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ユソン企業労組の警察調査は「外部勢力と決めつけて確認する方式」

労組支会長など4人に拘束令状を申請

特別取材チーム 2011.05.27 09:55

検察は26日、ユソン企業労組(金属労組所属ユソン牙山・嶺東支会)のキム・ソンテ 牙山支会長、イ・クヨン嶺東支会長、キム・ソンヒョク嶺東副支会長、および ヤン・フェサム現代車牙山工場社内下請支会(非正規職労組)副支会長に対し、 業務妨害と暴力行為などの処罰に関する法律違反の疑いで拘束令状を申請した。

キム・ソンヒョク副支会長は牙山警察署に、残り三人は天安東南署に収監され、 5月27日午後3時に大田地方法院天安支院で令状実質審査が開かれる。

特に現代車のヤン・フェサム副支会長は、今も令状申請の理由が明確ではないと 担当弁護士が明らかにした。

警察はまた組合員98人を業務妨害と現住建造物侵入などの容疑で不拘束立件したと 明らかにした。

▲キム・ソンテ牙山工場支会長(左から3人目)、イ・クヨン ヨンドン支会長(左から2人目)が使用者側の職場閉鎖と用役警備投入を糾弾している。[出処:メディア忠清資料写真]

名指しで『外部勢力』追及

一方、令状申請された労組幹部を除き、連行後に解放された組合員と支援の 労働者たちは、警察が調査の過程で外部勢力の介入に追及したと述べ、議論が 予想される。

メディア忠清が会った組合員によれば、警察は調査の過程で特定の組織と特定の 人物を外部勢力と決めつけ、確認する方式だった。

連行されて26日に解放された民主労総大田忠南法律院のハ・テヒョン労務士は、 「民主労総00本部の成員が中にいたかという質問と共に、そのうち幹部のK氏 だけを名指しで集中的に尋ねた」とし「警察が外部勢力と決めて確認する方式で、 調査の過程で外部勢力を探そうと努力していた」と伝えた。

同じように、26日に連行され解放されたユソン支会幹部のユン・ヨンホ代議員は 「J氏、L氏などの特定人物を指して外部勢力を捜し出しすような質問をした。 また外部勢力と関連あるのかも確認した」と話した。

彼らは全員、民主労総、金属労組など労組組織だけでなく『現場実践社会変革 労働者戦線(略称労働戦線)』、『社会主義労働者政党共同実践委員会(略称社労委)』 を指定して質問したと伝えた。

労組がストライキをするたびに外部勢力介入の議論で騒々しくなるが、特に 2009年の双竜車77日ストライキ当時、使用者団体と政府が集中的に世論戦を 展開した。その後、現代車非正規職ストライキに続き、ユソン企業労働者の ストライキでもやはり出てきた。

政府と使用者のこうした態度は「旧時代的な発想」と「旧態然とした態度」 だと批判されている。

民主労総のパク・ソンシク副報道担当者は、外部勢力介入議論の背景には労使 自律の原則を破り警察力を投入するなど、政府の親使用者労働政策があると 強調した。常に労使双方に不公正だったが、李明博政権になって、最近不公正な 法執行が頂点に達したという。

パク副報道担当者は「偏った警察行政と法執行は、自動車産業使用者側の活動 の積極的な保障、傍観となってあらわれる。当然、労総と産業別労組は傘下の 労組の問題を連帯、支持、共にする。外部勢力介入の主張は、労組運動に対す る浅薄な政府の認識をそのまま示すもの」と厳しく批判した。

またパク副報道担当者は、外部勢力介入の主張は、「単に労働運動のイメージ 作りの次元で、不純勢力が介入して労使紛糾を助長しているという世論作業だ」 と解釈した。

その延長線で、労働戦線、社労委を外部勢力と規定していることについてパク 副報道担当者は、「組織が持つ理念的指向を利用し、労働運動の色合い論争を 引き起こし弾圧しようとする政府の意図だ」とし「彼らが労働運動とは無関係 な組織でもなく、労働運動の一領域として認められるべきだ。先進国だという 政府の旧時代的な発想と旧態然たる態度の一事例だ」と話した。(記事提携= メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-05-28 00:51:27 / Last modified on 2011-05-28 00:51:50 Copyright: Default

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