新コーポレーションなどの労使対立に介入していた。

これだけでなく、『地労委(地方労働委員会)』、『労働部』、『江南警察署』 の関係者リストもある。

このリストには名前の上に円がつけられていたり「贈り物配送不可-〉規定違反」 というメモもあった。

才能教育キム○○、チョ○○の名前の横に(30万ウォン)、(20万ウォン)と 書かれていて、30〜20万ウォンほどの洋酒を配送したと見られる。

▲CJセキュリティ用役業者高位幹部が作成したと見られる資料の一部

才能教育に確認した結果、CJセキュリティ顧客社贈物配送リストに書かれていた キム○○、チョ○○、キム○○、チョン○○はすべて会社の職員だった。才能 教育広報チームの関係者は1日、メディア忠清へのメールで「昨日の問い合わせ 内容調べてみました。おっしゃったリストの人物は洋酒を受け取っていないそう です」と明らかにした。また、CJセキュリティは『初めて聞いた業者』とし、 関係を全面否認した。

江南警察署のイ○○職員もCJセキュリティは知らない業者で、洋酒を受け取った 事実はないと明らかにした。イ氏と同じ名前を持つ人は江南警察署にはなかった。

特に労務コンサルティング会社法務法人『創造コンサルティング』代表シム ○○氏が贈り物(洋酒)配送リストにあるのも注目される。金属労組ユソン企業 支会は入手した資料で、創造コンサルティングが労使状況を診断、労組破壊の シナリオを作成した張本人だと主張した。支会はシナリオにより、現代車(株) が介入し、ユソン企業会社が昼間連続2交代制合意事項を守らず、労組破壊工作 をしていると主張してきた。

創造コンサルティングの関係者は「諮問をしている業者は明らかにできない」 と話した。また他の関係者は「CJセキュリティと創造コンサルティングは何の 関係もなく、知らない所だ」と話した。洋酒を受け取ったことがあるのか、 代表と直接通話をしたいと言うと、この関係者は「会社は無関係なので、代表 とも関係はない」と断言した。

疑惑だらけの用役業者CJセキュリティ... 代表は誰か?

会社はない? 金川警察署関係者『許可維持』

CJセキュリティのホームページでヨム○○代表理事が運営するこの会社は、 登記簿謄本では2002年6月設立されている。設立当時はイ○○代表理事体系だった。 医療法人光明ソンエ病院労務チーム長のキム○○氏をはじめ、労務法人『パラン』、 (株)マンパワーコリア、ヘテ製菓関係者などが諮問委員として参加している。

このうち、光明ソンエ病院労務チーム長のキム○○氏は諮問委員ではなく、CJ セキュリティの実質的な代表だという主張がある。保健医療労組に所属する 光明ソンエ病院支部の関係者によれば、キム氏は2002年頃に光明ソンエ病院に 入社し、就業規則で禁じられている『ツージョブ(2種類職種に従事)』が確認 された後に辞職した。

またこの関係者は、光明ソンエ病院で働いていた時、『労務チーム長』ではなく 一般職員から『主任』に昇進した後に辞職したとし、『労務チーム長』を 『詐称』だと主張した。

この関係者は、「病院の許諾もなくツージョブをして辞職した。証言する人も いる」とし「キム氏は用役警備業者の諮問委員になっているが、実質的な社長だ」 と主張した。

これに関連してCJセキュリティは5月31日午後、メディア忠清とのインタビュー で、キム○○という人はいないと言ったが、取材内容を告げると「連絡を差し 上げる」と言って電話を切った。6分後、メディア忠清に電話をしたキム氏は 「名前を貸しただけだ。(CJセキュリティとは)関係ない」と断言した。光明 ソンエ病院で働いた事実を聞くと、キム氏は「勧告辞職された話をなぜ聞くのか」 と不快そうに言い、光明ソンエ病院『労務チーム長』と同一人物であることが 分かった。

正体不明なCJセキュリティの疑惑はさらにある。メディア忠清が諮問委員キム 氏を探すために業者に電話すると、身分を明らかにしない某氏は「(CJセキュリ ティは)閉鎖した」と言う。ホームページもあって、運営しているのではないかと 質問すると、某氏は「会社がつぶれた」と答えた。

所轄警察署のソウル金川警察署の担当者はCJセキュリティが今も許可を維持し ていると言う。錦山署の関係者は用役警備業者に対する点検期間があり、1年に 二回の定期点検、随時点検をして、警備業法を守るよう管理監督していると伝えた。

だが点検期間は正確に決まっていない。警察関係者は「現在点検期間中だ」と 述べた。

点検中にこの用役業者がユソン企業ストライキで未成年者を雇用した事実は わかったかと聞くと、この警察関係者は「知らなかった。請願人が申告を しなければわからない」と話し、警察管理監督体系が粗末であることを表わした。

一方、CJセキュリティと諮問委員キム氏との追加インタビューのためにCJ セキュリティのホームページに接続したが、31日の昼まで運営されていた ホームページは閉じられていた。(記事提携=メディア忠清)

▲27日の金属労組集会当時、用役は労組事務室に入ることを要求したところ、工場に入ろうとするユソン企業労働者に消火器を噴射した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-06-02 03:45:50 / Last modified on 2011-06-02 03:45:51 Copyright: Default

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